SEOとは何か？検索エンジン最適化について説明します

この記事はAhrefs公式ブログの日本語訳です。
原文：https://ahrefs.com/blog/what-is-seo/
（著者：Joshua Hardwick 原文の最終更新日：March 23, 2022）

※フルスピード注：この記事は2022年3月23日時点の記載をもとに翻訳しています。
Ahrefs公式ブログの記事は今後追記・再公開されることがありますことをご了承ください。

SEO（Search Engine Optimization）とは、検索エンジンのオーガニック検索結果から得られるトラフィックの量と質を高めるために、ウェブサイトやまたはウェブページを最適化することです。

そのメリットは明らかで、毎月、あなたのウェブサイトに無料で受動的なトラフィックがもたらされることにあります。

ですが、どのようにコンテンツをSEOに最適化すればいいのか、そしてどのような「ランキングファクター」が実際に重要なのでしょうか？。

それに答えるには、まず、検索エンジンの仕組みを理解する必要があります。

SEO対策は初めてですか？私たちのガイドもご覧ください。

SEO基礎ガイド

検索エンジンのしくみ
SEOのしくみ
Googleに最適化する方法
ランキングが過大評価される理由
まとめ
学習を続ける

検索エンジンのしくみ

検索エンジンは、デジタル時代の図書館のようなものです。

本のコピーを保存する代わりに、ウェブページのコピーを保存するのです。

検索エンジンは、ユーザーが検索キーワードを入力すると、そのインデックスにあるすべてのページに目を通し、最も関連性の高い結果を返そうとします。

そのために、アルゴリズムと呼ばれるコンピュータープログラムを使用します。

これらのアルゴリズムがどのように機能するかは誰にも正確には分かりませんが、少なくともGoogleからは手がかりが得られています。

同社の「How search works」ページには、こう書かれています：

最も有用な情報を提供するために、検索アルゴリズムは、クエリの単語、ページの関連性と使いやすさ、ソースの専門性、お客様の場所や設定など、多くの要素を考慮します。各要素に適用される重みは、クエリの性質によって異なります。たとえば、辞書の定義に関するクエリよりも、最新のニューストピックに関するクエリに答えるには、コンテンツの鮮度がより大きな役割を果たします。

Googleといえば、少なくともウェブ検索においては、多くの人が利用している検索エンジンです。それは、最も信頼できるアルゴリズムを持っているからです。

とはいえ、他にも最適化できる検索エンジンは山ほどあります。

これについては、「検索エンジンの仕組み」のガイドで詳しく説明しています。

SEOのしくみ

簡単に言うと、SEOは、検索エンジンに対して、あなたのコンテンツがそのトピックにとって最良の結果であることを示すことで機能します。

これは、すべての検索エンジンが同じ目標を持っているためです。

この方法は、最適化する検索エンジンに応じて異なります。

ウェブページへのオーガニックトラフィックを増やしたいのであれば、Googleのアルゴリズムを理解し、それに対応する必要があります。動画の再生回数を増やしたいのであれば、YouTubeのアルゴリズムがすべてです。

各検索エンジンのランキングアルゴリズムは異なるので、このガイドですべてをカバーすることは不可能です。

そこで今後は、最大の検索エンジンで上位表示する方法を中心に解説していきます：Googleに注目します。

興味深い事実

Googleの市場シェアは92%に達します。そのため、Bing、DuckDuckGo、その他のウェブ検索エンジンではなく、Googleにウェブサイトを最適化することが重要です。

Googleに最適化する方法

Googleは有名な話ですが、200以上のランキングファクターを使用しています。

2010年当時は、最大10,000のランキングファクターがあるという話もありました。

これらのランキング要因について、すべてを知っている人は誰もいないのですが、そのうちのいくつかはわかっています。

どうしてでしょうか？Googleが教えてくれたからです。私たちを含め、多くの人がさまざまな要素とGoogleランキングの相関関係を研究してきました。

そのうちのいくつかについては、追って説明します。
しかし、その前に、重要なポイントがあります：

Googleは、Webサイトではなく、Webページをランク付けします。

ステンドグラスの窓を作る会社だからといって、サイト内のすべてのページが「ステンドグラスの窓」というクエリで上位に表示される必要はありません。

異なるページそれぞれに対して、異なるキーワードやトピックでランクインさせることができるのです。

では、順位や検索エンジンの視認性に影響を与えるものについて、いくつかご紹介しましょう。

クローラビリティ

Googleがコンテンツのランキングを検討する前に、まずそのコンテンツの存在を知る必要があります。

Googleはウェブ上の新しいコンテンツを発見するためにいくつかの方法を使いますが、その主要な方法はクロールです。簡単に言うと、クロールとは、Googleがすでに知っているページのリンクをたどって、見たことのないページまでたどり着くことです。

そのために、スパイダーと呼ばれるコンピュータープログラムを使うのです。

例えば、あなたのホームページが、すでにGoogleのインデックスに登録されているウェブサイトから被リンクを受けているとしましょう。

次にそのサイトをクロールするときは、そのリンクをたどってあなたのウェブサイトのホームページを発見し、インデックスに追加される可能性が高いです。

そこから、ホームページのリンクをクロールして、サイト内の他のページを探します。

とはいえ、ものによってはGoogleのクローラーをブロックしてしまうこともあります：

内部リンクが貧弱：Googleは、サイト内のすべてのページをクロールするために内部リンクに依存しています。内部リンクがないページは、クロールされないことが多いとされています。
nofollow付き内部リンク： nofollowタグの付いた内部リンクは、Googleにクロールされません。
noindexページ：noindexメタタグやHTTPヘッダーを使用して、Googleのインデックスからページを除外することができます。サイト内の他のページがnoindexされたページからの内部リンクしかない場合、Googleに発見されない可能性があります。
robots.txtでブロック：robots.txtは、Googleがあなたのウェブサイト上で行ける場所と行けない場所を伝えるテキストファイルです。ここでブロックされたページは、クロールされません。

もし、あなたのサイトでこれらの問題が気になるようであれば、Ahrefsのサイト監査のようなツールでSEO監査を行うことを検討してみてください。

モバイルフレンドリー

Google検索の63％はモバイル端末からのもので、その数は年々増加しています。

この統計を考えると、2016年にGoogleがモバイル検索結果において、モバイルフレンドリーなウェブサイトのランキングを上げることを発表したことは、おそらく驚くことではありません。

また、Googleは2018年にモバイルファーストインデックスに移行し、インデックスとランキングにモバイル版ページを使用するようになりました。

混乱があるようですね。モバイルページ用とデスクトップページ用の2つのインデックスがあると考える人もいます。私たちは1つです。現在、ほとんどのサイトでは、デスクトップファーストのインデックスを作成しています。今後はモバイルファーストインデックスになります　https://t.co/7QtCgbWQGU pic.twitter.com/leV7ADhLoO

– ダニー・サリバン (@dannysullivan)2018年3月15日

しかし、ここでさらに重大な統計がAdobeから発表されました：

10人に8人近くの消費者が、自分のデバイスでうまく表示されないコンテンツに関わるのをやめると回答している

つまり、デスクトップ版のサイトがモバイルで読み込まれると、ほとんどの人が戻るボタンを押す可能性が高いのです。

Googleはユーザーの満足度を高めたいと考えているので、これは重要なことです。モバイルに最適化されていないページは、不満につながります。また、たとえ順位が上がり、クリックを獲得したとしても、ほとんどの人はコンテンツを消費するために固執することはないでしょう。

そこで、Googleのモバイルフレンドリーテストツールで、Webページがモバイルフレンドリーかどうかを確認することができます。

もしそうでない場合は、開発者を雇って直してもらいましょう。

ページスピード

ページスピードとは、ページの読み込み速度のことです。デスクトップでもモバイルでもランキング要因になります。

なぜでしょうか？繰り返しになりますが、Googleはユーザーを満足させたいと考えています。もし、ユーザーが読み込みに時間がかかる検索結果をクリックしたら、それは不満につながります。

ウェブページの速度を確認するには、GoogleのPagespeed Insightsツールを使用します。

また、Ahrefsのサイト監査を利用して、サイト全体の読み込みが遅いページがないか確認することもできます。

「パフォーマンス」レポートにアクセスして、「遅いページ」の警告を探せばいいのです。

検索意図

ランクインさせたいキーワードを見つけるのは簡単です。Ahrefsのキーワードエクスプローラーのようなキーワードリサーチツールにトピックを貼り付け、検索ボリュームのある関連キーワードのアイデアを探せばいいのです。

つまり、多くの人が考慮しないのは、自分のページが選んだキーワードの検索意図に合致しているかどうかということです。

検索意図を示すために、ある例を見てみましょう。

「スロークッカーレシピ」というクエリに対する、現在のGoogleの検索結果です：
※スロークッカー：沸騰しない程度の低温で食材を煮込む調理家電

「スロークッカー」というクエリの結果と比較してみてください：

2つのキーワードは類似しているにもかかわらず、Googleは2つの全く異なる検索結果を表示します。「スロークッカーのレシピ」では、たくさんのレシピを掲載したページが表示されます。「スロークッカー」の場合は、商品リストやeコマースのカテゴリーページが表示されます。

Googleはクエリの動機を解釈して、ユーザーが見たい結果を表示しているのです。

これは、検索意図の作用です。

どのように最適化するのでしょうか？

上位表示されているページを見て、”検索意図の3つのC “を特定するための質問をします。

コンテンツタイプ：結果の多くはブログ記事か、製品ページか、カテゴリーページか、ランディングページか、それとも何か他のものか？
コンテンツの形式： Googleは主にハウツーガイド、リスト形式の記事、チュートリアル、比較、オピニオンピース、それとも全く別のものをランキングしているのか？(注：こちらは主に情報系のトピックに適用されます)
コンテンツの角度：上位にランクインしているページには、共通のテーマや独自のセールスポイントがあるのでしょうか？もしそうなら、検索者にとって何が重要なのかを知ることができます。

この他にも、SERPの特徴の有無もチェックすることで、意図を推測することができます。

例えば、検索結果にフィーチャードスニペットがあれば、それは検索者が情報を探していることを示しているのかもしれません。

キーワード調査をしている場合、Ahrefsのキーワードエクスプローラーで特定のSERPの特徴を持つキーワードと持たないキーワードをフィルタリングすることができます。

おすすめの記事：サーチインテントとは何か？初心者のための完全ガイド

被リンク

Googleのランキングアルゴリズムは、PageRankと呼ばれるものをベースにしています。
簡単に言うと、被リンクを「投票」と解釈しています。一般的に、投票数の多いページが上位に表示される傾向があります。
なぜわかるのでしょうか？昨年、私たちは約10億のウェブページを調査し、参照ドメイン（ユニークなウェブサイトからのリンク）とオーガニック検索のトラフィックとの間に明確な相関関係があることを発見しました。

前置きが長くなりましたが、価値あるコンテンツをランクインさせたいならば、被リンクは重要です。
問題は、特に商品ページのような特定タイプのコンテンツである場合は、リンク構築が難しいということです。

リンク構築の戦術はたくさんありますが、このゲームに慣れていない場合は、最高の情報コンテンツ（例えば、ブログ記事や無料ツール）へのリンクを構築することを目指しましょう。

その方法のひとつをご紹介します：

Googleでターゲットキーワードを検索します。あなたのページと比べて、良くないページをリンクしている上位ページを探してください。そのページのURLを無料の被リンクチェッカーに貼り付け、トップ100のリンクを確認しましょう。

このような人たちに連絡を取り、なぜあなたのコンテンツが優れているのかを説明し、あなたのリンクと交換してもらえないか頼んでみましょう。

この戦術は、一般に「スカイスクレーパー（摩天楼）・テクニック」と呼ばれています。
このテクニックやその他の被リンク構築戦術については、以下の記事とビデオで詳しく説明しています。

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オーソリティ

すべての被リンクが同じように作成されているわけではありません。あるものは他のものより重みがあります。
この事実は、ページランクの仕組みに組み込まれています。

一般的に、権威のあるページからの被リンクは、権威のないページからの被リンクよりも強いと言われています。

残念ながら、Googleは2016年にPageRankスコアの公開を廃止しました。つまり、あるウェブページがGoogleの目にどれだけ「権威」を持っているかを確認する方法がなくなったのです。

幸いなことに、似たような指標は身近にあり、その1つがAhrefsのURLレーティング（UR）です。

URLレーティングは、0～100の範囲で、ウェブページへの被リンクの量と質の両方を考慮した上で行われます。

URとオーガニック検索トラフィックの関係を調査したところ、明確な正の相関関係があることがわかりました。

そのため、コンテンツへの被リンクを構築する際には、弱いページよりも強いページからのリンクを優先的に構築する必要があります。

Ahrefsのサイトエクスプローラーで被リンクの機会を求めて競合ページを分析する場合、「被リンク」レポートのUR列を見るのが一番です。

もちろん、ウェブページの「権威」を高める方法は被リンクだけではありません。

URLレーティング（UR）は内部リンクも考慮します。つまり、サイト内の他のページからのリンクがページの権威に寄与することを意味します。

特定のページの「オーソリティ」を高めたいものの被リンク構築に苦労している場合、他のオーソリティの高いページから、関連する内部リンクを追加することを検討してください。

最も権威のあるページを見るには、Ahrefsのサイトエクスプローラーrの「Best by Links」レポートを確認してください。

この黄金律は、リンクがふさわしくない場所に押し込むことではありません。常に文脈に沿ったリンクを張ることです。

この戦術は、商品ページのような商業的価値のあるページの「オーソリティ」を高めるのに有効な方法です。このようなページへの被リンクを直接構築するのは困難な場合が多いでしょう。

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コンテンツの質

Googleは、最も信頼性が高く、有用な結果を常に表示することを望んでいます。

そのために、専門性、権威性、信頼性など、コンテンツに関連するシグナルに注目します。
これらを総称してEATと呼びます。

(EATについては、GoogleのSearch Quality Rater Guidelinesで詳しく解説しています)。
その他、コンテンツの品質を高めるためにできることは、以下のようなことかもしれません：

7、8年生の読書レベルにこだわること。 ほとんどのアメリカ人はこのレベルで読んでいます。
これはウェブコンテンツであり、エッセイではありません。
適切な場所で有用なリソースにリンクする。“PageRankをためる “ことにこだわらないこと。訪問者にとってできるだけ価値のあるコンテンツにすることを目指します。
大きな壁がある文章は避け、画像や引用などで区切りをつける。読み飛ばせるコンテンツを目指す。
一般的に、検索者の大多数にとってアクセスしやすいコンテンツであればあるほど良いとされています。

検索によっては、鮮度も重要な要素になります。

例えば、「ルーターおすすめ（best router）」でググると、ほぼすべての結果が最近公開されたか、または再公開されたものであることがわかります。