Ahrefsのクレジット消費制価格で最近改善した9つのこと

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この記事はAhrefs公式ブログの日本語訳です。
原文:9 Recent Improvements to Our Usage-Based Pricing
(著者:Andrei Țiț/ 原文の最終更新日:December 5, 2023)
※フルスピード註:この記事は2023年12月5日時点の記載をもとに翻訳しています。Ahrefs公式ブログの記事は今後追記・再公開されることがありますことをご了承ください。

Ahrefsが、「クレジット」という概念を導入し、その使用量ベースの価格設定を開始してから 1 年以上が経過しました。

この記事では、価格設定の混乱を軽減し、すべての人にとってさらに透明性と公平性を高めるために講じたステップについて説明します。

1. 視覚的なクレジット使用量のカウンターを実装しました

私たちは、ユーザーが毎月の使用量をすばやく簡単に確認し、さまざまなユーザータイプを理解できるようにしたいと考えました。

そのため、Ahrefsの画面右上、アカウント名の横にあるクレジット使用量カウンターのデザインを完全に再設計しました。

カウンターがいっぱいになると、最初の 3 つのセクションが青色になり、これまで使ったクレジットを表します。4番目のセクションはオレンジ色で、追加購入したクレジットの共有プールを表しています。

各セクションにカーソルを合わせると、現在のクレジット使用レベルについて詳細が表示されます。

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2. レポートフィルタを一括適用するための「結果を表示」ボタンを実装しました

新しいフィルタを適用してレポートを再表示するたび、クレジットを請求するのは意味がありませんね。

早い段階で、複数のフィルタを一度に追加できる機能を導入しました。必要なフィルタをすべて追加したら、「結果を表示」ボタンをクリックしてフィルタを一括適用できます。このアクションは都度フィルタを設定するたびにレポートを更新するよりもはるかに高速で、適用されるフィルタの数に関係なく、消費するクレジットは1つだけです。

3. 従量課金制 (PAYG) 料金はデフォルトで無効化となりました

使用量ベースの価格設定は、ユーザーごとの分析回数ニーズに合わせて拡張することを目的としており、特定の月に必要なだけクレジットを消費できるようになっています。

とは言え、PAYG(Pay-As-You-Go、従量課金)の請求は、デフォルトでは無効になっています。つまり、プラン料金に含まれているプリペイドクレジットを使い切ると、特定のツール(※)を引き続き使用できなくなります。対応するツールの制限に達すると通知が届きますのでご安心ください。※フルスピード注:特定のツールとは、2024年2月時点ではサイト監査とランクトラッカー以外を指します。

4. 従量課金制(PAYG)でチャージしたアイテムは 3 か月保持されるようになりました

レポート分析で消費されるクレジット、エクスポートで消費する行、Webサイトのクロール用クレジット、API ユニットなどの従量課金制で購入したアイテムは、現在の請求月を含めて 3 請求月にわたって有効となるようにしました。

たとえば、使用量リセット日が10月20日に設定されており、10月15日に従量課金でレポート分析クレジットを購入した場合、その追加購入クレジットは10月20日に使えなくなるのではなく、3か月後の12月20日に期限切れとなります。

※フルスピード注:10月15日に500クレジットを追加購入した場合、10月20日までに100クレジット消費、11月20日時点でさらに300クレジット消費し、12月20日までに残り100クレジットを使い切る、という使い方も可能です。

ただし、これらのアイテムは「プリペイド」として割り当てられているものから先に消費されることに注意してください。

フルスピード追記

レポート分析で消費されるクレジットを例に挙げると、スタンダードプラン・月額の場合、以下のような考え方となります。

  • スタンダードプラン月額の場合:プラン月額の中に、プリペイドとして1名のパワーユーザーに600クレジットが付与されています。
  • 月額の請求サイクル例:前回請求日は2/20、次回請求日は3/20と、支払い日画面に表示されているものとします。
  • 従量課金の購入例:3/1に、従量課金を有効化し、500クレジット/4,100円を1回購入したものとします。
  • 2/20~3/20までのクレジット消費イメージ:プリペイド分の600クレジット消費済み、かつ従量課金分の500クレジットから、100クレジットを消費済みであるとします。このとき、合計消費クレジットは700クレジットで、残り400クレジットと計算されます。
  • 3/20時点の処理:次回請求日として、スタンダードプラン・月額の引き落としが発生します。同時に、クレジット使用量もリセットされます。このとき、「プリペイドの600クレジット」は再度充填され、優先して消費されます。
  • 3/20~4/20までにクレジット消費が600に満たなかった場合:3/1に購入した残り400クレジットは、3月(購入月)・4月(2請求月)・5月(3請求月)までは有効であるため、5/20までは利用可能です。5/20を過ぎると、従量課金で購入したクレジットは無効となります。

5. ユーザーごとのクレジット上限を個別または一括設定できるように

また、Ahrefsのアカウント(ワークスペース)に参加しているチームメンバー全体へのクレジットの割り当ても簡単になりました。

ワークスペースの管理者は、ユーザーごとのクレジット制限を個別または一括で設定できるようになりました。これにより、追加購入したクレジットがユーザー共通のワークスペース プールから消費されるタイミングになったとき、より効率的にクレジットを割り当てることができます。

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6. 同じレポートを開いても(最大30分間)クレジットは消費されません

場合によっては、短期間に同じレポート(同じWeb サイト、同じフィルタ)にアクセスする必要があることを理解しています(※)。

利便性を高めるため、最初にアクセスしてから 30 分以内に同じレポートを開いた場合でも、追加のクレジットは請求されません。

※フルスピード注:例えば、サイトエクスプローラーで同じWebサイトについて「オーガニックキーワード」のレポートを何度も開く場合、最大30分間までは同じ設定でアクセスしてもクレジットは消費しないことを意味します。

7. ダッシュボードは 31日ごとに1クレジットのみ消費するように

クレジットの消費上限に達したユーザーでもダッシュボードにアクセスして、プロジェクトを俯瞰できます。※フルスピード注:ダッシュボードは、通常Ahrefsのログイン直後に表示される画面領域です。何もWebサイトを登録していない場合は何も表示されませんが、「プロジェクト登録」でWebサイトを登録すること、連携している各ツール(サイトエクスプローラー、サイト監査、ランクトラッカーなど)の指標概要を一覧表示します。

これを実現するため、登録済みであるすべてのプロジェクトをロードする際は、31日ごとに1クレジットのみを消費するようにダッシュボードを設定しました。

ただし、新しいプロジェクトをダッシュ​​ボードに追加したときは、そのプロジェクト用に新しいデータをリロードする必要があるため、(一度に追加した数/インポートしたプロジェクトの数に関係なく)1クレジット余分に消費されます。

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8. データの並べ替えにクレジットは消費されないようになりました

レポートとして表示されたデータを昇順または降順に並べ替えると、貴重なインサイトが得られます。したがって、レポート結果のデータテーブルを列クリックでソートするときに、クレジットを消費しないことにしました。

9. ネストされたテーブルを開くときは、クレジットではなくエクスポート行を消費するようになりました。

ネストされたレポートは、親レポートと同じ値を提供しません。

したがって、サイトエクスプローラーと競合分析レポートの中にあるネストされたテーブルは、(レポート分析で消費するクレジットではなく)エクスポート行を消費するようになりました。Ahrefs社の価格プランはエクスポート行500,000 から始まりますが、これは誰にとっても十分な量です。

: SERP チャートとポジション履歴チャートは例外で、クレジットを消費します。

結論

Ahrefs のように複雑な製品について、クレジット使用量ベースの価格設定を開発することは、非常に困難であることが判明しました。しかし、私たちはシステムを改善し、すべてのユーザーにとって完全に透明性があり公平であることを確認することに全力で取り組んでいます。

質問がありますか? 私たちのコミュニティで気軽にディスカッションを始めてください。

著者

Andrei Țiț
Ahrefs を最大限に活用する方法を紹介しています。主に、ハウツー動画、製品アップデート、ウェビナー、パンフレットなどを通じて提供されます。著者リンク:X Linked in

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