この記事はAhrefs公式ブログの日本語訳です。
原文:Coming soon: Patch issues in Site Audit
(著者:Rebekah Bek / 原文の最終更新日:July 31, 2024)
※フルスピード注:この記事は2024年7月31日時点の記載をもとに翻訳しています。Ahrefs公式ブログの記事は今後追記・再公開されることがありますことをご了承ください。
Patchを使えば、サイト監査でワンクリックの作業をするだけで、Web サイトの簡単なSEO問題を修正できます。バックエンド作業はすべてAhrefs社(Ahrefs Pte Ltd.)が処理するため、Ahrefsの有償プランをご利用のお客様、特にエンタープライズプランをご利用のお客様は、より全体的なWebサイトの改善に集中できます。
Ahrefsのサイト監査に追加される「Patch」とは?
Patchは、Ahrefsのコアツールの1つである、サイト監査のSEO問題レポートで直接作成や実行できる Webサイトの修正機能です。
皆さんは、「このページのメタディスクリプションが短すぎる」というフラグが、サイト監査で立てられたことはないでしょうか?
そんな時は、「Patch it」列にある「Enter new meta description」をクリックしてください。新しいmeta descriptionを入力して「公開」をクリックすると、Webサイト上で修正されます。この作業を行うのに、サイト開発者は必要ありません。※訳者注:この操作はエンタープライズプランのご利用者様向けとなります。後述する内容をご覧ください。
また、このPatch It機能は、AI にtitleとmeta descriptionを生成してもらうこともできます。※訳者注:以下スクリーンショットの「Ask AI」を参照。
PatchはWebサイト全体に適用することもできます。
サイト監査を使っていて、壊れたページ(404ページ)につながる内部リンクを発見したことはありませんか?
これもPatchで同じように修正できます。「Patch it」の枠をクリックして、新しくリダイレクト先に指定したいURLを入力、公開の手順を踏めば、一度に複数のページが別のURLにリダイレクト、または置き換えられます。
また、修正したページをIndexNowへ自動的に送信するオプションも開発中です。これにより、変更内容を検索エンジンにすぐに通知できるようになります。※訳者注:IndexNowの翻訳記事はこちら。
Patchのステータス説明
Patchは下書き(Drafted)、公開済み(Published)、または未公開(Unpublished)のステータスで保存できるため、Patchを使った修正ミスを犯したり、Patchで行った修正を元に戻したいと思ったりしてストレスを感じる必要はありません。
また、Patch欄で誰が何を行ったのか、完全なPatch履歴を追跡することもできます。
Patchレポート
Patchレポートとは、すべてのPatchを表示、検索、管理できるレポートです。
最終的には、次の基準でPatchをフィルタリングできるようになります:
- Patchを使って何をしたかのアクション
- 現在のPatchステータス
- Patchを実行したユーザー、対象としたURL
さらに、Patchを一括で公開、または非公開にすることもできます。
Patchの設定方法
どのプラン(※)でもPatchを下書きモードのステータスであれば利用できますが、サイト監査からPatchを実際にWebサイトへ反映するには、エンタープライズプランに加入している必要があります。
Patchの展開方法は、次の2つを予定しています:
- JavaScript スニペット
Ahrefsがホストしている固有の JavaScript ファイルを呼び出す JavaScript スニペットを、Webサイトのページに追加します。公開するすべてのPatchがそこに追加され、ブラウザまたはBotがそのページで JavaScript を実行したときに、ユーザーへ表示されます。
- Cloudflare workers
Cloudflare API キーを提供すると、AhrefsのアカウントにCloudflare workerが作成されます。Cloudflare は、公開されたPatchをユーザーへ表示する前に、サーバー側で適用します。
エンタープライズプランを利用していないお客様は、下書きステータスのPatchをエクスポートして、(社内の)Webサイト開発者に渡すことで、自社内でWebサイトの変更を展開できます。
※訳者注:エンタープライズプランをご利用のお客様は、、Ahrefsのサイト監査でPatch変更を行うと、Webサイトに反映されます。ライトプラン、スタンダードプラン、アドバンスドプランをご利用のお客様は、Patchの変更は下書きステータスのままでWebサイトに反映されません。
エンタープライズプラン以外をご利用の場合、Patchで行った修正をWebサイトへ反映するには、ご利用者様が所有権を持つWebサイトの開発担当者へ、Patchで修正をしたい箇所をエクスポートし、修正を依頼する必要があります。
Patchはいつリリースされる?何が期待できる?
Ahrefsでは、Patchをすぐに公開することを目指しています。
最初のリリースでは、 JavaScript スニペットを介してtitleとmeta descriptionのPatchを適用できるようになります。
今後はAI機能を段階的にリリースし、正規化、meta robotsタグ、リダイレクトなど他のフィールドや、Cloudflare workerによるデプロイメントを導入していきます。
サイト監査に導入予定のPatchにご興味がありますか? この投稿を共有して、拡散をお願いいたします。
著者プロフィール
Rebekah Bek
Ahrefsを理解し、操作し、使いこなすために役立つコンテンツを開発しています。
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