2023年7月にリリースしたAhrefsの新機能

プロダクトブログ

この記事はAhrefs公式ブログの日本語訳です。
原文:What’s new at Ahrefs? (July 2023)
(著者:Rebekah Bek / 原文の最終更新日:August 9, 2023)
※フルスピード注:この記事は2023年8月9日時点の記載をもとに翻訳しています。Ahrefs社公式ブログの記事は、今後追記・再公開される場合があります。

今月は、新しいコンテンツギャップ分析ツール、キーワードエクスプローラーの検索ボリューム推定の更新などを紹介します。

早速本題に入りましょう。

競合分析(Competitive Analysis)

当社の最新コアツールである競合分析(Competitive Analysis)をご紹介します。このコアツールには、新しく改良されたコンテンツギャップ分析ツールがあります。

コンテンツギャップツールの刷新

コンテンツギャップ 2.0 では、競合他社がランクインしているのに自分のWebサイトはランクインしていないキーワードが表示されるツールで、そのコンテンツがカバーしている情報の範囲とコンテンツ戦略におけるギャップが明らかになる可能性があります。

たとえば、競合他社が取り上げているけれども、自社ブログ(この例ではAhrefs)ではまだ書いていないブログのアイデアを見つけるには、AhrefsブログのURLを自社の枠に入れて、競合枠に競合サイトURLをいくつか入力し、[比較] ボタンを押します。

コンテンツギャップの分析結果には、入力した競合他社の少なくとも 1 社がGoogle検索上位10件にランクインしているけれども、自社ブログは上位100件に入っていないキーワードが表示されます。

これは古いコンテンツギャップツールでも実行可能な使い方でしたが、新しい機能とフィルタを追加して、新しいバージョンはより柔軟で実用的なものにしました。この記事では、そのポイントを3つのことを取り上げます。

まず1つ目は、新しいヒートマップを追加しました。これは、新しいコンテンツギャップの最上部にあります。下のスクリーンショットでは、自社サイトに指定したAhrefsブログが、競合他社ブログと共通するキーワードの数を示しています。色が濃いほど、共通しているキーワードが多くなります。

次に古いコンテンツギャップでは、位置フィルタを設定する方法がありませんでした。ですが、今ならそれが可能です。

例として、頑張れば上位10件にランクインできるブログのトピックにズームインしたいとします。フィルタを設定して、自社ブログが 11 ~ 20 位にランクインしているキーワードと、競合が少なくとも 1個、上位10 位にランクインしているキーワードの両方を表示することができます。

または、キーワードの関連性を向上させたいとしましょう。ここでもフィルタを設定して、自社ブログではランクインできていないキーワードを表示したり、2社以上の競合ブログが上位10位にランクインしているキーワードを探すように指定したりもできます。

最後に、古いコンテンツギャップツールでは、特定の SERPフィーチャーをフィルタで除外することができませんでした。これにより、画像パックの順位データが一部の人にとって望ましくない結果をもたらすことになりました。

しかし今では、以下のように「メインの順位のみ」トグルをオンにすることで、画像パックやトップストーリーなどのSERPフィーチャー順位を除外できるようになりました。※フルスピード注:「メイン」とは、アンカーテキストによる通常検索結果を指します。

これはコンテンツギャップ 2.0 の初代バージョンであり、さらに多くのアップデートが間もなく提供される予定です。

コンテンツギャップ2.0がご利用いただけるプラン:「レガシー」プランを除く、スタンダード以上のプランすべてでご利用いただけます。現時点(2023年8月)では古いコンテンツギャップレポートは削除されていないため、レガシープランのライトプランでも引き続き使用できます。※フルスピード注:2024/5/2時点では削除されている可能性があります。

サイトエクスプローラー

概要レポート2.0 の [全般] プロフィール ビューと [被リンク]プロフィール ビューの両方に、新しいドメインレーティング履歴グラフが表示されるようになりました。

概要レポート2.0 の追加点

以下のスクリーンショットのようにパフォーマンス チャートで、ドメインレーティング指標をクリックしてオンに切り替えると、サイトエクスプローラーに入力した対象ドメイン/URLの DR を長期的に追跡します。※フルスピード注:DRとは、Domain Ratingの略称です。

概要レポート2.0 に行ったもう 1 つの追加機能は、「クロールされたページ」のウィジェットです。サイトエクスプローラーで分析しているドメイン/URLに対して、過去6か月間にAhrefsがクロールした一意のページの数と、それが過去 30 日間にどのように変化したかが表示され、グラフの下には HTTP ステータス コードごとの内訳が表示されます。

※フルスピード注:このウィジェットは自社サイトをサイトエクスプローラーで分析する場合、サイト監査に登録して定期的にクロールするかどうかを判断するのに役立ちます。競合サイトをサイトエクスプローラーで分析する場合、このウィジェットで競合サイトの健全性を判断し、自社サイトも同じだけの健全性を保つようにベンチマークするのに役立ちます。

3. キーワードエクスプローラー

キーワード エクスプローラーの検索ボリュームの推定値を更新しました。

検索ボリュームの推定値更新 [2023年7 月]

以前は、同じ検索ボリュームであるキーワードグループの「スペルミス」が、推定オーガニックトラフィックの急増を引き起こしていました。

そこで、より多くのキーワードクラスターを検出し、同じクラスターに属するキーワードの検索ボリュームを調整しました。このアップデートにより、キーワードの急増が見られるはずですが、オーガニック トラフィックの急増は小規模であることがわかると思います。

検索ボリュームのスパークラインを表示

キーワードエクスプローラーの、「すべてのキーワード候補」レポートに、過去 12 か月間の検索ボリューム変化を示す、「スパークライン」が表示されるようになりました。これにより、検索ボリュームの傾向を一目で把握できるようになります。※フルスピード注:以下スクリーンショットのように、点線が引かれていること、それを上回るスパークラインが表示されていることをご確認ください。

4.ツールをまたいだアップデート

URL コンテキスト メニューに [検査] ボタンを追加しました。

URL コンテキスト メニューの [検査] ボタン

Ahrefsの各コアツールで表示さるレポート内の、URL横にあるキャレットをクリックし、「検査」をクリックするだけで、ソースコードとページテキストを確認したり、日付間の変更を比較したりできるようになりました。

また、AhrefsBot によってクロールされたページに noarchive タグが付いている場合、そのページの HTML スナップショットを非表示にするようになりました。

5. ランクトラッカー

ランクトラッカーSERP 概要テーブルが、サイトエクスプローラーおよびキーワードエクスプローラーで使用しているデータソースと一致するようになりました。

SERP概要テーブルを更新しました

指標はより正確であり、他のコアツールとより適切に連携する必要があります。

その他のアップデート:

  • Wordsの列が Ahrefs Rank に置き換わり、より統合された指標のリストになりました。
  • 200 以外の HTTP ステータス コードが検索結果に表示されるようになりました
  • 最上位だけでなく、プロジェクトの範囲内のすべてのランキング順位が強調表示されるようになりました。

6. コンテンツエクスプローラー

すべてのプライマリフィルタを、コンテンツエクスプローラーのランディングページ(最初の画面)に追加しました。

コンテンツエクスプローラーの初期画面にフィルタを設置

このアップデートは、最初に検索するときに、レポート表示をする前にすべてのフィルタを適用できることを意味します。※フルスピード注:コンテンツエクスプローラーの分析はクレジットを消費します。また、フィルタを設定して再表示するたびにクレジットを消費します。このアップデートは、事前にフィルタを設定してから結果を表示するため、活用することでクレジットの節約につながります。

7.全般的な設定のリリース

2023年7月は3つのリリースがありました。

ユーザーごとのクレジット上限を一括設定・編集できるように

アカウント設定画面から、複数のユーザーを選択し、クレジット使用の上限を一括編集できるようになりました。これにより、追加購入した「500単位」のクレジットが、上限を超えたユーザー同士で共通のワークスペース プールからクレジットを引き出す場合、より効率的にクレジットを割り当てることができます。

※フルスピード注:以下のスクリーンショットでは、0クレジットのユーザー2名に追加購入した1000クレジットを500ずつ割り当てています。この場合、ユーザーにクレジットを割り当てることで自動的に「2名をパワーユーザーとして追加購入」しています。クレジットとユーザーについては、こちらをご確認ください

AI を活用した新しいライティングツール

Ahrefsは、皆さんの執筆活動を素晴らしいスタートに導く、AI を活用した無料ツールを多数リリースしました。各ツールは、テキストの言い換えからページのメタディスクリプション生成まで、単一のタスクに特化しています。これらはすべて ChatGPT の API を使用しています。

早速無料AIライティングツールを試す>

エンタープライズプランのみ:エンドポイント向けAPIv3 

残りのキーワード候補レポート、関連語句、検索候補のエンドポイントをリリースしました。

以下の API ドキュメントを参照してください。

今月はここまでです。機能に関するリクエストがある場合は、 Canny または購読者限定のAhrefs Insider コミュニティに残してください。それでは!

著者プロフィール

RebekahBek

Rebekah Bek
普段はAhrefsのために何らかの形で執筆を行っています。時々それらをツイートすることを忘れずに。

  • ・コンテンツが少なく、Webサイトのアクセスが伸びない。
  • ・競合サイトに検索順位で後れを取っている。
  • ・リンク獲得ができず、Webサイトが評価されない。
  • ・お問合せや資料請求のコンバージョンが増えない。

このようなお悩みはありませんか?
Ahrefsのオフィシャル紹介パートナーである株式会社フルスピードは、SEOコンサルティングサービス「デフォイキ」を提供しています。

豊富なWebサイト改善の経験と実績をもつコンサルタントが、Ahrefsを活用しながらお客様のWebサイトを調査し、改善方法をご提案いたします。

ご相談費用は無料。まずはお気軽にお問合せください!

プロダクトブログ
シェアする
AhrefsJapanをフォローする
Ahrefsブログ- 使えるSEO情報をお届け | SEOの被リンク分析・競合調査ツール

コメント

WP Twitter Auto Publish Powered By : XYZScripts.com
タイトルとURLをコピーしました