この記事はAhrefs公式ブログの日本語訳です。
原文:What’s new at Ahrefs? (Jan 2024)
(著者:Rebekah Bek / 原文の最終更新日:February 7, 2024)
※フルスピード注:この記事は2024年2月7日時点の記載をもとに翻訳しています。Ahrefs社公式ブログの記事は、今後追記・再公開される場合があります。
2024年1月から、Ahrefsは検索意図を識別する新しい AI 機能や、サイトエクスプローラーの概要 2.0レポートに実装された「ベスト リンク」フィルタ、サイト監査のモバイルユーザビリティに関する問題報告機能などを導入しました。
早速本題に入りましょう。
※フルスピード注:動画版は以下からご覧いただけます。
サイトエクスプローラー
※フルスピード注:サイトエクスプローラーでは、概要2.0レポートと、ライトプランの方向けアップデートがあります。また、左サイドバーの「レガシーレポート」項目にあった、いくつかのレポートは廃止されました。今後それらが使えなくなることにご注意ください。
概要 2.0 レポート(Overview)の「ベストリンク」フィルタ
概要 2.0 レポートに、ベストリンク フィルタも追加されました。このレポート画面でフィルタを使うと、すべてのバックリンク関連のカウントと履歴グラフに影響し、すべてのウィジェットからリンクのノイズをフィルタ除去できます。
たとえば、以下のスクリーンショットでは、ワイヤレスイヤホンに関する競合ページたちについて、参照ドメイン数のグラフを調べています。
ここで最適なリンクフィルタの[最適なリンクのみを表示(Show Best links Only)]を選び、[結果を表示(Show results)] の順にクリックしてみましょう。
フィルタを適用するとグラフがこのように変化します。フィルタを適用したことで、2023 年末にかけての上位競合ページ 2 つ(青い線が1位、赤い線が2位)の順位が、赤い線が1位、青い線が2位の結果に入れ替わりました。
これは、いわゆる「良好なリンク」に関して、時間の経過に伴うパフォーマンスをさらに明確に把握するのに役立ちます。フィルタ自体を開いて「ベストリンクフィルタの構成(Configure best links filter)」をクリックすれば、いつでも独自のカスタム設定を入力できることもチェックしてください。
ライトプランのユーザーもサイト構造レポートが利用できるように
レガシー・ライトプランと、新規・ライトプランのユーザーどちらの場合でも、ドメイン単位およびサブドメイン単位の指標について、サイト構造レポート(Site structure report)へアクセスできるようになりました。
サイト構造レポートでは、改めてクロールを実行しなくても、分析対象Web サイトの構造と各パス単位の指標がツリー形式で表示されます。このレポートは、Webサイトのさまざまなセクションと、それらがSEOにどう貢献するかを理解するのに役立ちます。
「レガシー」枠のレポートで廃止されたもの一覧
サイトエクスプローラーの左サイドバー「レガシー」にあった、一連のレガシー・バックリンク レポートは非推奨になりました。
- Backlinks
- Broken backlinks
- Referring domains
- New & Lost Anchors
- Internal backlinks
- Best by links
- Best by links’ growth
- Linked domains
- Outgoing anchors
上記すべてのレポートは、サイトエクスプローラー 2.0 ですでに置き換えられています。
ツールをまたいだアップデート
※フルスピード注:2024年1月から、AhrefsではAIを使った検索意図の特定ができるようになりました。こちらは日本語のキーワードにも対応しています。
AIで検索意図を特定できるように
Ahrefsのコアツールである、サイトエクスプローラー、キーワードエクスプローラー、ランクトラッカーのそれぞれで、SERP概要ウィジェット中にキーワード検索の意図を識別する新しい AI 機能を追加しました。
検索意図を情報、ナビゲーション、トランザクションなど従来のモデルに分類するのではなく、より詳細な分類を行い、そのキーワードを検索しているユーザーが何を探しているのかを簡単な言葉で示します。これにより、ランク付けに使える複数のパスや、公開すべきコンテンツの切り口が得られます。※フルスピード注:検索意図の説明文は、現在英語表示のみとなります。
AI検索意図の特定を始めるには、[インテントの識別(Identify intents)] ボタンを探していただき、クリックしてください。
たとえば、「最高の電子レンジ」というクエリの検索意図をこのボタンで特定してみると、このキーワードを検索しているユーザーは、製品レビューや最も性能の高い電子レンジのおすすめ記事、最も信頼できる電子レンジのブランドに関する情報を探している、という検索意図がわかるようになります。
新規追加のSERPフィーチャー:ディスカッションとフォーラム
SERP 概要ウィジェットには、新しいSERPフィーチャーであるディスカッションとフォーラムが表示されるようになりました。
オーガニックトラフィックを計算する際、このSERPフィーチャーの順位が考慮されるようになりますーつまり、推定トラフィックはこれらを含むすべての URL へ均等に分散されます。
ランクトラッカー
Googleサーチコンソール(GSC)レポートに関する新機能が実施されました。
GSCキーワードレポートの新しいフィルタ
GSCキーワードレポートでは、クリック数、インプレッション数、CTR、掲載順位でフィルタリングできるようになりました。
また、キーワードでランク付けされたページ数を表示する「URL」列も追加しました。番号をクリックするだけでネストされたテーブルが開き、すべての URL が表示されます。
サイト監査
サイト監査では、Webサイトをモバイルで閲覧したときのユーザビリティについて、問題を見つけて報告する機能を追加しました。
モバイルのユーザビリティの問題
サイト監査は、登録サイトのモバイル ユーザビリティに関する問題を報告するようになりました。Ahrefsは、以下の5つについて問題を報告します:
- ビューポートが設定されていません(Viewport not set)
- コンテンツのサイズが正しくありません(Content not sized correctly)
- フォントサイズが小さすぎます(Font size too small)
- タップ対象が小さすぎるか、近すぎます(Tap targets are too small or too close together)
- ドキュメントでプラグインが使用されているかもしれません(If a document uses plugins)
これらの問題を見つけるには、サイト監査で以下を設定、実行する必要があります:
- GoogleのPageSpeed Insights API に接続してください
- クロール設定で、モバイル ユーザー エージェントを選択してください
- 新しいクロールを実行してください
一般設定のリリース
※フルスピード注:Ahrefsの全般的なリリースとして、二要素認証の有効化と新しい APIv3 エンドポイントのお知らせがあります(Ahrefs APIはエンタープライズプランでのみご利用いただけます)。
二要素認証を有効にするには
[アカウント設定] > [マイ アカウント] から、 2 要素認証 (2FA) を有効にできるようになりました。これにより、Google Authenticator などのモバイル アプリを介して時間ベースのパスワードを使うことができるようになり、アカウントのセキュリティを向上させることができます。
ワークスペース(※)の所有者または管理者の場合は、[アカウント設定] > [メンバー] からすべてのワークスペース メンバーに 2FA を必須にすることもできます。※フルスピード注:ワークスペースとは、お申込み時に作成されるアカウント全体の枠です。Ahrefsでは同時利用可能なユーザを追加・削除するにあたり、「ワークスペースにメンバーを招待・削除」という表現をよく使います。
2FA はワークスペースではなくアカウントに関連付けられていることに注意してください。したがって、ある人が複数のワークスペースに参加しているメンバーであり、ワークスペースのうち 1 つで 2FA が必要な場合、その人はAhrefsへサインインするたびに 2FA を実行する必要があります。
新しい APIv3 エンドポイント: アンカー
サイトエクスプローラーのアンカーレポートは、新しい APIv3 エンドポイントを使ってアンカーテキストを大規模に取得できるようになりました。
いつものように、レポートの API ボタンを使ってサンプル リクエストを生成します。
今月のお知らせはここまでです。その他の更新についてはAhrefs の変更ログを確認し 、Ahrefsの機能や改善のリクエストがあればCanny へリクエストをお送りください。それでは!
著者プロフィール
Rebekah Bek
普段はAhrefsのために何らかの形で執筆を行っています。時々それらをツイートすることを忘れずに。
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