この記事はAhrefs公式ブログの日本語訳です。
原文:What’s new at Ahrefs? (Aug & Sept 2022)
(著者:Rebekah Bek / 原文の最終更新日:October 12, 2022)
※フルスピード註:この記事は2022年10月12日時点の記載をもとに翻訳しています。Ahrefs公式ブログの記事は今後追記・再公開されることがありますことをご了承ください。
今日は、新しいレポート、新機能、エンタープライズ プラン向けの新しい Ahrefs API v3 などのエキサイティングな内容について、お話したいことがたくさんあります。
目次を使って、特定ツールのアップデート情報にジャンプできます。
1. サイトエクスプローラーの新機能
概要 2.0(Overview 2.0) のオーガニック キーワード履歴グラフ
この新しいグラフには、対象オーガニックキーワードのランキング履歴が表示されます。
パフォーマンスグラフと同じ設定を共有しているため、競合他社を追加したり年ごとに比較したりしてフィルタを変更すると、両方のグラフのデータが変更されます。
いずれかのグラフを折りたたむには、右上のキャレットをクリックしてください。
特定の掲載順位グループ内でランクインしているキーワードをフィルタリングするには、これらの掲載順位バケットをクリックしてください。
最後に、新しいターゲットを入力するたびにチャートがリセットされていた件について変更があります。
最後に選択した指標、時間枠、粒度がユーザーごとに保存されるように変更しました。これで、新しいターゲットを入力した後でも、同じ設定がデフォルトで適用されます。
Pagesのカレンダーレポート
2022年7月に、順位に関する新しいカレンダーレポートを発表しました。
その後、Pagesのカレンダーレポートが公開されました。これはトップページ レポートに基づいており、トップ100内で少なくとも1つのキーワードでランキングを開始した「新しいページ」と、すべてのキーワードランキングを失った、「失われたページ」の両方を表示します。
以下の例では、2022年7月22日に、Ahrefsブログで10個の新しいページが検索結果のトップ100に入り、2ページがキーワードランキングをすべて失ったことを示しています。
一度に複数の日付を選択するには、カレンダー自体をクリックしてドラッグしてください。ドラッグで指定した期間の挙動内訳は、カレンダーのすぐ下にある枠から確認できます。
また、順位カレンダーレポートを、ライト~エンタープライズまで、すべてのプランで利用できるようにしました。ライトプランでは、過去7日間のデータを [ポジション] タブへ表示できるようになりました。
内部バックリンクレポート(被リンクレポート)
新しい内部バックリンクレポートは従来のレポートに似ていますが、「ターゲット HTTP コード」など、より便利なフィルタが多数あります。このステータスコード フィルタを使用すると、クロールを実行しなくても、壊れたページやリダイレクトされたページを簡単に見つけ、クリーンアップできます。
2. サイトエクスプローラーとキーワードエクスプローラー
SERPのローカルパックを使用してキーワードをフィルタリング
サイトエクスプローラー レポートとキーワードエクスプローラー レポートの両方に、便利な新しいローカルパック フィルタを追加しました。
※フルスピード注:ローカルパックとは、特定のキーワード(渋谷 レストランなど)で検索したとき、SERPに表示されることがあるGoogle ビジネスプロフィール上位3件と小さなマップを含む枠のことです。
サイトエクスプローラーでの良い活用例は、競合他社のローカルパック順位を確認することです。
確認するには、ドメインをターゲットとして設定し、オーガニックキーワード レポートに移動するだけです。次に、SERPフィーチャーフィルタをクリックして [ローカル パック] を選択し、ローカルSERP でのランキング順位を確認してください。
これで、追跡すべきキーワードのリストが完成しました。
キーワードエクスプローラーでは、「歯科医」や「歯科」などのシードキーワードを入力してください。
次に、「フレーズ一致(Matching terms)」レポートに進み、SERPフィーチャーフィルタからローカルパックを選択してください。フィルタを適用すると、ローカルSEOでターゲットにすべきキーワードのリストが表示されます。
SERP概要ウィジェットのURLをコピーする
サイトエクスプローラーとキーワード エクスプローラーの SERP 概要ウィジェットで位置を選択し、[コピー] をクリックしてURLをコピーするか、[開く] をクリックしてリンクインターセクト、またはコンテンツギャップで最大10個のURLを直接開くことができるようになりました。
3. サイト監査の新機能
事前定義されたIssueのリンクレポート
サイト監査(Site Audit)の事前定義されたIssueへのリンクレポートを含む、新しいタブを追加しました。タブが使用可能になっている事前定義されたIssueをクリックすると、いつでもこのIssueが表示されます。
以前は、Issueが発生したページのリストが表示されていました。これ自体の問題は、多くのIssueがページではなくリンクに関連していることでした。
これで、[リンク] タブに切り替えるだけで、Issueに関連するリンクのリストをすぐに確認できるようになります。これは、変更を迅速に行うためのはるかに効率的な方法です。
Issueの一括エクスポート
つい最近まで、サイト監査のIssueは1つずつエクスポートすることしかできませんでした。これはあまり良いことではありませんでした。
現在は、サイト監査のすべてのIssueを一括エクスポートできるようになりました。クロール概要、すべてのIssue、および一括エクスポート ページで [すべての問題をエクスポート] をクリックするだけで、バックグラウンドですべてのIssueの .csvファイルを含むzipアーカイブが作成準備が始まります。
ダウンロードの準備ができたら、ヘッダーのエクスポート トレイからダウンロードしてください。
一括エクスポートは、ライト~エンタープライズまで、すべての有料プランで利用できます。
サイト監査でのHTTP認証
サイト監査の新しいHTTP認証機能を使用すると、基本またはダイジェストHTTP認証で保護されたステージングWebサイトと制限付きWebサイトをクロールできます。
これは、新しいプロジェクトを作成するときの [スコープ] ページと、既存プロジェクトの「プロジェクト設定」にあります。入力したシードURLの少なくとも1つが401ステータスコードを返した場合、「WebサイトにはHTTP認証が必要です」というメッセージが表示されます。
資格情報を入力すると、シードURLの再チェック、所有権の確認、Webサイトのクロールにその資格情報が使用されます。
この機能は、アドバンスドプラン以上で利用できます。
4. 全般的な更新
GDS Rank Tracker コネクタのタグフィルタ
Google データポータルのランクトラッカー コネクタが、タグフィルタをサポートするようになりました。カンマ区切りのタグのリストが必要であり、データソース内のすべてのグラフとレポートに影響します。
詳細については、GDS ドキュメントを参照してください。
エンタープライズ プランの API v3
Ahrefsの新しいAPI v3を使用すると、エンタープライズプランのユーザーは、サイトエクスプローラーのOverview、バックリンク、参照ドメイン、オーガニックキーワード、トップページ、有料ページのレポートからデータを取得できます。さらに多くのサイトエクスプローラーレポートや、その他のツールが近日公開される予定です。
すでに有効なAPI v2サブスクリプションを行っているお客様は、以前と同様に機能します。
APIユニット消費についての詳細は、API ドキュメントをご覧ください。
エンタープライズプランの監査ログ
ワークスペース所有者またはエンタープライズプラン・アカウントの管理者は、アカウント設定から新しい監査ログにアクセスできるようになりました。
このログには、過去90日間のワークスペースにおける、すべてのレポート消費動向が表示されます。
ワークスペース所有者と管理者のための管理者ビュー設定
管理者ビュー設定もダッシュボードに追加しました。
これで、ワークスペースの所有者と管理者は、共有されていないものを含むすべてのプロジェクトとフォルダを表示できるようになりました。これに伴い、すべてのプロジェクトをリストするために使用されていたアカウント設定の「プロジェクト」セクションは廃止されました。
今月はここまでです。それでは!
著者プロフィール
Rebekah Bek
普段はAhrefsのために何らかの形でライティングを行っています。時々それらをツイートすることを忘れないで。
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