2023年11月にリリースしたAhrefsの新機能

プロダクトブログ

この記事はAhrefs公式ブログの日本語訳です。
原文:What’s new at Ahrefs? (Nov 2023)
(著者:Rebekah Bek、Reviewed by Andrei Țiț / 原文の最終更新日:December 6, 2023)
※フルスピード註:この記事は2023年12月6日時点の記載をもとに翻訳しています。Ahrefs公式ブログの記事は今後追記・再公開されることがありますことをご了承ください。

今月は、キーワードエクスプローラーでシードキーワードを生成できるAhrefs初のAI機能や、Competitive Analysis(競合比較ツール)のLink Intersect 2.0 などのリリースを紹介します。

早速本題に入りましょう。

Competitive Analysis(競合比較ツール)

今月は、Link Intersect 2.0のご紹介があります。

Link Intersect 2.0の概要

競合分析の最新リリース、Link Intersect 2.0をご紹介します。このツールは、誰が1つまたは複数のターゲットにリンクしていて、他のターゲットにはリンクしていないかを表示します。

例えば、誰が競合他社にリンクしているのに、自社サイトにはリンクしていないかを確認するには、参照ドメインを選択し、上部のセクションに自社ドメインを入力します。次に、下のセクションに競合サイトをいくつか追加し、「Show link opportunities」をクリックしてください。

以下のスクリーンショットは、先ほど下のセクションへ入力した競合ドメインのうち、1つ以上リンクしているのに、自社ドメインにはリンクしていない 99,000以上の参照ドメインがあることを示しています。

このような使い方は、過去のLink Intersect ツールでも実行できましたが、新しい使い方を可能にするために、いくつかの新しい機能とフィルタを追加しました。

まず、参照ドメインに加えて参照ページも表示できるようになり、よりターゲットを絞ってリンクを構築できるようになりました。スクリーンショットのように、上部にある切り替えタブを使うだけで参照ドメイン/参照ページを切り替えられます。

次に、上部に新しいヒートマップを追加しました。ここには、ターゲットWeb サイトと競合他社にリンクしているドメインやページの数が表示されます。色が濃いほど、ターゲットサイトと競合サイトで共有しているリンクの数が多いことを意味します。※フルスピード注:参照ドメインやリンクの傾向としても競合かどうかがわかります。

3つ目に、高度なフィルタが追加されました。優れた用途の 1 つとして、リンクを構築するためのリストを見つけることができます。「参照ページ」モードで、上部のセクションに ConvertKit を追加し、下部にいくつかの競合他社を追加してみました。これにより、以下のスクリーンショットのように、ConvertKit の競合他社にリンクしているすべてのページのリストが得られます。

ここから、 「DR: from 30」フィルタと「Domain Traffic: from 500」フィルタを設定します。結果の関連性を高めるために、競合 3 社すべてにリンクしている Web サイトに絞り込むため、「Links to competitors:All 3 competitors」とフィルタしましょう。

これにより、リンクを求めるのに最適なターゲットとなる可能性のあるリストが、すぐに得られます。

最後に、Competitive Analysis(競合比較ツール)の「コンテンツ ギャップ 2.0」や「リンクインターセクト 2.0」も、すべてのレガシープランで利用できるようにしました。※フルスピード注:2022年3月18日以前からAhrefsをご利用の場合、「レガシープラン」となります。アカウント設定>支払 から現在のプラン名をご確認ください。

サイトエクスプローラー

サイトエクスプローラーでは、概要2.0レポートでの更新があるほか、「トップページ」レポートと「有料ページ」レポートでの更新があります。

概要 2.0 レポートにおける上位のオーガニック競合企業

概要2.0レポートに、競合他社とのギャップ分析を視覚的かつ便利に提供する、新しいウィジェットを追加しました。ターゲットサイトの上位 5 つの競合他社について、以下の点で全員が互いにどう競合しているかが表示されます:

  • オーガニックトラフィック
  • オーガニックトラフィックの価値
  • ページ数

サークルのサイズが大きいほど、競合他社のページ数は多いことを意味します。

トップページレポートと有料ページレポートのフィルタ

次の項目で、語句または部分一致でフィルタリングできるようになりました。

  • トップページのSERPタイトル
  • 有料ページの広告タイトルとディスクリプション

簡単な使い方を紹介します。競合他社サイトをサイトエクスプローラーで分析する際、「有料ページ」レポートに行き、広告タイトルフィルタで「代替(alternative)」という単語を検索すると、検討する価値のある比較ページが絞り込み表示されます。

キーワードエクスプローラー

キーワードエクスプローラーには、Ahrefsで初となるAI機能が搭載されました。

AIでシードキーワードの提案を生成

今月は本当にエキサイティングなイベントがあります。Ahrefsで最初の AI 機能です。

プリセットを選択してシードキーワードを入力することで、AIを使ったシードキーワードのアイデアを生成できるようになりました。または、独自のプロンプトを入力するだけでシードキーワードのアイデアを生成できます。

たとえば、ゴルフに関する専門用語やフレーズを、AIに提案してもらうことができます。これにより、珍しいシードキーワードが得られます。誰もが同じシードを使って検索するため、未開拓かもしれないキーワードの機会を見つけるのに役立ちます。※フルスピード注:この機能により「フレーズ一致」や「関連検索」「質問キーワード」でも見つからなかったキーワード候補を見つけられる可能性があります。ただし、検索ボリュームがない場合もあります。

AIの応答が希望の言語でなかった場合は、プロンプトの最後に指定する言語を入力してみてください。例:ブセオに関連する技術用語および専門用語を提案してください(スペイン語で)。

このAI生成機能が使えるのは?:Ahrefsの新しいプランすべてで使えます。

検索候補レポートの改善

検索候補のリストを拡張しました。データベースにインデックス付けされていないキーワードも含まれるようになったので、新たなトレンドを簡単に発見できるようになりました。

たとえば、「b2b saas マーケティング」を検索して検索候補レポートに移動すると、「b2b saas マーケティング組織構造」や「b2b saas マーケティング戦術」などの用語が表示されます。利用可能な指標データはありませんが、検索ボリュームが固まるまでの早い段階で活用できる、新たなトレンドのキーワード候補です。

:これらのキーワードには指標が紐づいていないため、フィルタを適用すると適用後のレポートから除外されます。

サイト監査

複数名でサイト監査を利用するときに起こりやすい、プロジェクト操作のミスを軽減する機能をリリースしました。

アクセス制御機能 

以前は、ワークスペース(※)にいるユーザーやゲストは、ワークスペース全体のサイト監査のIssue設定を変更できました。これにより、ワークスペースに参加しているユーザーが、すべてのプロジェクトの重要なIssueを無効にするという、多くのやり取りが発生する問題が発生しました。

現在、次のようにアクセス制御機能を実装しています。

  • ゲスト:カスタム問題を作成することはできません。
  • メンバー:アクセス可能なプロジェクトの課題を設定し、作成したカスタム課題を変更できます。
  • ワークスペース管理者と所有者: ワークスペースのプロジェクトの問題を調整できます。

アクセス制御機能の詳細については、こちらをご覧ください。

※フルスピード注:Ahrefsは、プランを申し込んだ人が「ワークスペース所有者」となります。例えば、複数名でAhrefsスタンダードプランを使う場合、「スタンダードプランとして作成されたワークスペースの中に複数のメンバーが参加し、サイト監査を閲覧・操作する」という構成となります。

ランクトラッカー

ランクトラッカーは、LookerとGSCに関する更新があります。

Looker コネクタ: 正確なキーワードでフィルタリング

「Keyword is」という新しい構成パラメータのおかげで、キーワードの順位履歴グラフを Looker Studio で直接再現できるようになりました。

さあ、SEO レポートを充実させましょう!

ランクトラッカーのGoogle Search Consoleキーワード 

新しい GSC キーワードレポートが公開され、ランク トラッカーにキーワードに関する Google Search Console データが表示されます。

この初期リリースでは、基本的なフィルタリングが提供され、Web 検索タイプのみのデータが表示されます。次のリリースでは、さらに多くの機能が期待されます。

全般的なアップデート

API v3に関する更新があります。

APIv3 の使用状況監視エンドポイント

エンタープライズプランのみが使えるAPI v3 に新しい使用状況監視エンドポイントが追加されました。そのため、自動内部通知を設定することで、エンドポイントを超えることはありません。

以下の観点から、 API ユニットの消費を監視できるようになりました:

  • 特定の API キーを介して消費できる最大 API ユニット
  • このキーによって消費される API ユニット
  • 使用量のリセットと API キーの有効期限の日付

詳細については、API ドキュメントをご覧ください。

今月はここまでです。機能に関するリクエストがある場合は、Canny または購読者限定のAhrefs Insider コミュニティに残してください。次回をお楽しみに!

著者プロフィール

RebekahBek

Rebekah Bek
普段はAhrefsのために何らかの形で執筆を行っています。時々それらをツイートすることを忘れずに。

  • ・コンテンツが少なく、Webサイトのアクセスが伸びない。
  • ・競合サイトに検索順位で後れを取っている。
  • ・リンク獲得ができず、Webサイトが評価されない。
  • ・お問合せや資料請求のコンバージョンが増えない。

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