上位表示を狙う!SEOに使える競合性の低いキーワードを探す方法

キーワード調査

この記事はAhrefs公式ブログの日本語訳です。
原文:How to Find Low-Competition Keywords for SEO
(著者:Joshua Hardwick / 原文の最終更新日:April 1, 2021)
※フルスピード註:この記事は2021年4月1日時点の記載をもとに翻訳しています。Ahrefs公式ブログの記事は今後追記・再公開されることがありますことをご了承ください。

誰もがたくさんの人が検索するキーワードで上位に表示されたいと思っていますが、短時間で上位表示できる可能性があることは稀です。特に、あなたのウェブサイトが新しい場合や比較的知られていない場合は当てはまります。

では、競合性が高いキーワードをターゲットにしてはいけないということでしょうか?

いいえ違います。短期的には、競合の少ないキーワードを追い求めるべきだということです。
この記事では、いくつかの簡単なステップで低競合のキーワードを見つける方法と、そのキーワードが本当に低競合でランク付けしやすいかどうかを明確にする方法を学びます。

競合性の低いキーワードとは?

競合性の低いキーワードとは、あまり努力しなくてもランクインできるキーワードのことです。このキーワードで上位表示され、オーガニック検索トラフィックを獲得するために、多くのリンクを構築したり、高いウェブサイトオーソリティ(ドメイン評価)を持つ必要はありません。

競合性の低いキーワードの見つけ方

以下の3つのステップで、大量かつ「競合の少ない」キーワードを素早く探し出すことができます。

1. ブレインストーミングで話題探し

ターゲットユーザーがGoogleで何を検索しているかを考え、アイデアを書き留めます。
ここでは正確なフレーズを推測する必要はなく、大まかなテーマをメモしておくとよいでしょう。

例えば、パソコンやパーツをネットで販売している場合、これらが必要だという可能性が考えられます。

  • コンピュータ
  • ノートパソコン
  • MacBook
  • iMac
  • ハードディスクドライブ

ピックアップする際には考えすぎないでください。ただ、思いついたことを書き留めるだけでいいです。
5〜10個のアイデアが出たら、ステップ2へ進みます。

2. キーワード調査ツールでアイデアを膨らませる

トピックのアイデアをAhrefsのKeywords Explorerなどのキーワードリサーチツールに入力し、フレーズマッチレポートに移動します。入力した単語やフレーズを含むキーワードのアイデアが、月間検索ボリュームやその他のSEO指標と共に表示されます。

3. 難易度の低いキーワードをフィルタリングする

多くのキーワード調査ツールには、難易度スコアがあります。私たちAhrefsのものはKD(Keyword Difficulty、キーワード難易度)と呼ばれ、ある検索クエリでGoogleのトップ10にランクインすることがどれだけ難しいかを数値で表したものです。

フレーズ一致レポートでは、KDスコアが0〜10までのキーワードをフィルタリングして、「競合性の低い(≒難易度の低い)」キーワードを見つけることができます。

上記のように、わずか5つの「種(シード)」となるトピックから、167,000以上のキーワードを見つけることができたことがおわかりいただけるでしょう。さらに絞り込みたい場合は、月間検索ボリュームの最小値フィルタを追加してください。

競合の少ないキーワードを見つけるのは、本当に簡単なのか?

イエスでもあり、ノーでもあります。

Googleは何百ものランキングシグナルを使用しているため、サードパーティのSEOツールがすべてを解読し、「正確な」キーワード難易度指標を計算することは、単純に不可能です。特に、これらの「ランキング要因」の多くが単なる憶測であり、Googleによって確認されたことがないことを考えると、非現実的であり、不可能に近いと言えます。

また、各SEOツールは、キーワードの難易度スコアに独自の計算式を用いるため、ツールによってスコアが大きく異なる場合があると理解しておくことも重要です。

Ahrefsでは、キーワード難易度スコアの計算はシンプルで、上位10ページをリンクしている参照ドメイン(リンク元サイト)数の、トリム平均をとっています。つまり、KDの高いキーワードの上位ページは被リンクが多く、KDの低いキーワードの上位ページは被リンクが少ないということです。

補足:Ahrefs以外のキーワード調査ツールを使用している場合は、各社サポートに連絡して、キーワード難易度スコアの計算方法を聞いてみてください。その仕組みを知っておかないと、効果的に使用することはできません。

被リンクは間違いなく最も重要なランキング要因であるため、通常、キーワード難易度スコアはランキング難易度の適切な代用品となります。AhrefsのKDスコアが低いキーワードは、おそらく競争するために多くの被リンクを構築または獲得する必要がないという意味で、「低競争」であると言えます。

しかし、この指標だけで競合を判断するべきではありません。
キーワードをターゲットする前に考慮しなければならない他の要因があります。

その中でも特に重要な3つの項目を解説していきましょう。

  1. 検索意図
  2. Webサイトの権威
  3. 高品質な被リンク

1.検索意図

たとえ難易度がかなり低いキーワードであっても、検索者が求めているようなコンテンツを作成しなければ、そのキーワードで上位表示することは難しいでしょう。そのため、キーワード調査をするときは、実際に作りたいコンテンツの種類に見合ったキーワードを探すとよいでしょう。

キーワードの大まかな種類は4つです:

  1. 情報提供:検索者は、あるトピックに関する情報を探しています。
  2. ナビゲーション:検索者は特定のウェブサイトを探しています。
  3. 購入前の比較調査:検索者は、特定の商品やサービスを購入したいが、どれを買えばいいのか決めかねている。
  4. トランザクショナル:検索者は何かを買おうとしています。

調べたキーワードがどのバケツに入るかは、クエリ内のキーワード修飾子を見ればわかることが多いです。「買う」「安い」などの言葉が含まれている場合は、4つ目のトランザクショナルクエリである可能性が高いです。「方法」「何」「どこ」などの単語が含まれている場合は、1つ目の情報提供系クエリである可能性が高いです。

キーワード修飾子をざっくりまとめたチートシートはこちらです:

Ahrefsのキーワードエクスプローラーでは、「含む」フィルタを使用して、これらのバケツに該当するキーワード候補を見つけることができます。
例えば、競合の少ないトランザクションキーワードを探すとしたら、以下のような手順を踏みます。

  1. シードキーワード(種、起点となるキーワード)を入力する
  2. 「フレーズ一致」のキーワード候補レポートを選ぶ
  3. KDフィルターで競合性の低いキーワードを絞り込む(KD < 10)
  4. 「含む」フィルタに「買う(buy)」「安い(cheap)」などの単語を追加
  5. 「任意の単語」スイッチをトグルする

ブログ用に競合の少ない情報提供系キーワードを探していたのであれば、情報系の修飾子を使えば同じことができます。しかし、さらに手っ取り早い方法は、質問として表現されたキーワードのアイデアを表示する「質問」レポートを使用することです。

キーワードの修飾子でフィルタリングすることは有効ですが、修飾子付きのキーワードが常に期待される検索タイプと一致するとは限らないため、完全な対策とは言えません。

「ベストバイ コーヒーメーカー(best buy coffee makers.) 」のようなキーワードについて考えてみましょう。

このキーワードには「buy」という修飾語が含まれていますが、トランザクショナルキーワードではありません。北米の人気家電量販店であるBest Buyの検索結果を求めているため、ナビゲーション的なキーワードとなっています。

これは、検索意図がキーワードの競合性にどう影響するかをさらに浮き彫りにしています。このクエリはキーワード難易度スコアが1ですが、ナビゲーションクエリであるため、競合性が低いとは言えません。Best BuyはGoogleの1ページ目の10位全てにランクインしているため、あなたが何をしようともBest Buyのページを上回ることはできません。

2.Webサイトの権威

ドメイン評価(DR)は、被リンクプロファイルに基づいて、ウェブサイトのオーソリティ(権威性)を0から100の尺度で評価するものです。

多くのSEO専門家は、Googleがランキングアルゴリズムに何らかのウェブサイトオーソリティの指標を使用していると考えていますが、GoogleのJohn Mueller氏は、何度もこれは真実ではないと公言しています。

いずれにせよ、KDスコアが低い、一見競合性の低いキーワードでも、上位表示されるページはすべて非常に高いDRのウェブサイトによるページだと気づくでしょう。

例えば、「ブラック サンダル」というキーワード:

Keyword Difficultyスコアがわずか1であるにもかかわらず、検索結果1ページ目の平均ドメイン評価は86、最も低いDRでも76となっています。
これは、ウェブサイトのオーソリティがランキング要因であることを証明しているのでしょうか?

必ずしもそうではありません。これは、ウェブサイトのオーソリティと いうよりも 、ブランド・エクイティの問題であることは間違いないでしょう。大手ブランドがSERPを支配しているのは、多くの人がそこで買い物をしたいからでしょう。

残念ながら、あなたが「あまり強くない」ウェブサイト・ブランドの場合、これについてはあまり対策できません。おそらく、ブランド・エクイティが関係すると思われるキーワードでのランクインに苦戦することになるでしょう。

そこで、重要なことがあります。

ランキングの難易度は相対的なものです。

もしあなたがTarget(アメリカの大手ディスカウントスーパーのブランド名)であれば、「ブラック サンダル」は競合の少ないキーワードです。なぜなら、あなたはランクインするための権威とブランド・エクイティを持っているからです。もしあなたが小さな靴屋さんなら、「ブラック サンダル」は競争率の高いキーワードとなります。

だからといって、権威のない有名ブランドが大手ブランドを上回ることは不可能なのでしょうか?ただ、より困難になることは間違いないので、競合の少ないキーワードを探す際には覚えておくとよいでしょう。

3.高品質な被リンク

Keyword Difficultyでは、上位のページを参照している被リンクの量は考慮されますが、その質は考慮されません。リンクの質を評価するためには、以下のようなこともたくさん考慮する必要があります。

  • リンク元サイト・ページの関連性
  • リンク先のウェブサイトとページのオーソリティ
  • ページ内のリンク配置
  • リンクのアンカーテキスト
  • リンクのフォローとノーフォローの状態

キーワードの難易度スコアを作成する際に、これらすべてを考慮することは不可能に近いため、上位10ページを指す参照ドメイン(リンク先ウェブサイト)の平均数だけを見ることで、シンプルで一貫した指標を維持しています。

そのため、上位表示されているページの被リンクプロフィールを常に手作業でチェックすることは、量がすべてではないので価値があります。

例として、KDスコアが同じぐらい低い2つのキーワードについて、上位表示ページの参照ドメイン数を見てみましょう。

フルスピード注:RDsは「Refferal Domains」の略称です。DRの誤字ではありません。

一見すると、競合するページの参照ドメイン数が少ないので、2つ目のキーワードでランクインする方が簡単そうに見えます。しかし、本当に重要なのは、リンクの質なのです。

14件の参照ドメインを持つページでは、被リンクの94%がフォローリンク(follow)であり、そのほとんどが関連性の高い、権威あるページやウェブサイトからのものです。さらに、そのほとんどが関連性のあるアンカーテキストを有しています。

92件の参照ドメインを持つページでは、被リンクの96%がnofollowedで、そのほとんどが権威の低いクーポンコードサイトのページから来ています。また、URLのアンカーもほとんど裸(URLそのままがアンカーテキストになっているなど)です。

補足:Nofollowは、そのリンクがランキングに影響を及ぼすべきではないとGoogleに伝える属性ですが、そのヒントを無視してこの属性を選ぶ場合もあります。詳しくはこちらをご覧ください。

実際、92件参照ドメイン数を持つページを指している「大丈夫」な被リンクは、間違いなく2つしかありません。一方、わずか14件の参照ドメイン数であるページを参照しているリンクの大半は、関連性があり高品質です。

結論として、他のすべてが同じであれば、92件の参照ドメインを持つページの方が14件の参照ドメインを持つページよりも上位にランクインするのはおそらく簡単でしょう。つまり、同じKDスコアを持っているにもかかわらず、「best coffee for cold brew」は「best fly fishing combo for beginners」よりも間違いなく競争力が低いキーワードなのです。

競合の多いキーワードは避けるべき?

多くの人が競合性の低いキーワードに固執するのは、それ以外のキーワードでは順位が上がらないと考えるからです。短期的にはそうであっても、競合性の高いキーワードは別の理由でチャンスになることがあります。

AhrefsのKeyword Difficultyスコアは、被リンクに基づいていることを忘れないでください。つまり、平均して高いKDキーワードの上位ページは、被リンクをたくさん持っているということです。

言い換えれば、競合性の高いキーワードは 、リンクベイト(リンクを集めるための特別なコンテンツ)として最適なテーマであることが多いのです。

このようなトピックを見つけるには、先ほどと逆のことをします。KDスコアの低いキーワードをフィルタリングするのではなく、KDスコアの高いキーワードをフィルタリングするのです。

例えば、履歴書に関するサイトがあれば、下記のようにしましょう。

  1. Ahrefsのキーワードエクスプローラーに入ります
  2. 関連する「シード」となるキーワード(例:「履歴書」)を入力します
  3. 質問」レポートへ移動します
  4. KDスコアが高いキーワードのみとなるようフィルタリングします(例:50以上)

これらのキーワードでSERPの概要を確認すると、上位ページの多くに被リンクが貼られていることがわかるはずです。

この場合、もしあなたがウェブ上で履歴書の書き方ベストガイドを作成したら、これらの既存のページにリンクしている人たちは、素晴らしいリンクの見込み客となるでしょう。リンクしてもらうためには、説得力のある理由をもってアプローチする必要があります。

あなたのページに十分な質の高い被リンクを獲得すれば、たとえ権威やブランド力が不足していても、上位に食い込むことができる可能性があります。

いずれにせよ、競争率の高いキーワードをターゲットにすることには、(たとえ順位がつかなくても)他に2つの利点があります。

  1. ウェブサイトのオーソリティを高めることができます。ブランド・エクイティとオーソリティは、何もないところから現れるわけではありません。それらは主にリンクの副産物です。
  2. その「オーソリティ」を重要なページに渡すことができます。高オーソリティの「リンクベイト」ページからの内部リンクを使って、競合性の低いキーワードをターゲットにした関連ページを後押ししてあげましょう。

この、2つ目のメリットは、私たちが「仲介者のテクニック(The Middleman Technique)」と呼んでいるものです。

このテクニックは、リンクを得るのが難しい退屈なページの「オーソリティ」を高める賢い方法なのです。

おすすめの記事:シンプルなSEO対策(「仲介人」メソッド)

まとめ

キーワードの競合性は相対的なものです。キーワード難易度スコアは、競合性に影響を与えるすべての要素は考慮していないため、コンテンツを作成する際は常に上位のページを手動で確認する必要があります。

競合性が低いキーワードを追い求めることは、決して悪いことではありません。それはそれで問題ないのですが、そのようなキーワードは、短期的な目標ではなく、中長期的な目標であるべきです。

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この記事の著者:

Joshua Hardwick
Ahrefsブログのコンテンツ責任者(または、わかりやすい英語で書く人。私は、Ahrefsブログのメンバーが公開する、すべてのブログ記事が壮大で有益であることを保証する責任者です。)

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