この記事はAhrefs公式ブログの日本語訳です。
原文:What’s New At Ahrefs? (March 2020)
(著者:Si Quan Ong、 Reviewed by Joshua Hardwick / 原文の最終更新日:March 26, 2020)
※フルスピード註:この記事は2020年3月26日時点の記載をもとに翻訳しています。Ahrefs公式ブログの記事は今後追記・再公開されることがありますことをご了承ください。
前回の製品アップデートから、ほぼ1年が経過しました。
その理由は少々皮肉なものです。私たちは製品の開発に忙しすぎて、何も書く時間がありませんでした。
そこで、今日の投稿では、(記事公開時点から)過去10か月間にリリースされた機能のいくつかを説明します。
ちなみに、これは実のところ氷山の一角にすぎません。特にサイト監査とSEOツールバーに関してこれまで行ったすべてのリリースについては、さらに多くのプロダクトアップデートの投稿をご覧になっていただけることを楽しみにしています。
1. rel=ugcとrel=sponsoredの追跡
2019年9月10日、Googleはウェブマスター向けに「スポンサード」と「UGC」という2つの新しいリンク属性を発表し、SEO業界を震撼させました。
Google は 新しい属性について次のように説明しています。
- rel=sponsored: スポンサー属性を使用して、広告、スポンサーシップ、またはその他の報酬契約の一部として作成されたサイト上のリンクを識別します。
- rel=ugc : UGCはユーザー生成コンテンツ(User Generated Content)の略で、コメントやフォーラムの投稿などのユーザー生成コンテンツ内のリンクには、ugc属性値が推奨されます。
私たちは、Googleの発表からわずか2日後にこれらの追跡を開始しました。
つまり、バックリンク、参照ドメイン、リンクドメインレポート内で、UGCとスポンサー付きバックリンクを簡単にフィルタできるようになりました。
2. キーワードボリュームの計算を更新しました
以前は、過去30か月の平均を使用して検索ボリュームを計算していました。しかし、この期間は直感的ではありませんでした。
そこで、 12か月の平均に切り替えました。
これはAhrefsをご利用の方に、どのような影響を与えるのでしょうか?
まず、一部のキーワードの月間平均検索ボリュームの変化に気づくでしょう。
次に、一部のWebサイトの推定トラフィックが突然減少していることに気づくでしょう。これは、ランク付けされたキーワードが1年前ほどよりも人気がなくなったためです。
以下のスクリーンショットから、Coinbase.comの下落を見てみましょう。
ビットコインおよび暗号通貨関連の検索のほとんどは、2017年末(この記事から12か月以上前)にピークに達したため、新しい検索ボリュームは減少しており、それがサイトのトラフィック推定に波及しています。
より「エバーグリーン」な業界のWebサイトの場合、変化はほとんど目立たないはずです。
注:これに対処するために、過去に遡ってデータを再計算するアップデートを展開する予定です。これにより、突然の推定トラフィック低下の事象が修正されます。
3. API向けの月間検索トラフィックの合計
これは、Ahrefsにフィードバックを送れる機能リクエストボードで、最も支持された機能の1つです。
そして、ついにそれができました。APIで推定オーガニックトラフィックの合計を確認できるようになりました。
また、お気に入りのツールがこのメトリクスを使用して、サービスを更新することを楽しみにすることもできます。PitchboxとScreaming Frogがすでにこの仕組みを追加しています。
4. ダッシュボードの改善
ダッシュボードの外観が新しくなったことにおそらくお気づきかと思いますが、何が変わったのでしょうか?
まず、ダッシュボードにオーガニックトラフィックを追加しました。これは、要望の多かった機能です。
次に、参照ドメインやバックリンクなどの重要なSEO 指標のトレンドグラフを追加しました。
これらの傾向グラフに必要な期間を 30日、90日、過去12か月から選択することもできます。
3番目に、プロジェクトをドラッグ・アンド・ドロップして再配置するオプションを追加しました。
5. プロジェクトマネージャー
以前はダッシュボード、ランクトラッカー、サイト監査に個別のプロジェクトがありました。つまり、サイトをクロールしてランキングを追跡するには、複数のプロジェクトを設定する必要がありました。
今回、これらのプロジェクトをすべてのツールにわたって統合し、より一貫した単一のエクスペリエンスを実現しました。
さらに、どのプロジェクトの設定も簡単に変更できるようになりました。「設定」をクリックするだけです…
…すると、プロジェクトを編集できるようになります。
6. 広告履歴
キーワード エクスプローラーの新しい広告履歴レポートには、 あらゆるキーワードの有料検索履歴が表示されます。
これにより、どのWebサイトがターゲットキーワードに関して長期にわたり競合してきたかを確認できます。競合他社が継続的に入札しているキーワードは収益性が高い可能性があるため、それらのキーワードをターゲットにすることを検討するとよいでしょう。
有料検索結果に表示された広告コピーやランディングページも表示され、独自の広告コピーやランディングページのインスピレーションとして利用できます。
7.各機能の「使い方」チュートリアル
Ahrefsが持つ大量のデータをすぐに使いこなすのは大変なことなので、レポートを最大限に活用できるように、実用的なチュートリアルをレポート結果の画面に追加しました。
これらのチュートリアルは、サイトエクスプローラー、キーワードエクスプローラー、コンテンツエクスプローラー、ランクトラッカー、アラートの、ほとんどのレポートで利用できます。
Ahrefsのことはすでに隅から隅まで知っていると感じている場合でも、これらのチュートリアルをご覧ください。1つか2つのトリックで、あなたを驚かせるかもしれません。
8. コンテンツエクスプローラーの検索改善
コンテンツエクスプローラーで検索結果を記事の作成者、Web サイト、言語ごとにグループ化する3つの新しい方法を導入しました。
これらの新しい視点は、Googleで上位にランクされるための、より良い戦略を考えるのに役立つかもしれません。
たとえば、これが役立つSEOタスクの1つは、ゲスト投稿の機会を見つけることです。トピックを検索し、多数のWebサイトに掲載されている著者の総ページ数をクリックするだけです。
その後、彼らがさまざまなサイトに書いたすべての投稿が表示されます。
これらのほとんどはゲスト投稿になるため、サイトはおそらくゲスト投稿の提案を受け入れてくれることになります。
9. 大規模サイトのランキングデータ
もともと、YouTubeやAmazonなど大手サイトのオーガニックキーワードレポートにはアクセスできませんでした。
しかし、その後この制限は撤廃されました。
この変化をどのように活用すればいいのでしょうか?
このビデオを見てください:
10. キーワード エクスプローラーのワイルドカード (*)
以前は、キーワードエクスプローラーでワイルドカードを使用してアイデアを含めたり除外したりすることはできませんでした。
今は、できます。
たとえば、「ブログ*」を「含める」ボックスに追加して、「ブログ」、「ブロガー」、「ブログ」などを含むすべてのバリエーションをフィルタリングできます。
11. 無料ツールのリリース
これからAhrefsを使おうか検討している新しい人々へAhrefsのツールセットを試してもらうために、私たちはたくさんの無料ツールもリリースしました。
- バックリンク チェッカー — 任意のページへのバックリンクを上位100件まで表示します。
- キーワードジェネレーター— Google、 Bing、YouTube 、Amazon などの検索エンジンのキーワード候補を最大100個表示します。
- ウェブサイト権威チェッカー — サイトのドメイン評価をチェックできます。
- リンク切れチェッカー – 対象サイトに壊れた(リンク切れになった)インバウンドリンクとアウトバウンドリンクがないかチェックします。
これらの無料ツールも、氷山の一角にすぎません。今後も続々とリリースしていきますので、ぜひ注目してください!
12. その他
私たちが行った、いくつかの小さなアップデートは次のとおりです。
ランクトラッカーで追跡されたキーワードを非表示にする
すでに追跡しているキーワードを簡単に非表示できるように、トグルを追加しました。
ランクトラッカーのキーワード履歴
ランクトラッカーのキーワード履歴には、追跡を開始して以来Webサイトがランク付けされていたすべてのURLが表示されるようになり、対象キーワードの完全なランキング履歴を確認できるようになりました。
「新しいキーワード」アラートの検索ボリュームの範囲
キーワードアラートを設定するときに、希望する検索ボリュームの範囲を選択できるようになりました。興味のないキーワードに関する通知はもう表示されません。
Ahrefsは、次に何を改善すべきでしょうか?
Ahrefsの機能について、リクエストがありますか?こちら からお知らせください。他のユーザーのお気に入りの機能アイデアには、ぜひ投票してください。
著者プロフィール
Si Quan Ong
マーケティング@Ahrefs。「Do 100」プロジェクトを完了させました。個人ブログでも書籍の要約記事を書いています。
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