2022年12月にリリースされたAhrefsの新機能

プロダクトブログ

この記事はAhrefs公式ブログの日本語訳です。
原文:What’s new at Ahrefs? (Dec 2022)
(著者:Rebekah Bek / 原文の最終更新日:January 26, 2023)
※フルスピード注:この記事は2023年1月26日時点の記載をもとに翻訳しています。Ahrefs社公式ブログの記事は、今後追記・再公開される場合があります。

今月は、サイトエクスプローラーの概要 2.0レポートのアップグレード、新しい発信リンクレポート、エンタープライズプラン向けに実装された2 つの強力な SSO 機能などを紹介します。

早速本題に入りましょう。

1. サイトエクスプローラー

※フルスピード注:サイトエクスプローラーでは、概要2.0レポートにさまざまなウィジェットが追加されるなどの更新がありました。

概要 2.0レポートのバックリンクと参照ドメイン用ウィジェットを追加

バックリンクと参照ドメインの重要な指標を表示する、新しいウィジェットを追加しました。これを使うと、分析対象のリンク分布について、follow、nofollow、UGC、スポンサー付きの割合を把握できるようになります。

URL 評価(URL Rating)またはドメイン評価(Domain Rating)によって、分析対象のバックリンク分布を確認することもできます。権威の高い Web サイトから得たバックリンクの方が、権威の低い Web サイトからのバックリンクよりも重要であるため、分析対象がが持つバックリンクの品質を理解するのに役立ちます。

発信リンクレポート

リンクドメイン 2.0、発信アンカー2.0、まったく新しいレポートの発信リンクと、今月は3つの発信リンクレポートをリリースしました。

まず、リンクドメイン 2.0から始めましょう。このレポートは、分析対象がリンクしている一意のドメインのリストが表示されます。

リンクドメイン 2.0では、分析対象がリンクしている各ドメインの、実ページリストを表示する「リンクされたページ」列を追加しました。

たとえば、以下のスクリーンショットのように、Hubspot のドメインについて「リンクされたページ」列の数字をクリックすると、ネストされた枠が出てきて、実際にリンクされたページのタイトルとURL、リンクされた回数が表示されます。

データを素早く選別するために使える、新しいフィルタも多数追加しました。たとえば、権威性の低いWebサイトへのリンクを確認するには、DR フィルタを最大 10 に設定し承認(Apply)することで、DR10未満のリンクを即座に絞り込めます。

次に、発信アンカー 2.0 レポートです。このレポートには、対象Web サイトからの発信リンクにおいて、アンカーテキストで使われているテキストが表示されます。

ここにも、新しいフィルタを追加しました。簡単に使用例を説明しましょう:以下のスクリーンショットのように、「参照するページ言語(Ref. page language)」をクリックして、分析対象のWebサイトで使用されているドイツ語アンカーテキストのみを表示するといった、発信アンカー用のフィルタができるようになりました。※フルスピード注:多言語でコンテンツを発信しているWebサイトで有用です。

また、「リンクされたドメイン名(Linked domain name is)」のフィルタをクリックし、フィルタしたいドメインURL を入力して、どのアンカーテキストがそのWeb サイトをリンクしているか、絞り込み確認もできます。

最後に、新しい発信リンクのレポートです。

このレポートには、分析対象の外部発信リンクすべてが表示されます。先ほどのレポート2 つと同様に、データを拡大表示するのに役立つ便利なフィルタを多数追加しました。

以下の「ターゲットDR(Target UR)」フィルタを例に考えてみましょう。ここで 0 ~ 20 に設定、承認すると、DRが0~20の権限が低いドメインへの発信リンクがすべて表示されます。

2. ランクトラッカー

※フルスピード注:ランクトラッカーでは、用語の変更がありました。

「Visibility」の名称が「Share of Voice」に変更されました

今月は1 つだけ小さな更新があります。「Visibility(可視性)」という名称で公開していた指標を、「Share of Voice(声の市場占有率、シェア・オブ・ボイス)」に変更しました。

シェア・オブ・ボイスは、SEO とマーケティングの世界でより一般的に使用される用語です。これは、計測しているキーワードについて、オーガニック検索結果における 計測Web サイトの全体的な可視性を表し、SEO ROI を測定するための重要な指標です。※フルスピード注:SEO ROIの計測方法の翻訳記事はこちら

この用語を使ってランクトラッカーの計測データを説明することで、シェア・オブ・ボイスの意味を理解しているSEO/マーケティング担当者向けに説明がしやすくなるはずです。

3. クロスツールアップデート

※フルスピード注:サイトエクスプローラーとキーワードエクスプローラーにまたがるアップデートが1件ありました。

SERP概要ウィジェットのトラフィック値

サイトエクスプローラー、またはキーワードエクスプローラーで SERP 概要のウィジェットを見たとき、各ページの毎月オーガニック検索トラフィックについて、推定価値を示す「トラフィックの価値」指標が追加されました(以下のスクリーンショット、黄色枠を参照)。

この値は、トラフィックやキーワードの指標と同じく、国・地域によって異なります。

4. 全体的なアップデート

※フルスピード注:エンタープライズプランにて、ログインやユーザー管理のアップデートがありました。

エンタープライズプランに「ゲスト」権限のユーザーロールを追加

エンタープライズプラン限定で「ゲスト」という、新しいユーザーロールを追加しました。他のユーザーロールとは異なり、ゲスト権限のユーザーは新しいプロジェクトを作成できず、他のユーザーから明示的に共有されたプロジェクトとフォルダにのみアクセスできます。

ワークスペースに参加しているユーザーたちについて、プロジェクトやフォルダごとのアクセスを制御したいときに最適です。

アクセス制御機能の詳細については、こちらをご覧ください。

※フルスピード注:ユーザーロールについて、ヘルプ記事から抜粋してご紹介します。

アクセスレベルとは、ワークスペースに参加しているユーザーがアクセスできる領域とオブジェクト(プロジェクトやアクセスのこと)を決めるものです。

  • ゲストのレベルは、明示的に共有されているプロジェクトやフォルダにのみアクセスできます。
  • メンバーのレベルは、明示的に共有されているオブジェクトに加えて、「すべてのワークスペース メンバー」グループと共有されているオブジェクトにもアクセスでき、自分で新しいオブジェクトを作ることもできます。
  • 管理者レベルは、ワークスペース内の全オブジェクトにアクセスでき、ワークスペースの設定やサブスクリプション(支払い)の管理、ユーザーの追加削除や権限も管理できます。
  • 所有者(オーナー)レベルは、管理者レベルと同じ権限があります。所有者レベルは、最初にAhrefsアカウントを登録した人(プランを申し込んだメールアドレス)へ自動的に割り当てられ、後からこの役割を変更したり、他のユーザーに権限を譲渡することはできません。

エンタープライズプランはSSOでログインが可能に

2 つの強力なシングル サインオン(SSO)機能が追加されました。

まず、ワークスペースに対して、「SSO のみのログイン」を有効にできるようになりました。これは、ワークスペースのメンバーが SSO 以外の認証方法ではAhrefs にログインできない設定が可能になったことを意味します。

例外はワークスペースの所有者レベルと管理者レベルのユーザーで、この設定を有効にしており、SSO が失敗した場合でも、通常通りメールとパスワードを使ってログインできます。

次に、SCIM を有効にして、組織の管理者が複数のアプリケーションにわたるユーザーアクセスを簡単に管理できるようになりました。

SCIM を使用すると、サードパーティの ID プロバイダー(IdP)が Ahrefs ワークスペース内のユーザーを管理できるようになります。 SCIM が有効になると、IdP で Ahrefs アプリケーションに割り当てられたユーザーはすべて、Ahrefs ワークスペースに自動的に追加されます。

したがって、ユーザーが IdP の Ahrefs に割り当てられていない場合、そのユーザーは Ahrefs ワークスペースから削除されます。IdP で SCIM を有効にする方法については、Ahrefs社サポート チームにお問い合わせください。※フルスピード注:弊社はSCIMのお問合せに対応しかねます。

今月はここまでです。機能に関するリクエストがある場合は、 Canny に残してください。次回をお楽しみに!

著者プロフィール

RebekahBek

Rebekah Bek
普段はAhrefsのために何らかの形で執筆を行っています。時々それらをツイートすることを忘れずに。

  • ・コンテンツが少なく、Webサイトのアクセスが伸びない。
  • ・競合サイトに検索順位で後れを取っている。
  • ・リンク獲得ができず、Webサイトが評価されない。
  • ・お問合せや資料請求のコンバージョンが増えない。

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