
サムネイル出典:原文サムネイルより。
この記事はAhrefs公式ブログの日本語訳です。
原文:How to Write a Blog Post in 9 Steps (That People Actually Want to Read)
(Rebekah Bek / 原文の最終更新日: June 23, 2020)
フルスピードによるこの記事の要約:
- 検索流入が長期的に得られるブログの書き方について、9つのステップで詳細な解説を行っています。
- ブログを書くときはテーマにもなるキーワードを決め、検索者の意図を汲んだ構成にすることが大切です。
- 下書き、フィードバック、タイトルとURLの調整と、段階を踏んで作品となる記事を公開しましょう。
現在だけでなく、たくさんの人が何か月先になっても読んでくれるようなブログを書きたいですか? これはそんな方に向けた「ブログの書き方」ガイドです。
ブログ記事を書くことは、とても簡単だと思っているでしょうか? では、今すぐテキストエディタを開いて、文章を入力してみてください。
ただ……ライターの身である私からすると、その記事がどのような結末を辿るかよく知っています。
話題を決めて、自分の考えを整理して、何日も恐ろしい空白の入力欄と向き合って、自分が作る記事のために心血を注ぐ……1年後にたった20ビューほどの読者を得るために。
そうなるのは、良いものとは言えません。
では、どうやって素晴らしいブログ記事を書けばいいのでしょうか?
人々が実際に読みたいと思うような、毎月何千もの訪問者を得るような記事を書くにはどうすれば?
ここでは、技術的なことからライティング、記事編集の微妙なニュアンスまで、ブログを書きたい人が知っておくべきことをすべてお話しします。
では、始めましょう。
※訳者註:当記事は動画でも公開しています。こちらも合わせてご覧ください。
目次(クリックで移動します)
- はじめに:安定してブログの読者を獲得する方法
- ステップ1:ブログで書きたいことを決める
- ステップ2:最も可能性があるトピックを絞り込む
- ステップ3:ブログ記事が上位表示できるかチェック
- ステップ4:ブログ記事のアウトラインを書く
- ステップ5:ブログの下書きを書いていく
- ステップ6:ブログの下書きについてフィードバックを得る
- ステップ7. 下書きを修正する(必要に応じて繰り返す)
- ステップ8. 投稿をフォーマットしてアップロードする
- ステップ9:ブログを公開する前にタイトルとURLを磨く
- 最後に
はじめに:安定してブログの読者を獲得する方法
まずは、「一貫した読者層」を定義することから始めましょう。
一貫した読者層とは、自分のブログ記事が継続的かつ安定的に、そして時間の経過とともに関心を高めていくことを意味します。
一貫した読者を得られない場合、その記事に来るトラフィックは以下のようになるかもしれません。
※訳者註: 2月の記事だけ流入を集め、以降は流入がほとんどない状態(Googleアナリティクスの画面より)。
このような流入の盛り上がりは、一般的に「希望のスパイク(spike of hope)」と言われますーその後は急速に「ダメなフラットライン(flatline of nope)」へ退化します。
このスクリーンショットで起こっているのは、投稿が最初に公開され、自分のネットワークへ広がったときに素敵なブーストが起こったときをイメージしてみてください……ですが、この(ネットワークで)紹介されたトラフィックの勢いは、すぐにフェードアウトします。
次の大きな問題があります:どうすれば、最初のブーストに近い流入を維持できるのか?
ヒント:あらゆるWebサイト流入の51%は、オーガニック検索 (検索エンジン経由の流入のこと)から来ています。
つまり、ほとんどのサイトが意識すべきなのは、オーガニック検索流入は他の流入元を合わせたものよりも、多くの流入数を占めようとしているということです。
以下のスクリーンショットは、検索流入に最適化されたブログ記事のオーガニック検索流入が、どうなっていたかを表しています。
※訳者註:スクリーンショットでは、分析している記事が公開以降流入を伸ばしています(画面出典:Ahrefsのサイトエクスプローラーより)。
それもこれも、SEOのおかげです!
Ahrefsのブログでは、約170件の記事を掲載しており、検索エンジン経由で毎月約24万アクセスを獲得しています。
※訳者註: Ahrefsのブログが約24万アクセスを獲得しているスクリーンショット(画面出典:Ahrefsのサイトエクスプローラーより)。
(流入数を)平均すると、私たちのブログは記事1つあたりで毎月1400ほど流入があることになります。そして、皆さんも同様の結果を得ることが期待できますー正直に言うと、ロケット科学のようにいきなり達成できるものではありませんが。
次の項目からは、Ahrefsのやり方に基づいた、大量にトラフィックを得る可能性を秘めたブログ記事の書き方について、シンプルな9ステップのプロセスでご紹介します。
ステップ1:ブログで書きたいことを決める
あなたはブログに書きたい話題(テーマまたはトピック)をたくさん持っていますか? 素晴らしいーそれらは全てメモしておきましょう。
アイデアを書き留めていなくても、もっと良いアイデアを思いつくのに苦労していても、そこは心配しないでください。皆さんがお気に入りのブログ(または競合他社の記事)で、何がうまくいっているかをチェックしてみましょう。
Ahrefsのサイトエクスプローラー へ任意のドメインを入力して、トップページのレポートにアクセスしましょう。これは、そのサイトで最も人気のあるコンテンツのリストを表示する項目です。
これらは皆さんのインスピレーションをかきたてる話題と言えますーここにあるトピックはすでに(入力したドメインが検索経由)人気を得ているトピックと証明されているため、自身について記事を書くときに最適なテーマとなる可能性があります。
ブログを書くアイデアを得るもう一つの近道は、やはりAhrefsのキーワードエクスプローラー に任意のキーワードを入力し、フレーズマッチ(Phrase Match)か質問(Questions) のレポートを見ることです(Answer the Public のような無料ツールを使うのもいいでしょう)。
どちらのレポートも、テーマを象徴するキーワードのアイデアについて、たくさんのリストを引き出してくれます。
さて、あなたがすべきことは、これらのリストをぐるっと巡って興味のあるトピックを探すことです。そうしたトピックのアイデアリストは、5~10個集めれば十分なはず。
今、 あなたがする必要があるすべてのことは、少しの周りに買い物をして、あなたが興味を持っているトピックを探しています。トピックのアイデアのリストを作成します。
理想的な話では、これらのトピックが以下のベン図において中央に位置していることです:
※訳者註: ベン図についての注釈。「タイトル:(検索順位などで)勝つためのブログ記事はどんな話題なのか?」「左の円:(検索ボリュームが多い、人気があるなど)流入のポテンシャルがあるトピック」「右の円:自分にとって興味があるトピック」「中央:(その両方を含むものが)勝者となるトピック!」
ステップ2:最も可能性があるトピックを絞り込む
先ほどのステップで作ったアイデアのリストは、後で最も可能性がある候補だけを残すようにフィルタリングする予定なので、全体のリストは手元に保管しておきましょう。
要約:あなたのWebサイトへ長期的な流入をもたらすため、人々が毎月検索していることについて書いていきたいと思います。
その方法の一つとして、Googleトレンド のような、入力した検索クエリの相対的な人気度を表示してくれる無料ツールと、自分の推測を組み合わせて使うことがあります。
先ほどのステップで、(これはブログに使えそうと思える)トピックが3つあったとしましょう。「Overcooked 」「Overcooked 2」「Mario Kart(マリオカート)」です(※)。Google Trendsに3つの用語をすべて入力すると、どのトピックが最も人気があるかが表示されます。
※訳者註:いずれもゲーム作品の名称です。
(Googleトレンドでは)マリオカートの勝利です!
ですが、1つだけ欠点があります:トレンドを追跡するには最適ですが、Googleトレンドでは検索クエリの月間検索ボリュームが表示されません。
つまり、「マリオカート」が入力した検索クエリの中で明らかに勝者ですが、実際には他の用語が1つの検索流入を得ている間に、「マリオカート」は月に4つの検索流入を得ている可能性があるということしかわかりません。その場合、(1や4という実数だとしたら)どれも人気があるとは言えません。
そこで、Ahrefsの出番です。
Ahrefsのキーワードエクスプローラーへトピックやキーワードを貼り付けて、下にスクロールしてSERPの概要を見てください。それから、上位表示されているページの推定月間オーガニック流入が、どれくらいあるかを表示する欄をチェックするだけです。
※訳者註: Ahrefsのキーワードエクスプローラーで「Mario Kart」と入力したときのSERP概要。赤枠は、それぞれのページが月間でどれぐらいオーガニック検索流入を得ているか表す推定値です(画像出典:Ahrefsのキーワードエクスプローラーより)。
トピックによっては、時間と労力に見合わないものもあるので、この作業は重要です。
参考までに、Ahrefsのブログ記事は執筆に20時間以上かかることがあります。もし、その記事へのアクセスが月に数件しかないなら、その記事は労力をかける価値がないということになります。
そこで:アクセス数の少ないトピックを取り除いておけば、執筆にかける手間を省くことができ、最終的にアクセスがなくて失望することもありません。先ほどのスクリーンショットで言うと、マリオカートは明らかに高いトラフィックの可能性を持つトピックです。
プロによるコツ紹介
自分のブランドやビジネスのためにブログを書いている 場合は、ビジネスに繋がる可能性があるかどうかをチェックしましょう。
つまり、あなたの領域に関連したアイデアで、読者を顧客に変える可能性があるトピックだけを選ぶということです。
たとえば、あなたがグラフィックデザインのソフトを販売している場合は、「インフォグラフィックの作り方」について書いたブログ記事はとても意味があります。逆に、「車のタイヤを交換する方法」についての記事は、いくら流入の可能性があるとはいえ、あなたのビジネスに結果をもたらす可能性は低いでしょう。
ステップ3:ブログ記事が上位表示できるかチェック
さて、私たちは一握りの理想的なトピックを残したので、続いてブログの順位を支える2つの重要なものをチェックするときがきました:競合と意図です。
まずは競合から始めましょう。Ahrefsのキーワードエクスプローラーにアクセスし、トピックを入力します。
次に、Googleの検索結果で上位10位にランクインするのがどれくらい難しいかを推定してくれる、「キーワード難易度(Keyword Difficulty 略称:KD)」という指標をチェックしましょう。
※訳者註: Ahrefsのキーワードエクスプローラー概要ページ。赤い矢印で指しているのが、キーワード難易度です。キーワード難易度は0~100の相対的なスコアで表示され、100に近いほど難易度が高くなります。
とても一般的な経験則として、初心者のブロガーにとって書きたいトピックのKDが10以下であれば、「(1ページ目に)ランクインできる」はずです。
しかし、下書きを始める前にチェックすべきことがもう一つあります。
簡単に言うと、キーワードが「情報意図」を持っているかどうか、確認することです。それを確認するには、キーワードエクスプローラーのSERP概要を見てください。
「マリオカート」で検索してみると、これは情報検索ではないことがすぐにわかります。
※ 訳者註:黄色で塗られた箇所は、「Wiki (ユーザ同士がブラウザでコンテンツを編集し合えるWebサイト)」のページです。
「Wiki」系ページの2つを除いて(上のハイライトを参照ください)、残りの結果は製品ページです。
これは、クエリが商業的な検索意図があるということ、言い換えれば、「マリオカート」を検索する人は(何かの情報を知る)学習モードではなく、(ソフトや機器を買う)購入モードにあるということです。
このように、Googleは検索者が欲しいものを与えるのが仕事であるため、このようなトピックで(情報提供型の)ブログ記事をランキングさせることは非常に難しいです。
しかし、すべてのチャンスが失われているわけではありません。シードキーワード(※)「マリオカート」の質問レポートをチェックしてみると、関連する情報キーワードのアイデアが何千も出てきます。
※訳者註:シードキーワードとは、キーワード候補探しの起点となるキーワードのこと。同じ単語を含む複合キーワードを表示する「種」となることから、Ahrefsではツール内やブログで頻繁にこう言い表します。
※訳者註: キーワード候補の例。「マリオカートWii キャラ 全員 アンロック 方法」「マリオカート8 コイン 意味」「マリオカートWii 全て アンロック 方法」などが表示されています。
書いてもランキングしそうにないトピックはフィルタリングしてあるか、確認してください。有望なトピックだけいくつか残しておくべきでしょう。
さて、あとはブログ記事を書くだけです!
ステップ4:ブログ記事のアウトラインを書く
ブログ記事を書き始めるため、浮かんだアイデアをベースにして何らかの形で構造化しましょう。
この段階では、書く内容は超具体的にする必要はありません。ここで書いたアウトラインを記事の「ベース」と考えてください。
つまり:ブログ記事でカバーしたい広範なトピックについて計画し、各セクションで書くべきサブトピックを記入して、それらについてもフォローできるようにします。各セクションには、名前をつけてください(訳者註:書きたいことを見出しにして組み立てると、分かりやすくなります)。
編集者のノート
何について書けばいいのかわからない状態でしょうか? Ahrefsのコンテンツギャップツールを使って、書くことのインスピレーションを得ましょう。
たとえば、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)のレビューを書きたいとします。「nintendo switch review」でGoogle検索して上位に表示されているページをいくつか貼り付け、「Show keywords(キーワードを確認)」をクリックして、そのページがどのようなキーワードでランクインされているかを確認できます。
このリストに目を通すと、こんな感じのことが書いてあります。
- Nintendo Switchの耐久性
- Nintendo Switchのプレイヤー数
- Nintendo Switchの画面品質
- Nintendo Switchの製品品質
これらはすべて、私たちが(Nintendo Switchをテーマに)書こうとしているブログ記事に盛り込むべきサブトピックです。
Joshua Hardwick
コンテンツ責任者
(Nintendo Switchをテーマにブログを書く場合)アウトラインは以下のようになります。
・ヘッダー(タイトル):Nintendo Switchをレビュー。すごいところまとめ!
・サブヘッダー(見出し):Nintendo Switchはなぜそんなにすごいのか?
・サブサブヘッダー(小見出し):ゲームの品揃えが素晴らしい
・サブサブヘッダー:耐久性と画面品質がすごい
・サブサブヘッダー:プレイヤー人口の多さ
・サブヘッダー:Nintendo Switchで最高のゲームを紹介
・サブサブヘッダー:ソロプレイで最高のゲーム
・サブサブヘッダー:協力プレイで最高のゲーム
こうすることで、ヘッダーが最も重要(しかも1記事に1回しか使われません)、サブヘッダーがサブサブヘッダーよりも重要など、重要度について視覚的な階層を作ることができます。
この時点で、SEO対策用に記事の最適化を始めるのがとても簡単になります。
Ahrefsでは、Google Docs(Googleドキュメント) のみで作業を行っており、いくつかの理由からこの方法を推奨していますーその理由は、記事を読み進めるにつれて明らかになるでしょう。
すぐに使える特典はこちら:GDocsのメニューバーにある「通常のテキスト」をクリックすると、ドロップダウンが表示され、<見出し1>、<見出し2>などを選択するオプションが表示されます。
HTMLの書式設定では、アウトラインにヘッダータグを使用するとこのような構造になっています。
<h1>Nintendo Switchをレビュー。すごいところまとめ!</h1>
<h2>Nintendo Switchはなぜそんなにすごいのか?</h2>
<h3>ゲームの品揃えが素晴らしい</h3>
<h3>耐久性と画面品質がすごい</h3>
<h3>プレイヤー人口の多さ</h3>
<h2>Nintendo Switchで最高のゲームを紹介</h2>
<h3>ソロプレイで最高のゲーム</h3>
<h3>協力プレイで最高のゲーム</h3>
「表示」>「ドキュメントのアウトラインを表示」を選択すると、左側に下書きのアウトラインが表示されます。
下のスクリーンショットは、当記事のために作った最初のアウトラインです(記事の公開までどう変化していくか見ていってくださいね!)。
※ 訳者註:当記事のGoogleドキュメントで作られた見出しの下書き。
それぞれの見出しをクリックすると、下書きの対応するセクションにジャンプします。
この機能はとても便利で、記事を整理するのにも最適です。
プロによるコツ紹介
Workflowyのようなデジタルツールを使って、アイデアをマッピングするのも良いでしょうーWorkflowyは、何百ものノートを、検索可能で拡張可能、かつ折りたたみ可能な形式で整理して、簡単に構造化したいときに役立ちます。
ステップ5:ブログの下書きを書いていく
ブログ記事のアウトラインができたら、その骨格を草稿(ラフドラフト)に仕上げていきましょう。
ヘッダーをガイドにして、最初の草稿を書きましょう。この段階では、「書き出す」ことが重要です。これは、以降の執筆を中断することがないように、最善を尽くすということです。
言い換えれば、自分が書いていることを自己検閲しないようにしましょう。記事の流れを良くするために、アウトラインを何度もアレンジしたり、同じ文章を10回も書き直したりしてはいけません。
言うは易く行うは難しー実を言えば私も、上記の段落を3回書き直しました。
それでも、執筆の中断は最小限に抑えて、書き続けてみてください。このように考えてみましょう:完璧な初稿を書くのはほぼ不可能なので、自分を責めないでください。
この段階では、紙(または画面)の上にすべてのものを下書きして、目に見える形で情報を書きつくすことですー後で完璧に編集する時間は、たくさんあります。
プロによるコツ紹介
ブラウザのタブやメッセージの通知に気を取られてしまいがちですか? Ommwriterのようなツールを使って、執筆環境からノイズを除去してみてください。
下書きができたら、目を通して気づいた間違いをすべて修正してください。たとえば、セクションBがセクションAの前に来るという不条理なことが明らかになった場合は、その順番を変えてみましょう。
また、文法や不自然な文章構成といった、文章としての問題も修正するようにしてください。手っ取り早い方法としては、Grammarly のようなツールを使って、間違いがないかチェックすることです。
※訳者註:上記スクリーンショットはGrammarlyを利用したときのものです。なお、このツールは英語の 文法やスペルのみをサポートしているため、日本語でブログを書く場合は日本語向けの校正・校閲サービスまたツールの使用をおすすめします。
目標は、草稿についてフィードバックを求めることができるくらいに磨き上げることです。
プロによるコツ紹介
文章の執筆がうまくいかず、何日も白紙の原稿とにらめっこしていることはありませんか?
すべてのライターに通用する、執筆に失敗しないトリックを知っています:締め切りと呼ばれるものです。
仕事を失ったり、誰かを失望させたりする恐怖ほど、文章を書きたい気持ちが高まるものはありません!
冗談はさておき、これは他に知っているどんなふわふわしたトリックよりも優れています。自分のために厳しい締め切りを設定しておきましょう。最終的に締め切りを逃してしまったとしても、完成までには遠く及ばない可能性が高いです。
ステップ6:ブログの下書きについてフィードバックを得る
初稿が完成? おめでとうございます!
それをさらに良いものにする時が来ました。そのためにはセカンドオピニオンを得て、建設的な批判や提案を取り入れる必要があります。
編集者に初稿を見てもらえるのが、最も良いでしょう:もちろん、編集者がいない場合は友人や同僚に見てもらっても全くかまいません。
ここで重要なのは、自分の作品を公平な目で見てもらうことです。
論理的な抜け道や文章の流れが悪いなど、自分では気づかないようなことを第三者が指摘してくれる可能性があります。たとえば、彼らにとっては業界の専門用語が多すぎて、あなたの投稿を理解するのが困難だと言及してくれるかもしれません。
※訳者註:ブログの初稿イメージスクリーンショット。
何についてフィードバックしてほしいか、明確にしておきましょう。あなたが特定のセクションで苦労している場合, それを強調表示してください。
すでに文法的な間違いが投稿全体に散らばっていると分かっているにもかかわらず、まだそれらを修正できていない場合は、先にそうした問題があると認識していることを明確にしておけば、それを再び指摘する手間がかかりません。(この言葉の)要点はわかるはず。
Googleドキュメントを使っている場合、便利なコメント機能(command + option + Mのショートカットまたは画面に表示される+ボタン)があります。これを使えば、後で特定の部分に関するフィードバックが終わったら「解決」を押すだけで済むので、物事を整理しておくことができます。
ステップ7. 下書きを修正する(必要に応じて繰り返す)
フィードバックを得たら、次は編集の時間です。
他の人と一緒に仕事をするときは、自分の考えや意見をぶつけて、最高の作品を作ることを目標にしましょう。もし誰かが、代替案を提示しないで作品を引き裂くだけの「アドバイス」をしていたら、それは建設的な批判とは言えません。
時間をかけて、それぞれの指摘について考えてみましょう。自分のエゴを捨て、第三者の目線で物事を見ようとすることです:あなたはどこに同意し、どこに疑問を感じ、どこは絶対に同意しないのでしょうか?
これらは、すべてメモしておきましょう。そして、得られたフィードバックを取り入れながら、次の草稿に取り掛かりましょう。
自分が信じる提案に基づいて編集を行い、自分が強く反対すると感じたことは省きましょう(ただし、そのための論理的な説明があるかどうかは確認してください)。もし迷ってしまう ようだったら、フィードバックをしてくれた人どれだけ信頼しているかにかかっています。
また、第三者が長文でフィードバックをしてきたときや、第三者の提案を多く取り入れている場合は、誤って第三者の文体をそのまま採用しないように注意しましょう。ここで役に立つのは、下書きを休んで何か別のことに取り組むことーそこから戻ったら、自分の声とスタイルで文章を書き直してみてください。
このステップでは、文章を「正しい」と思えるまで書き直したり、ポイントを何度も並べ替えたりして、最高の流れになるまで書き直してみましょう。
最終的な製品に満足できるまで、フィードバックを得て、草稿を修正し続けてください。
プロによるコツ紹介
他人の意見について、自分の意見を押し付けるのはやめましょう。自分の仕事を強化するためには、異なる視点や新しいアイデアを得ることが非常に重要ですが、あくまでそれは自分の仕事であって、相手の仕事ではありません。
バランスを取るのは大変ですが、自分の信じるもののために戦うのはあなた次第です。そうすることは難しいかもしれません。特に、フィードバックを与えてくれる人が職場の上司である場合は、より難しくなります。
このような場合、私は「戦いに負けて戦争に勝つ」というルールを採用したいと思います。小さなことは放っておいて、何か核心的で重要性があるものについては、それを周知させましょう。
ステップ8. 投稿をフォーマットしてアップロードする
フォーマットとは、あなたのブログ記事をできるだけ消化しやすくするものを指しますーインターネット上では、壁のように壮大なテキストよりも、ミームやGIFの方が(伝達に)優れる理由があります。
ありがたいことに、記事という大きな塊全体を書き換えることなく、これを「ごまかす」方法があります。
以下を試してみてください。
- テキストという巨大な塊を分割するため、投稿に関連する画像を含める(SEO的に画像を最適化することを忘れないで )。
- 見出しを効果的に使うーこれまで簡単に説明してきましたが、見出しは長い記事を「分解」し、各セクションからどんな情報が期待できるか読者を導くのに役立ちます。
- このような箇条書きやリストを使って、簡潔に情報を提供する。
- 「大きな言葉」をシンプルにする。相手に話すときは、「実現可能性」の代わりに「チャンス」と言いましょう。Hemingwayのようなツールは、用いた言葉を分析し、それが簡単に理解できるかどうかをチェックするのに役立ちます。
プロによるコツ紹介
ビジネス用にブログ記事を書いている場合は、最後まで読んで記事が押し売りっぽくなっていないか確認してください。ブランドを宣伝することは自由なのですが、代替案を提供するために最善を尽くすことはあれど、決して自分のブランドを押し込むように言及したり、さらに悪いこととしてプロモーションオファーを提供したりといったことはしないでください。
これで、ほぼすべての設定が完了しました。この時点で、あなたの記事はしっかりとしたものとなり、コンテンツ管理システムへアップロードする準備ができているはずです。
私は、WordPress の利用をお勧めします(他の75,000,000もあるWebサイトと同じく)。WordPressはとても幅広いカスタマイズが可能で、更新が簡単で、多くのサードパーティ製プラグインやプログラムとうまく統合できるからです。
Googleドキュメントを使っている場合、Wordable を使えばワンクリックでブログ記事をWordPressに書き出すことができます。これにより、ヘッダータグや太字のテキストなど、すべてのフォーマットが自動的にエクスポートされます。
※訳者註:スクリーンショットは、Wordable利用時のものです。Wordableは有償のWebサービスです(Googleアカウントを用いたフリートライアル期間あり)。
本当に、本当に便利です。
ステップ9:ブログを公開する前にタイトルとURLを磨く
ブログ記事のタイトルと説明文にスパイスを効かせて、最後の磨きをかけましょう。
(ブログ記事が)検索結果にランクインしたら、検索者には実際にクリックしてもらいたいので、記事のタイトルはできるだけクリックしてもらいやすいものにする必要があります。
たとえば、元のタイトルが「The Best Areas in Zelda:BotW(ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドで最高のエリア)」だったとします。ここに、ちょっとした工夫を加えてみてはいかがでしょうか?
- ゼルダの伝説BotWで見つけた信じられないほど素敵なベストエリア7選
- あなたがまだ知らないゼルダの伝説BotWにある驚きのエリア
現在のタイトルに代わり、魅力的な選択肢となるブレインストーミングを行って、最良のタイトルを選びましょう(タイトル決めに助けが必要な場合は、複数の意見をもらってから決めてください)。
同じように、ブログ記事のURLも可能な限り短く、説明的なものにしましょう。このように考えてみてください。
ブログの記事URLは、以下のように設定できます:
※訳者註:どちらも架空のURLです。閲覧はできません。https://www.epicgamereviews.com/2019/01/12/46854229.php
または、こんな風にもできます。
https://www.epicgamereviews.com/zelda-botw-review/
2番目の結果は説明的であり、検索者が考えていそうなキーワードが含まれているので、より多くの人がクリックしたくなる可能性が高いと言えます。
WordPressを使用していますか? であれば、タイトルとURLの両方を簡単に編集できます:
※訳者註:上の赤矢印がタイトルの設定、下の矢印がパーマリンクの設定(Editボタンで編集可能)です。
完了したら、公開をクリックしてください。
これで、検索結果で「CLICK ME(クリックして)」と叫ぶブログ記事が完成しました。
合わせて読むのがおすすめです:How to Craft the Perfect SEO Title Tag (Our 4‑Step Process)
※訳者註:日本語翻訳版の記事もあります:4ステップで解説!SEO対策に効くタイトルタグの設定方法
最後に
誰でも、自分が感じたことについて何でも書きたいと思っていますが、厳しい事実として、書いたものが一貫したオーディエンスに広く届くためには、ブログのテーマとなるキーワードに焦点を当てることが必要というものがあります。
これは、私たちAhrefsのブログ (この戦略を使用して月間30万人のオーガニック訪問者数に近づいています)にとっては目を見張るほど効果があり、Wirecutter やBeardbrand のような他のブランドサイトでも効果がありました。
この記事により、そうしたことが難しいプロセスではなく、何に気をつけるべきか知り、適切なツールを持っていれば誰でも実行できるということをご理解頂けたら幸いです。
さあ、始めるぞーその気持ちだけでブログ記事は書けません。
皆さんが有名になったら、忘れずに(本社ブログ)のコメント欄で教えてくださいね!
Rebekah Bek – 普段はAhrefsのために何らかの形で文章を書いています。たまにツイートを覚えています。