SEOとコンテンツマーケティングを組み合わせて素晴らしい成果を得るには?

コンテンツマーケティング

この記事はAhrefs公式ブログの日本語訳です。
原文:How to Combine SEO & Content Marketing for Amazing Results
(著者:Himanshu GuptaJoshua Hardwick/ 原文の最終更新日:April 18, 2022)
※フルスピード註:この記事は2022年4月18日時点の記載をもとに翻訳しています。Ahrefs公式ブログの記事は今後追記・再公開されることがありますことをご了承ください。

コンテンツマーケティングとSEOは同義語とみなされがちですが、そうではありません。場合によっては2つを区別するのが難しい場合もありますが、実際のところ、これらは異なるマーケティングアプローチです。

ただし、これらはお互いに燃料を与えます。これらを戦略的に組み合わせると、トラフィックやコンバージョンの増加などの成果を最大化できます。

この記事では、2つをいつ組み合わせるべきか、そして望ましい結果を得るためにやるべき正確なフレームワークについて説明します。まずはコンテンツマーケティングとSEOについて、定義を理解することから始めましょう。 

コンテンツマーケティングとは何か? 

コンテンツマーケティングは、収益を増加させ、最終的にビジネスを成長させるために、価値のある関連性の高いコンテンツを作成および配布して顧客を引き付け、変換し、維持するプロセスです。 

例を示しましょう:Ahrefsでは、ツールを使用してさまざまな問題を解決し、Webサイトのトラフィックを増やす方法をユーザーに教えるコンテンツを作成しています。それがコンテンツマーケティングです。

SEOとは何か?

SEO (検索エンジン最適化) は、 Webサイトを最適化して、検索エンジンのオーガニック検索結果からのトラフィックの量と質を向上させる手法です。これには、キーワードの調査コンテンツの作成技術的な監査、およびリンクの構築が含まれます。

検索エンジンでの情報の検索は、ユーザーがWebコンテンツを発見する主な方法の1つであるため、Webサイトのトラフィックを自然に増加させたい場合は、SEO が重要です。 

いつ、この2つを組み合わせるべきか? 

オーディエンスが、あなたのビジネスで解決できる問題の解決策を探しているのであれば、コンテンツ マーケティングの流通チャネルとしてSEOを活用するのは簡単です。 

たとえば、Ahrefs社の潜在顧客の多くは、Googleで「キーワード調査」、「リンク構築のヒント」、「SEOの基本」などの用語を検索しています。そのため、これらのキーワードをターゲットにした関連性の高い商品主導のコンテンツを作成し、Googleでランクインされるように最適化して、これらのユーザーを引き付け、変換します。

たとえば、あなたが読んでいるこのブログは、その好例です。読んでいくと、この記事をAhrefs社の製品マーケティングにどのように活用しているかも理解できるでしょう。 

始め方

SEOとコンテンツマーケティングをいつ組み合わせるかについて明確に理解できたところで、やるべきフレームワークを段階的に見ていきましょう。 

適切なトピックアイデアの見つけ方、SEOに最適化された情報コンテンツを作成するためのヒントなどについて説明します。

では、飛び込んでみましょう。 

1. 適切なキーワードを見つける

マーケティング担当者が犯すよくある間違いは、情報の検索意図が欠けているキーワードを中心にコンテンツを作成したり、さらに悪いことには、最初にキーワード調査を行わずにコンテンツを作成したりすることです。

何かを作成する前に、あなたのビジネスが解決できる問題を表す、オーディエンスが検索している情報キーワードを見つける必要があります。これらは、顧客の収益性の高いアクションを促進するキーワードです。 

AhrefsのKeywords Explorerを使用して、情報キーワードを見つけることができます。その方法は次のとおりです。 

  1. シードキーワードを入力します。
  2. 一致する用語 レポート に移動します。
  3. 「何を」「誰が」「ガイド」「方法」「ヒント 」などのキーワード修飾子を 「含める」フィルターに追加し、「任意の単語」を選択しましょう。

コンテンツを作成する意義のある、情報提供を目的としたキーワード候補のリストが表示されます。 

2. 検索意図を分析して照合する

特定のキーワードをターゲットにした役立つ記事やガイドを書くだけでは、検索順位を獲得するのに十分ではありません。検索意図を分析して一致させる必要があります。見落とされがちですが、これは SEOにとって重要です。 

たとえば、ユーザーが「直帰率」を検索するとき、直帰率とは何か、またその測定方法を理解したいと考えたとします。

ただし、「直帰率を下げる」などの検索を行う場合、ユーザーは直帰率とは何かをすでに知っており、直帰率を下げるための高度なヒントを探しています。 

したがって、コンテンツの形式と切り口はそれぞれのケースで異なる必要があります。 

検索意図を一致させる効果的な方法は、検索結果を分析して、検索意図の「3つのC」と呼ばれるものを分析することです。

  1. コンテンツタイプ(Content type)
  2. コンテンツ形式(Content format)
  3. コンテンツの切り口、角度(Content angle)

コンテンツタイプ (Content type)とは

コンテンツタイプは、検索結果にあるコンテンツのおおまかなタイプを指します。情報キーワードに関しては、通常、ブログ投稿や動画が表示されます。

たとえば、「メールマーケティング」を検索すると、次のブログ投稿が結果として表示されます。

一方、「棚の設置方法」を検索すると、主に動画の検索結果が表示されます。

コンテンツ形式(Content format)とは

コンテンツ形式とは、上位の検索結果のおおまかな形式を指します。通常は以下のとおりです。

  • リスティクル(訳者註:○選などリスト型の記事)
  • ガイド(訳者註:手順、ステップ紹介の記事)
  • 比較
  • レビュー

たとえば、「コンテンツ作成」の形式としてはガイドが主流です。

コンテンツの切り口、角度(Content angle)とは

コンテンツの角度とは、コンテンツの独自なセールスポイントを指します。トピックに大きく依存するため、タイプとフォーマットの場合のように、いくつかのタイプへ「バケツに含める(分類する)」のは困難です。

コンテンツの切り口を理解するには、上位の結果を分析する必要があります。 

たとえば、「コンテンツ 戦略計画」の主な角度は、開発ステップに焦点を当てています。 

3. 「事業性」に応じた優先順位付け

適切な視聴者を惹きつけてエンゲージメントを促進するには、「ビジネスの可能性」があるキーワードに焦点を当てる必要があります。言い換えれば、製品やサービスが解決に役立つ問題を表すキーワードです。

たとえば、私たちは最近「キーワードのカニバリゼーション」に関するガイドを書きました。このトピックにはトラフィックとビジネスの両方の可能性があるからです。Ahrefs のKeywords Explorerによると、このキーワードは毎月600回検索されており、キーワードカニバリゼーションの問題は、Ahrefs社のツールが解決に役立つものの1つです。

そのため、検索ユーザーがキーワードカニバリゼーションを解決する方法を説明したハウツーガイドを探しているのを確認し、これが私たちにとって「ビジネスの可能性」が高いトピックであるとわかりました。

Ahrefsでトピックをスコアリングするために使用するスケールは次のとおりです。 

4. 価値のある製品主導のコンテンツを作成する 

素晴らしいコンテンツのアイデアを特定できたので、次のステップはそれに取り組み始めることです。優れたコンテンツは関連性があり、オリジナルで、製品主導型であり、ターゲット ユーザーの共感を呼びます。 

これについて知らない人のために説明すると、製品主導のコンテンツは、製品について戦略的に語り、それを使って議論をしたり、問題を解決したり、読者が目標を達成できるように支援したりするものです。 

私たちの意見では、コンテンツを優れたものにするのは3つの重要な要素です。

権威性

コンテンツを社内で作成する場合でも、外部機関の協力を得て作成する場合でも、コンテンツが特定分野の専門家で、製品をよく理解している人によって作成されていることを確認する必要があります。

それがなければ、製品を記事の中に編み込んだり、記事の中で説得力のある議論をしたりすることは不可能になります。 

記事の信頼性を高めるための役立つヒントをいくつか紹介します。

  • 組織内の製品チームや技術チームなどのさまざまな人々と協力して、独自の視点を獲得し、知識を獲得します 
  • あなたの専門分野のインフルエンサーと話し、電子メールやLinkedInでつながり、洞察を得ることができます (はリンク先をご覧ください。)
  • 必ずしも全員に同意する必要はないので、ためらわずに自分の意見を書いてください (はリンク先をご覧ください。)

詳細なコンテンツを作成する

コンテンツでは、読者が特定のトピックを検索するときに抱く可能性があるすべての質問に答えることに重点を置く必要があります。 

サイトエクスプローラーでAhrefs のコンテンツギャップツールを使用すると、含めるべき重要なサブトピックを見つけることができます。ターゲットキーワードの上位ページをいくつか貼り付け、下のフィールドを空白のままにしておきます。これらのページがランク付けされているキーワードが表示されます。

上の例では、「モバイル SEO」の上位ページをいくつか入力しています。

レポートをざっと見ると、これらの投稿が以下のサブトピックについて話していることがわかります。

  • モバイルのSEO戦略
  • モバイルSEOのベスト プラクティス

これらは、おそらくモバイルSEOに関するサブトピックを記事に含める価値があります。

コンテンツに製品を織り込む 

コンテンツマーケティング戦略の最も重要な部分は、顧客の収益性の高いアクションを促進することです。結論まで製品について語らない詳細なガイドやブログを書いても、期待されるエンゲージメントやコンバージョンは促進されません。 

したがって、製品主導のコンテンツを書くことに集中する必要があります。

私たちの記事では、特定の問題解決に私たちのツールがどのように役立つかを話している場面が、いつも複数あります(すでに、この記事で何度も見たはずです)。 

これによる直接的なメリットは、顧客の獲得と維持です。 

製品を過剰に販売することが目的ではなく、(製品の有無にかかわらず)問題解決に考えられる方法をユーザーに教育することが目的であることを忘れないでください。 

5. 製品の進化に合わせてコンテンツを更新する 

コンテンツから最大限のエンゲージメントとコンバージョンを得るには、製品の改善や機能の追加に応じてコンテンツを更新することが重要です。 

変更の程度(製品の更新か完全な製品の刷新か)に応じて、次のことが必要となる場合があります。

  • 特定のユースケースに合わせて、ツールを使いこなすための段階的な手順を更新しましょう。
  • 新しい製品のスクリーンショットを追加しましょう。 
  • 新機能を説明する新しいセクションを追加しましょう。 
  • 製品チュートリアルビデオを更新しましょう。

最初は小さな変更に見えるかもしれませんが、これを一貫して行うことで、最高のブログコンテンツの寿命を延ばし、時間の経過とともに得られる結果を増やすことができます。

たとえば、リンク構築の初心者向けガイドを見てみましょう。このガイドは6年前に初めて公開され、以来定期的に更新されています。 

AhrefsのSite Explorerでページのオーガニックトラフィックを長期にわたってチェックすると、2020 年以降、トラフィックが徐々に増加していることがわかります。 

実際、このブログは「リンク構築(リンクビルディング)」という用語で6位にランクされています。

しかし、最新のトレンドに合わせてコンテンツを更新し、リンク構築に新機能をどのように活用できるかを取り上げていなければ、この成長は不可能だったでしょう。

6. メールのオプトインを通じて見込み顧客のリストを構築する

Googleで1位にランクされ、コンテンツへのオーガニックトラフィックが大量に流入したとしても、現実には、ほとんどの読者はすぐにはあなたの製品やサービスを購入したりサインアップしたりはしないでしょう。読者の決定する準備ができていない場合、ポップアップやバナーがいくらあっても影響を与えることはできません。

ただし、ニュースレターや毎週のブログ更新の購読をおすすめすることはできます。Ahrefsでは、サイドバーにシンプルで邪魔にならないフォームを用意しています。そこで読者はメールアドレスを入力して、毎週のコンテンツ更新情報を入手できるようになっています。 

この方法では、SEOに重点を置いたコンテンツ マーケティングを通じて所有対象ユーザーを構築できます。 

次に、以下のことができるようになります。

  • 新しいコンテンツへのトラフィックを即座に誘導します。 
  • 顧客になる前に読者を育成します。 
  • コンテンツを改善し、新しいコンテンツのアイデアを入手し、データ主導型調査のための洞察を得るために活用できるアンケートを実施します。 

まとめ

人々が「ビジネスの可能性」のあるトピックを探している場合、コンテンツマーケティング活動の流通チャネルとしてSEOを活用するのは賢明な選択です。これは、Ahrefsのコンテンツ マーケティング戦略の根幹であり、私たちにとってはうまく機能しています。 

質問がありますか? Twitterで私に連絡してください。

著者プロフィール

Himanshu Gupta(Ahrefsブログのゲスト寄稿者)
コンテンツマーケターであり、ブロガー。Ahrefsのファン。マーケティング担当者が、コンテンツを通じて有意義な影響を与える手助けをするのが、彼のミッションです。

  • ・コンテンツが少なく、Webサイトのアクセスが伸びない。
  • ・競合サイトに検索順位で後れを取っている。
  • ・リンク獲得ができず、Webサイトが評価されない。
  • ・お問合せや資料請求のコンバージョンが増えない。

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