この記事はAhrefs公式ブログの日本語訳です。
原文:How to Build Successful Content Pillars
(著者:Si Quan Ong, Joshua Hardwick/ 原文の最終更新日:September 9, 2022)
※フルスピード註:この記事は2022年9月9日時点の記載をもとに翻訳しています。Ahrefs公式ブログの記事は今後追記・再公開されることがありますことをご了承ください。
コンテンツピラー(ピラーページとも呼ばれます)は、記事の中に含まれるトピックの概要を紹介するものです。これらは、それぞれのサブトピックに関するより詳細なリソースにリンクさせることで、コンテンツハブを形成します。
コンテンツハブ戦略を用いる利点は以下のとおりです。
- より良い構成– ピラーページは基本的に記事で述べているトピックのハブとして機能し、トピックを詳細に探索できるようになります。
- エンゲージメントの向上– 読者が関連コンテンツを見つけやすくなり、より多くのコンテンツを閲覧できるようになります。
- その他のリンク– コンテンツピラーは、特定のトピックについて学びたい人にとって良い出発点となるため、コンテンツピラーにさまざまなリソースをリンクすることがよくあります。
この記事では、Webサイトのコンテンツピラーを作成する方法を学習することができます。
コンテンツピラーの作り方
以下の手順に従って、Webサイトのコンテンツピラーを作ってみましょう。
1. コンテンツピラーを作成するメイントピックを見つける
席に座り、ペンと紙(またはラップトップ)を用意して、コンテンツピラーに関するアイデアをブレインストーミングしましょう。書こうとしているニッチ(分野)に詳しい人なら、多くのトピックが思い浮かぶはずです。
たとえば、私は過去10年間ブレイクダンスを続けており、ピラーページのトピックはたくさん思いつきます(例:パワームーブの種類、知っておくべきフットワークステップなど)。
あるいは、Ahrefsのキーワード エクスプローラーを使って含めるべきトピックのアイデアを見つけることもできます。自分の専門分野に関連する大まかな用語を入力し、一致する用語レポートに移動するだけです。
ただし、ここで出てきたすべてのフレーズが適切なトピックとなるわけではありません。以下のようなトピックをピラーに含めることが必要です。
- 情報収集の意図がある – 人々は情報を求めているのであって、購入することが目的ではありません。これは、トピックをキーワードにGoogle検索すれば確認できます。検索結果のほとんどがブログ投稿、記事、またはその他のコンテンツハブである場合、そのトピックには情報提供の検索意図があると言えます。
- 検索トラフィックの可能性がある – 各キーワードの横にあるトラフィックの可能性(TP、トラフィックポテンシャル)列を見て、検索トラフィックの可能性があるかどうか確認しましょう。
- 十分に幅が広いこと – サブトピックがなくなるほどトピックが狭くなってはいけません。また、ピラーページの長さが50,000 ワードになるほど広範なものであってはなりません。一般的な経験則として、5~20個のサブトピックを持つメイントピックを探しましょう。
たとえば、トピック「ヨガのポーズ」を、先ほどの基準と比較してみましょう。
- 情報提供の意図がある – 結果のほぼすべてがブログ投稿です。
- 検索トラフィックの可能性がある – トピックのTPは33,000(米国だけで)です。
- 十分に広い – カバーすべきヨガのポーズは数百もある可能性があります。しかし、初心者向けに「最適な」ページに絞り込むと、ピラーページには適切なサブトピックの範囲が存在するはずです。
ヨガサイトの場合、これはコンテンツピラーとして素晴らしいトピックになる可能性があります。
2. コンテンツピラーで何をカバーする必要があるかを理解する
ここで重要なのは、メイントピックと関連性の高いサブトピックを選択することです。
それらを見つける方法は以下のとおりです。
A. あなたの専門知識からカバー範囲を考える
あなたが専門家であるか、ニッチな分野に精通している場合は、おそらく何をカバーする必要があるかについてアイデアを持っているでしょう。たとえば、あなたがヨガの先生であれば、初心者が最初に習得すべきさまざまな種類のヨガのポーズをすでに知っているでしょう。
B. ウィキペディアを確認する
トピックがWikipediaに存在する場合、すべてがすでに適切に整理されているため、サブトピックを見つけるのに最適な方法です。
たとえば、Wikipedia には「アーサナのリスト」というページがあり、さまざまなヨガのポーズが表にまとめられています。
C. オンラインコースを見てサブトピックを探す
オンラインコースはほぼすべてのトピックに対応しており、通常は論理的に構成されています。したがって、関連するサブトピックを探すのにも適した場所です。
たとえば、Udemyのこのコースでは、ヨガの重要なポーズについて説明しています。
D. 競合を分析する
コンテンツピラーの主な目的は主要なトピックでランクインすることであるため、現在上位にランクされているページを見て、そのページが何をカバーしているかを確認できます。
たとえば、「ヨガのポーズ」のトップランキングページには、初心者にとって重要なポーズがすでにカバーされています。
サブトピックはH2、H3、H4などの階層形式できちんと整理されているため、すべてのサブトピックを一目で確認するには、AhrefsのSEOツールバーをインストールしてコンテンツレポートを開くのが良い方法です。
注:これは単にコンテンツピラーに関する調査手法です。重要なサブトピックを見逃さないようにしたいと考えていますが、すべてのサブトピックを詰め込もうとしているわけでもありません。自分の専門知識とセンスを活かして、ピラーページに何を含めるべきかを考えてください。
3. コンテンツピラーを作成する
調査が完了したら、コンテンツピラーを作成しましょう。
それを「ポータル(門、入り口)」と考えてください。ここでの目標は、読者にトピックをさらに発見するための出発点を提供することです。したがって、コンテンツピラーは比較的軽いものにしてください。
すべてのサブトピックについて、いきなりすべてを語ろうとしているわけではありません。詳細については、クラスターページに任せてください。人々が知る必要があることにだけ固執してください。
たとえば、SEOの初心者向けガイドには、各章の紹介が1文のみです。
予算に余裕がある場合は、コンテンツピラーのカスタムデザインを検討してください。これは私たちが自分たちのためにやったことです。優れたデザインは、読者がコンテンツを利用しやすくするだけでなく、他のガイドの中でも目立つので、より多くの共有、リンク、トラフィックにつながることが期待されます。
しかし、今カスタムデザインにお金を払う余裕がないとしても、心配する必要はありません。有用なコンテンツピラーを作成するのに、優れたデザインは必要ありません。リモートワークに関するZapierのピラーページを見てください。基本的にはテキストです。
4. クラスターページを作成する
コンテンツピラーはスタンドアロンページであっても、それをサポートするクラスターページがなければほとんど役に立ちません。したがって、メインのピラーページが完了したら、ハブの残りの部分を作りましょう。
サブトピックが配置されているので、何を作成する必要があるかはすでにわかるはずです。単に実行するだけの問題ですが、時間がかかります。
クラスターページのコンテンツを作成方法については、このビデオをご覧ください。
「ハブ」に適合する既存コンテンツがある場合は、それらを相互リンクするだけで作成できます。
5. コンテンツピラーを宣伝する
コンテンツピラーが誰かに見つかるのを待つのではなく、積極的に宣伝して人々に知らせてください。
使える戦術をいくつか紹介しましょう。
- メーリングリスト、ソーシャルメディアのアカウントなど、オーディエンスと共有する ー フォロワーがいる場所であればどのようなメディアでも共有できます。
- ニュースレターに掲載する – あなたの専門分野で、最高のコンテンツを厳選することに特化したニュースレターがたくさんあるはずです。ニュースレター執筆者の連絡先を見つけて、コンテンツピラーを含めるように売り込んでみましょう。
- コミュニティで共有する – Facebook グループ、Slack、Discord、Reddit、フォーラムなどのコミュニティのアクティブなメンバーである場合は、コンテンツピラーをコミュニティと共有してみましょう。
- リンクを構築する – リンクはGoogleの重要なランキング要素です。したがって、コンテンツピラーを上位表示したい場合は、リンクを構築する必要があります。ピラーページへの リンクを構築する方法については、この最初から最後までの手順を解説したガイドをお読みください。
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コンテンツピラーの例
以下の成功したコンテンツピラーをチェックして、自分自身のコンテンツピラーをどう作ればよいか、インスピレーションを得てみてください。
その他のピラーページの事例は、こちらでご覧いただけます。
コンテンツピラーをもっと詳しく知るなら
コンテンツピラーの作成方法に関するガイドをさらに探している場合は、次の記事を参照することをお勧めします。
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著者プロフィール
Si Quan Ong
マーケティング@Ahrefs。「Do 100」プロジェクトを完了。読んだ本の要約を個人サイトで公開しています。
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