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Ahrefsのキーワードエクスプローラー 3.0リリース。一からの再構築(より多くのデータと共に)

この記事は、Ahrefs.comブログ プロダクトセクションの日本語訳です
原文:Ahrefs Keywords Explorer 3.0: Re‐Built From Scratch (With More Data)

著者:Tim Soulo(最終更新日:2019/2/4)

※フルスピードによる内容要約
・Ahrefs本社が、キーワードエクスプローラー3.0のベータ版を公開しました。
・キーワードエクスプローラー3.0のベータ版では、YoutubeやAmazonなど9つの検索エンジンデータが追加されました。
・Ahrefs本社の開発リソースが更新されたことで、今後のプロダクトや既存プロダクトのアップデートがより早くなります。

2016年、私たちは業界で最も優れた(最良ではないとしても)キーワードリサーチツールの1つを作成するため、多くの時間とリソースを投資しました。
それが、キーワードエクスプローラーです。

2018年に、私たちはこれを一から再構築しました。

今回の製品アップデートは、開発作業のほとんどがフロントエンドではなくバックエンドで行われたという点で、キーワードエクスプローラー2.0(従来版)とは異なります。

つまり、KE 2.0(キーワードエクスプローラー2.0)で行ったように、大量の新しいUI機能を追加するのではなく、9つのデータソースの追加と、新しい技術の導入によって全体を再構築したということです。

データ追加:YouTube, Amazon, Bing, Yahoo, Yandex, Baidu…

キーワードエクスプローラー 3.0では、さらに9つ(!!!)の検索エンジンが追加されました。

  1. YouTube
  2. Amazon
  3. Bing
  4. Yahoo
  5. Yandex(ロシアの検索エンジン)
  6. Baidu(百度、中国の検索エンジン)
  7. Daum(韓国の検索エンジン)
  8. Naver(韓国の検索エンジン)
  9. Seznam(チェコの検索エンジン)

ほとんどのSEO、コンテンツマーケティング担当者は、Googleが唯一の検索エンジンではないことを知っています。 それはただ最大のシェアを持っているということです。

あなたの仕事(またはビジネスで受けた業務)のために、より多くの露出を得たいならば、あらゆる機会を検討しなければなりません。

私は2015年8月8日に、AhrefsのYouTubeチャンネル最初のビデオを公開しました。

当時、私はiPhone 5で自分自身を撮影していました。最初のビデオを作成するのには、4時間近くかかりました。iPhone 5のカメラで、非ネイティブの言葉で話したデータがひどかったためです。

それから早送りー4年ぐらい先に進みました。すばらしいSam Oh氏のおかげです。今や私たちのAhrefsチャンネルは200万回以上閲覧されており、現在約36,000人の購読者がいます。

さらに印象的なのは、(この成果を出すまでに)キーワード戦略を行っていなかったことです。

しかし、この度YouTubeのキーワードデータが完成したことで、2019年は私たちの動画コンテンツがさらに速い成長率になることを期待しています。

データの収集元について

私たちがYouTubeとAmazonのキーワードデータをいじり始めて(※)以来、多くのSEO仲間はそのデータがどこから来るのか、当然のように尋ねてきました。

クリックストリームです。

この用語を聞き慣れない方に解説すると、クリックストリームデータとは、人々がコンピュータにインストールする、あらゆる種類のソフトウェアやアプリケーション(主に無料のもの)を介して収集されるデータを指します。

これらのアプリケーションは(自分たちが提供する機能以外に)あなたのブラウジングデータを収集し、それを匿名化して(!!!)、他の会社に再販売します。

私たちのクリックストリームデータパートナーからは、世界中の人々が前述の「検索エンジン」に対して行った検索行動に関するデータを購入しています。

次に、これらの数値を推定しつつ、各検索クエリの人気も推定するためいくつかの数学を使用します。

重要:私たちの知る限りでは、今日市場に出回っている他のキーワードツールは、YouTube、Amazon、Bingなどのクリックストリームデータに対応していません。

したがって、私たちのデータを他のサードパーティ製ツールのデータと比較する前に、必ずそれらのデータの出所について問い合わせてください。

残念ながら正直なところ、追加した9つの検索エンジン用にクリックストリームデータを購入するには、手間がかかります。しかし、これまでのところ、コミュニティからのフィードバックを判断すると、価値があるものと言えるでしょう。

※訳注:原文では「teasing」と表現。からかうというよりは、弄るようなニュアンスを優先しました。

プロダクト開発をまったく新しいレベルに引き上げる

2018年初頭、創業者兼最高経営責任者(CEO)のDmitryが、大胆な動きを見せてくれました。

彼は、新しいツールや機能を2017年と同じペースでリリースするのではなく、一歩後退して、Ahrefsと言うプロダクトを実行する技術のアップグレードに向けて、1年間専念することにしました。

以下が、この決定の背後にある、彼の思考過程について尋ねられたときの発言です。

VCからの資金提供を受けていない会社であるため、長期的な製品戦略よりも短期的な成長を優先させる必要はありません。2020年までに、私たちはAhrefsがWebサイトを持つあらゆる企業にとって、必須のツールになることを望んでいます。
それが私たちの主な焦点です。 私たちのプロダクトが関連性を保つためには、清潔でモダンなUIが必要だと思います。同時に、私たちは小さなチームを維持しながら、新しい機能を素早く追加できるようにし続けたいと思っています。
そのため、開発プロセスを改善するために、一歩後退して時間をかけるようにできれば幸いです。


Dmitry Gerasimenko, Founder & CEO Ahrefs

12か月後、キーワード 3.0はReact、ReasonML、OCamlで動作します。

※訳者註:開発のライブラリや言語について表明しています。

開発者ではない人のためにー私のようなマーケッターが読者の大部分を占めていると思いますーAhrefsユーザーとして、このギークな人が何を言っているのか説明しましょう。

Ahrefsは、より高速なツールへ

この新技術は、コンピュータサイエンスにおける最新に進歩したものを採用しており、はるかに効率的です。これにより、著しく高速に動作するツールを構築することができます。



※訳者註:原文掲載、Slackのスクリーンショットより

これは、レポートデータがロードされるのを待つ時間が減り、請求書作成の実作業にかかれる時間が増えたことを意味するやり取りです。

開発スピードの向上

Paul Graham(※)による素晴らしい記事からの抜粋は、DmitryがAhrefsに対する彼のビジョンをよりよく説明するために私と共有したものです。

ソフトウェアを、より速くより良く書いている企業は、その他すべての事柄が同じであれば、競争相手はつぶれることになります。 (中略)スタートアップにおいて、あなたが間違った技術に賭けた場合は、競争相手があなたをいずれつぶすことになります。

(中略)

Lispはソフトウェアを素早く書くための、本当に良い言語であることを私たちは知っていました、そして、サーバーベースのアプリケーションは迅速な開発の効果を拡大します。
(中略)Lispはとても高機能であるため、大きな開発チームは必要とせず、コストはより低くなるでしょう。


Paul Grahampaulgraham.com

※訳者註:ポール・グレアムは、米国のLispプログラマー、エッセイスト。Y Combinatorの創立者、「ハッカーと画家」の著者としても有名。

「Lisp」の部分を「OCaml + ReasonML」に置き換えれば、DmitryのAhrefsに対する技術ビジョンが得られます。

2010年以来、AhrefsはOCamlをバックエンドに使用してきたので、すでに9年間「正しい」技術を使用することによる、競争上の優位性を経験しています。

競争相手が真似できないようなことを、私たちに可能としました。

今後は、これらの高水準プログラミング言語を採用した結果、次のことが可能になります。

  • 少数の開発者チームを維持しながら、より良く、より速いツールを構築します(従業員数は45人までです)。
  • 新製品のアップデートは、以前よりも早くリリースされます。

言い換えれば、2019年を通して、多数の新機能 / 改善がキーワードエクスプローラに追加されるのを期待することができます(皆さんがAhrefsのCannyを通じて、フィードバックや機能のリクエストを投稿することを歓迎します)。

※訳者註:Cannyとは、ユーザーがフィードバックを送れるマネジメントツールです。Ahrefsの機能で改善して欲しいこと、追加して欲しい機能がある場合はこちらからお送りください。

https://ahrefs.canny.io/keywords-explorer?sort=top

また、競争上の優位性がどの程度あるかを説明しておきながら、なぜ私たちが技術スタックを公に共有しているのか疑問に思う人もいるでしょう。

さて、これは同じポール・グレアム氏の記事から抜粋したものです。

(中略)私たちがLispを使っていると知っていたとしても、彼ら(競合)がLispを使う理由を理解していなかったので、秘密を守る必要はありませんでした。

そんな感じです。

※訳者註:実際には、ポール・グレアム氏ではなく友人ロバート・モリス氏による発言と注釈があります。

これは始まりに過ぎません…

キーワードエクスプローラー 3.0は大きな一歩であり、次に続くプロダクトやアップデートのための強固な基盤を提供します。

新しいテクノロジーと貴重なユーザーからのフィードバックを得て、2019年がAhrefsチームとお客様の両方にとって、楽しい年になるための準備を整えたとしましょう:)

Ahrefsのキーワードエクスプローラーで付与される上限数について

この記事は、Ahrefs.comヘルプページの日本語訳です。
原文:Allowances in Keywords Explorer
(Si Quan Ong / 最終更新日:2019/2/4

Ahrefsの機能「キーワードエクスプローラー」で付与される、さまざまな「上限数」についてご案内するページです。

キーワードエクスプローラーに表示される、レポート取得などの「上限数」について、もっと詳しく知りたいですか?このページでご案内いたします。

デイリーレポートの上限数について

※ブラウザの別タブで画像を開くと、画像が拡大されます。

キーワードエクスプローラー(2019年2月4日時点、ベータ版Ver.3を公開しています)のデイリーレポートは、1つしかキーワードを入れなかった場合でも、たくさんのキーワードリスト(最大10,000)を入れた場合でも、「1レポート」としてカウントされます。

デイリーレポート(または日次レポート表記)の上限数は、お申し込み頂いているプランによって異なります。「料金とプラン」ページで、現在申し込んでいる、またはお申し込みを検討されているプランの「日次レポート数」の項目にて、1日の上限を確認してください。

※註:2019年2月現在、ライトプランは25回/日、スタンダードプランは100回/日、アドバンスドプランは200回/日、エージェンシープランは1,000回/日となっております。上限数は今後変更される可能性があります。本社公式サイトの「料金とプラン」ページをご覧ください。

https://ahrefs.com/ja/pricing

デイリーレポートの上限数を工夫して使うには

デイリーレポートの上限数に予想以上の早さで達することが無いよう、キーワード分析はリストを作成して一度にまとめて行うことをお勧めします。

バッチ分析のため、キーワードエクスプローラーにキーワードリストを入力した後は、そのキーワードに関連付けられているすべての指標(SERPの概要と掲載順位の履歴を含む)が表示されます。

※ブラウザの別タブで画像を開くと、画像が拡大されます。

これらのキーワードを分析し続ける(または「キーワード候補」レポートでキーワード候補をさらに探す)場合は、「デイリーレポート」を消費することはありません。

ただし、これらのキーワードに加えて、1つ以上検索するよう特別にリクエストした場合はデイリーレポートの上限数が減ります。ご注意ください。

SERP Updates(SERPデータの更新)

デフォルトでは、キーワードエクスプローラーはAhrefs本社のデータベースの中(4億7,300万ものうち)で、最も人気のある(月間検索ボリュームが多い)キーワードがキャッシュされたSERP(上位100件の検索結果)を表示します。

このSERPは、キーワードの人気度に応じて、数時間から数週間前のキャッシュが取得されます。人気の高いキーワードほど、キャッシュの頻度は高くなります。

もし、特定のキーワードで、現在上位10件のSERPを見る場合は、「Update(または更新)」ボタンをクリックしてください。

※ブラウザの別タブで画像を開くと、画像が拡大されます。

新しいSERPのキャッシュとともに、キーワードの難易度(KD)を再計算し、キーワードの上位トピックを更新します。どちらも上位10件にランキングしているページに依存します。

※注:他の全ての指標(検索ボリューム、クリック数、リターンレートなど)は変わりません。
※注2:キーワードの難易度(KD)に関する解説は、以下本社ブログをご覧ください(英文)
https://ahrefs.com/blog/keyword-difficulty/

「料金とプラン」ページで現在申し込んでいる、またはお申し込みを検討されているプランの「SERP updates per month(月次のSERP更新)」項目にて、毎月の上限を確認してください。

※注:上限数は今後変更される可能性があります。本社公式サイトの「料金とプラン」ページをご覧ください。
https://ahrefs.com/ja/pricing

※注2:使いきれなかった「SERP updates」の回数は、翌月に持ち越されません。

また、「SERP updates」の残数は、キーワードエクスプローラーの画面右上から確認できます。

※ブラウザの別タブで画像を開くと、画像が拡大されます。

「SERP Updates」を使い果たした場合はどうなりますか?

「SERP Updates」の残数が無くなっても、引き続きキーワードエクスプローラーを使用できます。

唯一の違いは:残数が無くなった月は新しいSERPをリクエストできません。過去にキャッシュされたデータが表示されます。

ただし、キャッシュはできるだけ新鮮に保たれているため、人気の高い(つまり検索ボリュームが大きい)キーワードに対しては、新しいSERPが表示される可能性があります。