この記事はAhrefs公式ブログの日本語訳です。
原文:What’s new at Ahrefs? (May 2024)
(著者:Rebekah Bek / 原文の最終更新日:June 6, 2024)
※フルスピード註:この記事は2024年6月6日時点の記載をもとに翻訳しています。Ahrefs公式ブログの記事は今後追記・再公開されることがありますことをご了承ください。
今月は、サイトエクスプローラーの「Page Inspect(ページ検査)」レポートにカレンダービューを実装したことや、サイト監査に任意の期間同士でクロールデータを比較できる機能を追加したことなどをご紹介します。
早速始めましょう。
サイトエクスプローラー
サイトエクスプローラーの「Page Inspect(ページ検査)」レポートに、カレンダー形式でデータを確認できるビューを追加しました。
「Page Inspect(ページ検査)」レポートにカレンダービューを実装
ページ検査レポートで確認できる、この新しいカレンダービューには、分析対象のページについて、時間の経過に伴う変更履歴が表示されます。色が濃い日付ほど、その日にページ内で行われたコンテンツの変更が多いことを示します。
たとえば以下のGIFアニメーションのように、2024年1月8日にあたる四角形は濃い緑色になっています。これをクリックすると、下のテーブルに分析対象のページで変更された内容が正確に表示されます。GIFアニメーションの通り、大規模なコンテンツの更新があったことを示しています。
このカレンダービューで、どのくらい過去まで遡り表示できるかは、Ahrefsプランによって異なります。※フルスピード注:Ahrefs紹介サイトの料金詳細ページ「履歴データ…任意の時点での比較」の項目をご確認ください。
「Opportunities(機会)」レポートの新しい提案追加
コンテンツ改善やリンク機会を提案する「機会」レポートに、潜在的なカニバリゼーションと説明的なアンカーという、2つの新しい提案項目を追加しました。
- 潜在的なカニバリゼーションは 、カニバリゼーションの問題を見つけるのに役立ち、同じ内容と思われるページの統合を検討しやすくなる項目です。
- 説明的なアンカーは、 「続きを読む」、「ここをクリック」などの一般的なアンカーをより説明的なアンカーに置き換えることができるか、検討しやすくなる項目です。※フルスピード注:以下スクリーンショット、オレンジ色の枠を参照。
「オーガニックキーワード」レポートに、「最大DR」フィルタを追加
低DRのWebサイトが上位にランクインしている高難易度キーワードをフィルタリングできる、キーワードエクスプローラーのLowest DR(最大DR)フィルタを覚えていますか?今回、サイトエクスプローラーの「オーガニックキーワード」レポートにも追加しました。
これにより、低DRのWebサイトでも上位表示できるチャンスを見つけやすくなるはずです。
キーワードエクスプローラー
キーワード候補を選んでリスト保存しやすくなったり、一部ロケーションでのキーワードクラスタが改善されたりしました。
より良いキーワード選択方法に改善
キーワードエクスプローラーで「概要」レポートから「フレーズ一致」や「関連用語」レポートに移動すると、キーワード候補のリストにチェックボックスが付いています。
このチェックボックスを使って、最大10,000件のキーワードを選択できるようになりました。候補リストのページャーを切り替えたり、任意の指標でソートしてもチェックで選択した内容は保持されますが、フィルタを「適用」すると選択がリセットされます。
以下のGIFアニメーションのように、選択したキーワードをキーワードリストやプロジェクトに追加したり、それらのキーワードについてSERPを一括更新したりといった使い方ができます。
一部国・地域でのキーワードクラスタリングを改善(日本含む)
共通のキーワードアイデアを、以下の地域・言語でもクラスター化できるようになりました:
- ブルネイ・ダルサラーム
- 香港
- 日本
- 韓国
- 台湾
- トリニダード・トバゴ
- ベトナム
ツールをまたいだアップデート
フィーチャードスニペットをさらに比較分析しやすくなるアップデートを行いました。
SERP概要テーブルに、フィーチャードスニペットのテキストを表示
サイトエクスプローラー、キーワードエクスプローラー、ランクトラッカーでSERPを比較するときに、次のことができるようになりました:
- フィーチャードスニペットの実テキストを表示するようになりました。
- 時間の経過とともに、それらがどう変化したかを比較できるようになりました。
これにより、SERPを分析する際により多くのコンテキストが得られ、コンテンツをより効率的に最適化できるようになります。
サイト監査
任意の期間同士で、クロールデータを比較できるようになりました。
任意の期間を指定してサイト監査クロールデータを比較できるように
これまでは、サイト監査では直近のクロールとその1つ前のクロール同士でないと比較でいませんでした。しかし現在は、任意の期間を指定して比較できます。
たとえば、プロジェクト登録したWebサイトの直近クロールと、2024年1月のクロールとを比較できるようになります。オーガニックトラフィックの「変化(Changes)の列をクリックして結果を並べ替えると、この期間にトラフィックが大幅に減少したページをすばやく見つけることができます。
また、「すべての問題(All Issues)」レポートに移動して、直近のクロールと任意の期間までの間、Webサイト上の技術的な問題へどう対処してきたかを追跡することもできます。
ランクトラッカー
「GSC概要」レポートや「Pages 2.0」レポートにアップデートがありました。
「GSC 概要」レポートの新しいウィジェット
「GSC 概要」レポートに、新しいウィジェットが多数追加されました。
- 上位キーワード(Top keywords)
- 上位キーワードの変更(Top keywords changes)
- 簡単に獲得できそうなキーワード(Low-hanging fruit keywords)のウィジェットは、ランクトラッカーで計測しているWebサイトの順位が現在4~15位で、最も人気のあるキーワードを表示します。※フルスピード注:Webサイトやページを改善すれば、上位表示が狙えるキーワードの提案です。
- 潜在的なカニバリゼーション(Potential cannibalization)のウィジェットは、複数のページがランクインしているキーワードを表示します。※フルスピード注:同じキーワードで複数の自社ページが争っている(カニバリゼーション)ため、ページ統合を検討することをおすすめします。
- 上位ページ(Top pages)
- 上位ページの変更(Top page changes)
「Pages 2.0」レポートのネストされたキーワード テーブル
「Pages 2.0」レポートでは、クリックしてネストされた(折りたたまれた)キーワードテーブルを開くことができるようになりました。このアップデートにより、計測しているサイトのターゲットURLがランクインできている、すべてのキーワードが表示されます。
全般的なリリース
Ahrefs APIv3に関する追加リリースがあります。
新しい APIv3 エンドポイント:ランクトラッカー 概要を追加
最初のランクトラッカー用エンドポイントとして、Overview(概要) 2.0 向けのAPIv3 エンドポイントをリリースしました。いつものように、レポート自体のAPIボタンを使って、適用したフィルタのリクエストURLを作成できます。
このエンドポイントへのリクエストは無料で、APIユニットを消費しません。
※フルスピード注:Ahrefs APIはエンタープライズプランのみご利用いただけます。エンタープライズプランはAhrefs社へのお問合せが必要です。
今月はこれですべてです。Ahrefsの変更ログで さらに更新を確認いただき、皆さんからの機能リクエストがあれば Canny に残してください。それでは、Ahrefsをお楽しみください!
著者プロフィール
Rebekah Bek
Ahrefsを理解し、操作し、使いこなすために役立つコンテンツを開発しています。
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