noindexを活用するケースとは?設定すべきページとそうでないページを徹底解説

20250430 テクニカルSEO

noindexは、特定のページをGoogleなどの検索エンジンのインデックスから除外するための設定です。正しく活用することで、サイト全体のSEO効果を高め、質の高いユーザー体験を提供することに繋がります。

この記事では、

  • noindexの基本的な仕組みとSEOにおける重要性
  • noindexを設定すべき具体的なケース
  • 誤ってnoindex設定をしてしまうとどうなるか
  • noindexの設定方法(HTML、HTTPヘッダー、robots metaタグ)
  • noindexと混同しやすい他のSEO対策(robots.txt、canonicalタグ)との違い
  • noindex設定時の注意点と確認方法

について解説します。

  1. noindexとは?検索エンジンに「見なくていいよ」と伝える仕組み
  2. SEOにおけるnoindexの重要性:質の高いサイト評価のために
    1. 1. クロールバジェットの最適化
    2. 2. 重複コンテンツによる評価の分散を防ぐ
    3. 3. 低品質なコンテンツによる評価低下のリスクを回避
  3. noindexを設定すべき具体的なケース:あなたのサイトにも当てはまる?
    1. 重複コンテンツ、類似コンテンツ
      1. 例:
      2. 対策:
    2. 低品質なコンテンツ、価値の低いコンテンツ
      1. 例:
      2. 対策:
    3. 内部向けのページ、ユーザーに公開する必要のないページ
      1. 例:
      2. 対策:
    4. テストページ、開発中のページ
      1. 例:
      2. 対策:
    5. 検索結果に表示させたくない特定の情報を含むページ
      1. 例:
      2. 対策:
  4. 誤ってnoindex設定をしてしまうとどうなるか:重大なSEOの失敗
  5. noindexの設定方法:3つの主要な方法
    1. 1. HTMLのmeta robotsタグ
    2. 2. HTTPヘッダー
    3. 3. robots metaタグ(HTTPヘッダーで使用)
  6. noindexと混同しやすい他のSEO対策:robots.txt、canonicalタグとの違い
    1. robots.txtとの違い:クロールを拒否 vs. インデックスを拒否
      1. 使い分けのポイント:
    2. canonicalタグとの違い:重複コンテンツの正規化
      1. 使い分けのポイント:
  7. noindex設定時の注意点と確認方法:設定ミスを防ぐために
    1. 重要なページに誤ってnoindexを設定しない
    2. robots.txtでクロールを拒否しているページにはnoindexを設定しない
    3. 設定が反映されるまで時間がかかる場合がある
    4. 設定の確認方法
  8. まとめ

noindexとは?検索エンジンに「見なくていいよ」と伝える仕組み

noindexは、HTMLの<head>タグ内に記述するmeta robotsタグや、HTTPヘッダーで指定することで、検索エンジンのクローラーに対して「このページはインデックスしないでください」と指示を送る仕組みです。

検索エンジンは、世界中のWebサイトを巡回(クローリング)し、ページの内容をデータベースに登録(インデックス)することで、ユーザーの検索クエリに対して最適な情報を提供できるようにしています。

しかし、すべてのページが検索結果に表示されるべきとは限りません。 例えば、以下のようなページは検索結果に表示されてもユーザーにとって有益とは言えず、むしろサイト全体の評価を下げてしまう可能性があります。

  • 重複コンテンツ: 他のページと内容が酷似しているページ
  • 低品質なコンテンツ: 情報が薄い、誤りが多いなど、ユーザーのニーズを満たせないページ
  • 内部向けのページ: 管理画面、サンキューページ、プライバシーポリシーなど、一般ユーザーに公開する必要のないページ
  • テストページ: 公開前のテスト段階のページ
  • 過去のキャンペーンページ: 現在は終了しているキャンペーンの情報ページ

このようなページにnoindexを設定することで、検索エンジンはこれらのページをインデックスしなくなり、主要なコンテンツの評価を高めることに繋がります。

SEOにおけるnoindexの重要性:質の高いサイト評価のために

noindexを適切に活用することは、SEOにおいて非常に重要な意味を持ちます。その理由は主に以下の3点です。

1. クロールバジェットの最適化

検索エンジンがWebサイトをクロールする際には、割り当てられたリソース(クロールバジェット)を使用します。noindexを設定することで、不要なページのクロールを避け、重要なコンテンツのクロールにリソースを集中させることができます。

クロールバジェットが限られている大規模なサイトや、更新頻度の高いサイトにとっては、特に重要な対策となります。

2. 重複コンテンツによる評価の分散を防ぐ

同一または類似したコンテンツが複数存在する場合、検索エンジンはどのページを評価すべきか判断に迷い、結果としてサイト全体の評価が分散してしまう可能性があります。

noindexを設定することで、評価を集中させたい主要なコンテンツを検索結果に表示させ、重複コンテンツによる悪影響を防ぐことができます。

3. 低品質なコンテンツによる評価低下のリスクを回避

情報が古かったり、内容が薄かったりする低品質なコンテンツは、ユーザー体験を損なうだけでなく、サイト全体の評価を下げてしまう可能性があります。

noindexを設定することで、このような低品質なコンテンツが検索結果に表示されるのを防ぎ、サイトの品質を高く保つことができます。

noindexを設定すべき具体的なケース:あなたのサイトにも当てはまる?

それでは、具体的にどのような場合にnoindexを設定すべきなのでしょうか?以下に代表的なケースを挙げます。

重複コンテンツ、類似コンテンツ

ECサイトの商品詳細ページで、カラーバリエーションやサイズ違いなど、URLが異なるだけで内容がほとんど同じ場合や、過去のキャンペーンページと内容が酷似している場合などです。

例:

  • 同じ商品の色違いページ(red.html、blue.htmlなど)で、商品情報が共通している場合
  • 過去のニュースリリースと内容が重複している場合

対策:

主要な商品ページや最新のニュースリリースに評価を集中させるため、それ以外の類似ページにはnoindexを設定します。可能であれば、canonicalタグを設定して正規のURLを伝えることも重要です。

低品質なコンテンツ、価値の低いコンテンツ

情報が古く、更新されていないページ、内容が薄くユーザーのニーズを満たせない可能性のあるページなどです。

例:

  • 数年前に作成され、情報が古くなっているFAQページ
  • 自動生成されたような、独自性の低いコンテンツ

対策:

これらのページはユーザー体験を損なう可能性があるため、noindexを設定し、検索結果に表示されないようにします。可能であれば、コンテンツを改善・統合するか、削除することも検討しましょう。

内部向けのページ、ユーザーに公開する必要のないページ

管理画面、ログインページ、サンキューページ、エラーページ、プライバシーポリシー、利用規約など、一般ユーザーが検索してアクセスする必要のないページです。

例:

  • 会員登録完了後のサンキューページ
  • 注文完了メールへのリンクページ

対策:

これらのページは検索結果に表示される必要がないため、noindexを設定します。

テストページ、開発中のページ

公開前のテスト環境にあるページや、開発中のコンテンツが含まれるページです。

例:

  • Webサイトのリニューアル中に作成されたテストページ
  • A/Bテストを実施している一方のURL

対策:

これらのページが誤ってインデックスされてしまうと、ユーザーに不完全な情報を提供してしまう可能性があります。公開前にnoindexを設定し、本番環境に移行する際に解除するようにしましょう。

検索結果に表示させたくない特定の情報を含むページ

個人情報が多く含まれるページや、機密情報を含む可能性のあるページなど、意図的に検索結果に表示させたくないページです。

例:

  • 従業員のみがアクセスする社内情報ページ
  • アンケート回答者の個人情報が含まれるページ(一定期間後)

対策:

これらのページにはnoindexを設定し、検索エンジンにインデックスされないようにする必要があります。robots.txtでクロールを拒否することも有効な手段です。

誤ってnoindex設定をしてしまうとどうなるか:重大なSEOの失敗

noindexは強力な設定であるため、誤って重要なページに設定してしまうと、SEOにおいて重大な悪影響を及ぼします。

  • 検索結果に表示されなくなる: 当然ながら、noindexを設定したページは検索結果に一切表示されなくなります。
  • トラフィックの激減: 検索エンジンからの流入が途絶え、Webサイトへのアクセス数が大幅に減少します。
  • サイト評価の低下: 重要なコンテンツがインデックスされないことで、サイト全体の評価が下がる可能性があります。
  • 収益機会の損失: ECサイトの商品ページやアフィリエイトリンクを含むページに誤ってnoindexを設定した場合、売上や収益の機会を大きく損失します。

このように、noindexの設定ミスはWebサイトにとって致命的なダメージとなる可能性があります。設定する際には、対象のページが本当にインデックス不要なページであるかを慎重に判断する必要があります。

noindexの設定方法:3つの主要な方法

noindexを設定するには、主に以下の3つの方法があります。

1. HTMLのmeta robotsタグ

最も一般的な方法で、ページの<head>タグ内に以下の記述を追加します。

HTML

<meta name=”robots” content=”noindex”>

この記述により、すべての検索エンジンのクローラーに対して、このページをインデックスしないように指示することができます。特定の検索エンジン(例:Googlebotのみ)に指示したい場合は、name属性を以下のように変更します。

HTML

<meta name=”googlebot” content=”noindex”>

2. HTTPヘッダー

Webサーバーの設定を変更することで、HTTPレスポンスヘッダーにX-Robots-Tag: noindexを追加する方法です。

Apacheの設定例:

<Directory /path/to/your/directory> Header set X-Robots-Tag “noindex” </Directory>

Nginxの設定例:

location /path/to/your/directory/ { add_header X-Robots-Tag “noindex”; }

HTTPヘッダーでの設定は、PDFファイルや画像ファイルなど、HTMLファイル以外にもnoindexの指示を送りたい場合に有効です。また、特定のディレクトリ全体に一括でnoindexを設定することも可能です。

3. robots metaタグ(HTTPヘッダーで使用)

robots metaタグは、HTTPヘッダー内で使用される形式です。HTMLの<meta name=”robots” content=”noindex”>と同様の指示をHTTPヘッダーで送信できます。

X-Robots-Tag: noindex

noindexと混同しやすい他のSEO対策:robots.txt、canonicalタグとの違い

noindexと似たような目的で使用されるSEO対策として、robots.txtcanonicalタグがあります。それぞれの違いを理解し、適切に使い分けることが重要です。

robots.txtとの違い:クロールを拒否 vs. インデックスを拒否

  • robots.txt: 検索エンジンのクローラーに対して、特定のページやディレクトリへのアクセス(クロール)を拒否するためのファイルです。クローラーがアクセスしないページは、インデックスされることもありませんが、他のサイトからリンクされている場合はインデックスされる可能性があります。
  • noindex: 検索エンジンのクローラーにはアクセスを許可するものの、そのページをインデックスしないように指示するための設定です。

使い分けのポイント:

  • クロール自体を避けたい場合: robots.txtを使用します。(例:サーバーに負荷をかけたくない、完全に非公開にしたいページ)
  • クロールは許可するが、検索結果には表示させたくない場合: noindexを使用します。(例:重複コンテンツ、サンキューページ)

canonicalタグとの違い:重複コンテンツの正規化

  • canonicalタグ: 複数のURLで同一または類似したコンテンツが存在する場合に、検索エンジンに対して正規のURLを伝えるためのHTMLの<link>要素です。これにより、重複コンテンツによる評価の分散を防ぎ、正規のURLに評価を集中させることができます。
  • noindex: ページを検索結果から完全に除外するための設定です。

使い分けのポイント:

  • 重複コンテンツが存在し、1つのURLに評価を統合したい場合: canonicalタグを使用します。(例:ECサイトの商品詳細ページの色違い)
  • 検索結果に表示させたくないページがある場合: noindexを使用します。(例:サンキューページ、テストページ)

noindex設定時の注意点と確認方法:設定ミスを防ぐために

noindexを設定する際には、以下の点に注意し、設定後には必ず確認を行いましょう。

重要なページに誤ってnoindexを設定しない

最も重要な注意点です。設定前に必ず対象のページが本当にインデックス不要なページであるかを確認しましょう。不安な場合は、関係者と相談することも重要です。

robots.txtでクロールを拒否しているページにはnoindexを設定しない

robots.txtでクロールを拒否しているページは、そもそも検索エンジンのクローラーがアクセスできないため、noindexを設定しても意味がありません。むしろ、設定ミスがないか確認する手間が増えるだけです。

設定が反映されるまで時間がかかる場合がある

noindexの設定が検索結果に反映されるまでには、数日から数週間程度の時間がかかる場合があります。設定後すぐに検索結果から消えるわけではないことを理解しておきましょう。

設定の確認方法

  • Google Search Console: Google Search Consoleの「URL検査」ツールを使用すると、特定のURLがGoogleにどのように認識されているかを確認できます。「インデックス登録」の項目で「いいえ」と表示されていれば、noindexが正しく認識されています。
  • 検索結果の確認: 設定後しばらく経ってから、site:コマンド(例: site:example.com/noindex-page/)で検索し、そのページが検索結果に表示されないことを確認します。
  • SEOツール: 一部のSEOツールでは、サイト全体のnoindex設定状況を監査する機能があります。

まとめ

noindexは、WebサイトのSEO戦略において非常に強力なツールです。重複コンテンツの排除、低品質なコンテンツの除外、クロールバジェットの最適化など、適切に活用することで、サイト全体の評価を高め、質の高いユーザー体験を提供することができます。しかし、その効果が高い反面、設定ミスは重大なSEOの失敗に繋がる可能性もあります。この記事で解説したnoindexの仕組み、設定すべきケース、設定方法、注意点などを理解し活用してください。

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