最終更新日:2025年3月11日
Googleアナリティクス4(GA4)は、ウェブサイトやアプリのデータを計測・分析するための強力なツールです。しかし、その多機能さゆえに、設定でつまずいてしまう初心者の方もいるのではないでしょうか?
この記事では、GA4設定で失敗しないために、初心者がおさえるべき重要ポイントを解説します。設定の基本から、よくある間違いとその対策、さらにはデータ分析を効率化するためのヒントまでご紹介します。
GA4設定の基本
GA4とは?
GA4は、従来のユニバーサルアナリティクス(UA)に代わる、Googleの最新アナリティクスプラットフォームです。AIと機械学習を活用し、ユーザー行動をより深く理解することに重点を置いています。
GA4のメリット
- クロスプラットフォーム計測: ウェブサイトとアプリのデータを統合的に分析できます。
- イベントベース計測: ユーザーのあらゆる行動を柔軟に計測できます。
- AIによるデータ分析: 機械学習を活用し、将来のユーザー行動を予測したり、異常なデータ変動を検知したりできます。
- プライバシー重視: Cookieに依存しない計測が可能になり、プライバシー規制への対応が強化されています。
GA4の導入手順
- Googleアカウントの作成: GA4を利用するには、Googleアカウントが必要です。
- GA4プロパティの作成: Googleアナリティクスの管理画面から、GA4プロパティを作成します。
- データストリームの設定: ウェブサイトまたはアプリのデータストリームを設定します。
- 計測タグの設置: ウェブサイトの場合はグローバルサイトタグ(gtag.js)、アプリの場合はFirebase SDKを設置します。
- データ検証: データが正しく計測されているかを確認します。
初心者が陥りやすいGA4設定の間違いと対策
計測タグの設置ミス
- 間違い: 計測タグが正しく設置されていない。
- 対策: Googleタグアシスタントなどのツールを使って、タグの設置状況を確認しましょう。
イベント計測の設定ミス
- 間違い: 重要なイベントが計測されていない、または誤ったイベントが計測されている。
- 対策:計測したいイベントを事前に整理し、適切なパラメータを設定しましょう。スプレッドシートを用意し、網羅的に準備することをお勧めします。また、関係者が複数いる場合、「この場所にイベントを設置して欲しかった」ということが起こりえます。関係者にヒアリングを重ねるコミュニケーションも重要です。
コンバージョン設定のミス
- 間違い: コンバージョンが正しく設定されていない。
- 対策: コンバージョンとして計測したいイベントを明確にし、目標到達プロセス(現ファネル データ探索)を設定しましょう。
※注:目標到達プロセスの名称は、2023年6月頃に「ファネルデータ探索」へ名称が変更されました。
データ保持期間の設定ミス
- 間違い: データの保持期間が適切に設定されていない。
- 対策: 分析に必要な期間に応じて、データ保持期間を設定しましょう。
内部トラフィックの除外設定ミス
- 間違い: 内部トラフィックが除外されていない。
- 対策: 社内からのアクセスや開発環境からのアクセスを除外設定しましょう。
GA4設定でデータ分析を効率化するヒント
Googleタグマネージャー(GTM)の活用
GTMを使うことで、計測タグの設置やイベント計測の設定を効率化できます。
カスタムディメンション・カスタム指標の活用
カスタムディメンション・カスタム指標を使うことで、GA4で標準的に計測されない独自のデータを計測・分析できます。
Looker Studioとの連携
Looker Studioと連携することで、GA4のデータを可視化し、より深く分析できます。
GA4の探索機能の活用
GA4の探索機能を使うことで、自由にデータを分析し、インサイトを得ることができます。
定期的なデータチェック
定期的にデータをチェックし、異常な変動がないか、設定に誤りがないかを確認しましょう。
まとめ
GA4設定は、初心者にとって少しハードルが高いかもしれませんが、基本を押さえ、よくある間違いを避けることで、スムーズに設定を進めることができます。本記事でご紹介したポイントを参考に、GA4設定を成功させ、データに基づいたウェブサイト・アプリ改善に繋げてください。
GA4を含む、アクセス解析の学習でお困りではありませんか?
株式会社フルスピードでは、ゼロからWEBマーケティングを学べるeラーニングサービスを展開しております。
ご相談は無料。お気軽にお問い合わせください。
>>>ゼロからWEBマーケティングを学べるeラーニング紹介ページはこちら。