この記事はAhrefs公式ブログの日本語訳です。
原文:What’s new at Ahrefs? (Nov 2022)
(著者:Rebekah Bek / 原文の最終更新日:December 14, 2022)
※フルスピード注:この記事は2022年12月14日時点の記載をもとに翻訳しています。Ahrefs社公式ブログの記事は、今後追記・再公開される場合があります。
今月は、新しいオーガニック競合レポート、新しいビデオ SERP 機能フィルター、サイト監査ツールでの HTML コード比較などを紹介します。
早速本題に入りましょう。
1. サイトエクスプローラー
オーガニック競合レポートのβ版がリリースされました。
オーガニック競合他社レポート(β版)
このレポートには、オーガニック検索結果において競合他社が誰であるかを、推定オーガニックトラフィック、オーガニックトラフィックの価値、オーガニックページ数に基づいて表示します。
競合他社とのギャップを視覚的に分析するには、以下のスクリーンショットの通り、競合マップを参照してください。サークルのサイズが大きいほど、競合他社が保有するオーガニックページ数は多いことを表します。「比較モード(Compare mode)」では、以前の値が点線の円で表示され、推移を把握することができます。
次に、このレポートページの下にある、データ表までスクロールすると、競合に関する指標が表示されます。
以下のスクリーンショットのように、[競合他社のキーワード] 列を見て、自社サイトはまだランクインできていないキーワードを確認し、見逃しているキーワードの機会を見つけてみましょう。
または、黄色い矢印の「41.2K」と書かれたボタンをクリックし、ネストされた(折りたたまれた)ページテーブルを開いて、そのトピックにおける自社ページの権威を構築するために作る価値のあるページを把握することもできます。
以下のスクリーンショットのように、日付ピッカーを使って、特定の日付間の変更を比較することもできるようになりました。
このレポートは、「競合ドメイン」レポートや「競合ページ」レポートに代わるものとしてリリースされました。記事公開時点でのレポートはβ版ですが、UI の微調整、データとフィルタリングの改善に取り組んでいます。
「壊れた被リンク(リンク切れ)」レポート
このレポートには、サイトエクスプローラーで分析しているドメイン/URL上にある破損ページを指している、すべての被リンクが表示されます。
データに対する柔軟性を高めるために、新しいフィルタを追加しました。たとえば、以下のスクリーンショットのように、フィルタ「ターゲット ページ URL に/blogが含まれていない」を適用すると、blogフォルダを除いた、分析対象サイト上のページをリンクしている、すべてのリンク切れ被リンクを表示できます。
このレポートは、スタンダードプラン以上の方が利用できます。
2. キーワードエクスプローラー
SERP比較機能が、キーワードエクスプローラーにも追加されました。
SERP比較とSERP類似性スコア
先月、サイトエクスプローラーに SERP 比較機能を導入しました。今回でキーワード エクスプローラーにも同じものが追加され、新しい SERP 類似性スコアでアップグレードされました。
以下のスクリーンショットのように、キーワードエクスプローラーの概要レポートを表示したら、SERP 概要がある部分まで下にスクロールしてください。そして、黄色の枠で囲んでいるように2 つの期間でSERP を比較してみてください。分析しているキーワードのSERPがどう変わったのか、日付を指定して比較できます……
……または、以下のスクリーンショットのように、2 つのまったく異なるキーワードの SERP を比較するという使い方もできます。
さらに、2 つの SERP が 最大100 点満点でどれだけ類似しているかを示す、新しい SERP 類似性スコアも導入しました。スコアの値が大きいほど、類似性が高くなります。このスコアでは、共通する結果の数とそれらの相対的な順位の両方が考慮されます。
たとえば、「ブログの始め方(how to start a blog)」と「ブログのやり方(how to blog)」というキーワードで比較したいとしましょう。
SERP を見ない限り、私の推測では「ブログのやり方(how to blog)」とは、ブログ記事を書く方法を教えて欲しいという検索意図なのだと考えます。しかし、SERPに表示された記事のうち、実際にブログを作成する方法に関するものである「ブログの始め方(how to start a blog)」との類似性スコアは 約70% です。
これら 2 つのキーワードの検索意図と検索結果はどちらもほぼ同じであるため、1ページ作ればどちらでも上位表示が狙えるでしょう。このSERP比較機能と類似スコアを活用することで、「ブログの始め方(how to start a blog)」と「ブログのやり方(how to blog)」それぞれのために、個別で記事を作成する必要はないということがわかります。
3. ツールをまたいだアップデート
ビデオのSERPフィーチャーをフィルタできるようにしました。
ビデオのSERPフィーチャーフィルタ
サイトエクスプローラー、キーワードエクスプローラー、ランクトラッカーそれぞれで、以下のスクリーンショットのように、2 つの新しいビデオ SERP フィーチャー用フィルタを追加しました。
例えば、このフィルタで[ビデオ プレビュー(Video preview)] を選択して適用すると、以下のような検索結果でSERP に表示されているビデオは何なのかをフィルタ表示できます。
…もう片方の「ビデオ(Video)」フィルタを適用した場合は、以下のように SERPへ複数の動画が掲載される、ブロック状のSERPフィーチャーは何かを探せます。
4. サイト監査
テクニカルSEO向けの機能として、HTMLコードとテキストの比較ができるようになりました。
HTMLコードとテキストの比較
サイト監査をしたクロール履歴同士で、生の HTML コードとレンダリングされた HTML コードを比較し、Webサイトの技術的な問題を簡単に発見できるようになりました。
サイト監査でクロールしているWebサイトについて、任意のクロール日レポートに移動し、「URL の詳細」で HTML ソースをクリックしてください。次に、HTML またはテキストを選択し、「比較」をクリックすると、すべての変更が強調表示されます。
5. 全般的なアップデート
Google データスタジオ(現Looker Studio)のサイトエクスプローラーコネクタと、Ahrefs APIについて更新がありました。
GDS 用 サイトエクスプローラー コネクタの更新
URL レーティング(UR)、UR 履歴グラフ、キーワード上位別グラフを 、Google データスタジオのレポートに追加できるようになりました。また、任意の履歴グラフに適用できる履歴のグループ化も追加されました。
ここから、サイトエクスプローラー用のGDSレポート テンプレートを見つけてください。
API v3 の UR およびキーワード エクスプローラーの指標
サイトエクスプローラー に 2 つのエンドポイントを追加しました。
- 被リンク エンドポイントに対するURL レーティング。被リンク データには参照ページの UR が含まれるようになりました。
- UR 履歴を使用して、対応する SE (サイトエクスプローラー)概要チャートを取得します。
そして、キーワード エクスプローラーへの 3 つのエンドポイントが追加されました:
便宜上、「SE 概要(サイトエクスプローラー 概要)」、「SE バックリンク(サイトエクスプローラー 被リンク)」、または「KE 概要(キーワードエクスプローラー 概要)」で API ボタンを探し、API クエリをコピーし、現在のすべてのフィルターが適用されたレポートを取得します。
API v3 は現在、エンタープライズプランのお客様のみが利用できます。
今月はここまでです。Ahrefsのアップデートをお楽しみください!
著者プロフィール
Rebekah Bek
普段はAhrefsのために何らかの形で執筆を行っています。時々それらをツイートすることを忘れずに。
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