SEOを行うにあたって、キーワード選定は重要なプロセスとされています。では、なぜこれが重要なのかを説明できるでしょうか? この記事ではキーワード選定が重要な理由を解説するとともに、主な手順を解説していきます。
この記事は次のようなお悩みを持つ方におすすめです。
- SEOでキーワード選定が必要な理由をうまく説明できない。
- キーワード選定の大枠としての手順を知りたい。
なぜ、SEOでキーワード選定は重要なのか?
はじめに、キーワード選定が重要な理由を理解していきましょう。SEOはWebサイトの検索順位を高め、トラフィック(流入)を増やし、最終的にお問合せやリード獲得、商品購入などにつなげるために行うWebマーケティング施策の一つです。
SEOは検索エンジンの検索結果(SERP)に働きかけるものであることから、検索エンジンを使うユーザーはキーワードや質問を入力して結果を表示します。つまり、SEOで考えるべきWebサイトとユーザーの接点(タッチポイント)は、キーワードやクエリを介した検索結果であると理解していきましょう。
たとえば、「コーヒー お手頃 おすすめ」というキーワードで検索するユーザーは、コーヒーを毎日のように飲む人のように、格安のコーヒーの中でもおすすめの商品をを探していることが伺えます。もし、あなたがコーヒーの通販サイトを運営している場合、このニーズに応えるコンテンツ(ページ)を作成することで、ユーザーが求める情報を提供しやすくなります。
キーワード選定とは、どれがWebサイトに沿ったキーワードなのかを理解するとともに、キーワードで検索をするユーザーに対して、どのような情報を提供していけば良いのかを把握するという意味で、重要なプロセスなのです。ご自身のビジネス・事業はどのキーワードに適したコンテンツを提供できるのかを考えることも、キーワード選定のプロセスに含まれます。
検索エンジンに対して、このページはどのキーワードに適した内容であるかを示すことも重要ですが、さらに一歩進めると、そのページを読んだ人に何をしてほしいのか?を提示するためのテーマを選ぶことが、キーワード選定のプロセスと言えます。
次の2つを理解していきましょう:
- キーワード選定をすることで、自社はどのようなビジネス・事業を行っており、それをアウトプットするWebサイトはどのようなテーマにすべきか、明確にできる。
- そのビジネスを知ってもらいたい、購入・導入してもらいたい人(ターゲットユーザー)に向けて、どのようなキーワードの検索意図を満たしたコンテンツをWebサイトの中で提供すれば良いのかを理解しやすくなる。
キーワード選定は単なる作業ではなく、自社サイト全体の成果にも影響します。
それでも、誰かにキーワード選定を頼みたいという場合は、ぜひフルスピードにご相談ください。SEOコンサルティングサービス「デフォイキ」で、御社の課題に寄り添ったSEOをご提案いたします。キーワード選定をした後のコンテンツをどう作るか?というお悩みも、ぜひご相談ください。
キーワード選定のステップ
STEP1:コンテンツのテーマと目的の明確化
まず最初に行うべきはキーワード選定よりも先に、そのコンテンツを作るべき理由と目的を明確化することです。これには以下のポイントがあります。
- ターゲットユーザー:誰に向けて情報発信するかを考えます。このページの場合、初めてキーワード選定をする人が初歩としてアウトラインから知りたい、関連記事を読んでさらに学びたい、という方をターゲットユーザーとしています。
- コンテンツの目的:何を達成したいか(例:集客、ブランド認知向上など)を設定します。このページの場合、キーワード選定とは何かを知りたい方への情報発信(集客)を起点として、Ahrefsや株式会社フルスピードの認知向上が目的となります。
STEP2:キーワードの洗い出しと分類
次に行うのは、キーワードの洗い出しです。このプロセスには以下の方法があります:
- ブレインストーミング: 自分自身で思いつく限り関連ワードを書き出す方法です。Ahrefsのスタンダードプラン以上では、これを支援するAIシードキーワード機能も実装されています。
- キーワードツールの活用:Google キーワードプランナーや、Ahrefsなどを使って関連ワードを抽出します。
ここで注意したい点は、「ロングテールキーワード」や「同じまたは近い意味を持つキーワード」も含めて幅広く収集することです。「健康食品」の1語でテーマを出そうとした場合、「健康食品 」「栄養補助食品」など、多様な視点から関連ワードを書き出しましょう。また、それらをカテゴリ別に整理すると後々便利です。
AhrefsのAI支援機能を使うと、このようなアイデアを出すことができます。
STEP3:検索ボリュームと競合性の分析
次は収集したキーワードについて、その検索ボリュームや競合性を分析していきましょう。この段階では以下のツールが役立ちます:
- Google キーワードプランナー: 各キーワードごとの月間検索ボリュームを見ることができます。
- Ahrefs:検索ボリュームに加えて、トラフィックポテンシャル(流入可能性)という指標があります。これは、そのキーワードで1位を獲得できたら、ロングテールキーワードも含めてどのぐらい流入を得られるか?を確認できる指標です。
この分析を行うことで、実際にWebサイトへ流入するキーワードは何かを調べることができます。先ほど、AhrefsでAI支援機能を使いましたが、以下のように検索ボリュームだけでなく、トラフィックポテンシャルを知ることもできます。
STEP4:キーワード選定をして、優先順位を付ける
どのキーワードがどれだけWebサイトの流入や目的に効果的なのか、そして実際にそのキーワードが持つ検索意図に沿った内容を実現可能なのかを判断しながら、優先順位を付けていきましょう。以下の要素も考慮してキーワードを選定してください。
- 検索意図:ユーザーは何を求めてその言葉で検索しているのか。ターゲットユーザーは「調べものをしたい、それが何なのかを知りたい(認知・調査、Infomational)」「手順を知りたい(手順・ハウツー、興味・関心、Navigatonal)」「どれを買うか検討したい(比較・検討、Commercial)」「買う、実行したい(購入、Transactional)」のどこに当てはまるのか、分類することが重要です。Ahrefsは、これらの検索意図を自動的に判定できます。
STEP5:キーワードのテーマに沿ったコンテンツ作成
最後に、選定したキー ワードを使って実際の記事を書く段階へ進みましょう。この時重要なのは、キーワードに沿ったテーマでありながら、自分が持っている知識や体験と言った、一次情報を交えて書くことです。どのような形式のコンテンツであっても、Webページとして公開する場合は次の3点を必ず押さえておきましょう。
- タイトル、ディスクリプション、見出し(hタグ):タイトルには必ず選定したキーワードを含めるようにしましょう。なぜなら、検索している人はそのキーワードで検索し、その意図を満たすために検索結果を読み、Webページをクリックするからです。ディスクリプションは、タイトルの補足として重要な説明と言えます。見出し(hタグ)は、そのコンテンツを読む人が検索意図を満たすものであるかどうかを理解するために重要です。
- キーワードテーマに沿った本文:キーワードは、コンテンツで伝えたいことのテーマ(主題)です。テーマを伝える本文を作成しましょう。ここで、むやみにキーワードを詰め込んでしまうと、テーマとなるフレーズばかりはあるが、そのテーマが伝わらないことから、有益なコンテンツではなくなってしまいます。検索エンジンだけでなく読者が読んで役に立った、信頼しようと思った、面白かった、何かを購入しようと後押しできた記事こそが、キーワードテーマに沿った本文です。
- E-E-A-T:「経験(Experience)」「専門性(Expertise)」「権威性(Authoritativeness)」「信頼(Trust)」の頭文字を取った言葉です。この概念はGoogleの検索品質評価ガイドラインで定義されていますが、「キーワードテーマに沿った本文」を心がけると、自然とE-E-A-Tが達成できるようになります。いずれもの要素もまだ持っていないという場合、まずはご自身のビジネスについて理解を深めながら、アウトプットを続けていきましょう。
まとめ:キーワード選定はビジネスの課題整理に役立ちます
SEOは特定のキーワードでの検索順位上昇やWebサイトの流入増加をKPIとして目指しますが、本来の目的はビジネスに役立つためのWebマーケティング施策です。
キーワード選定も、ビジネスの成果を上げるためのプロセスとして重要な役割を担っています。なぜ、キーワード選定をしなければならないのか、選んだキーワードで何をしなければならないのか悩んだときは、ぜひこの記事にリンクしているページをご覧頂き、Ahrefsのご利用、そして株式会社フルスピードへのご相談を検討ください。