オンページSEOのビギナーズガイド

この記事はAhrefs公式ブログの日本語訳です。
原文タイトル:On-Page SEO: The Beginner’s Guide
(著者:Joshua Hardwick / 原文の最終更新日:September 7, 2022)

Googleや検索ユーザーが見たいと思うようなコンテンツを作るのは、難しい部分です。それができたら、あとはコンテンツというケーキの上に、オンページSEOというアイシングで飾り付けをするだけです。
この記事では、SEO対策の内容とその方法について説明します。

※この記事は、Ahrefs社ブログのシリーズ「初心者のためのSEO対策ガイド」の第5章にあたります。

パート1. オンページSEOの基本

オンページSEOとは?

オンページSEO(ページ内SEOとも)とは、ランキングを向上させるためにページ自体でできることを指します。Googleや検索ユーザーがコンテンツをよりよく理解し、消化できるようにすることに重点を置いています。

なぜオンページSEOが重要なのか?

Googleは、あなたのページが関連性のある検索結果であるかどうかを判断するために、あなたがオンページSEOで影響を与えることができるものを見ています。これには、クエリに含まれるキーワードがページ上にあるかどうか、検索者がページとどのようにやり取りしているかなどが含まれます(註1)。

パート2. オンページSEOの方法

Googleはあなたのページのキーワードを見ますが、キーワードの繰り返しはオンページSEOではありません。キーワードの使いすぎはランキングに悪影響を及ぼす(註2)ので、ポジティブな変化をもたらす賢明な最適化について説明します。

ページタイトルにH1タグを使用する

H1タグを含む見出しタグは、Googleがページの内容を理解するのに役立ちます(註3)。

H1タグがない、または空のページを見つけるには、Ahrefsのサイト監査でサイトをクロールし、コンテンツレポートに移動してください。Ahrefsウェブマスターツール(AWT)のアカウントをお持ちであれば、無料でこの作業を行うことができます。

※フルスピード註:AWTを使って、ウェブサイト内にあるページのH1タグ有無を可視化

小見出しにH2-H6タグを使用する

小見出しをHタグで囲むことで、コンテンツの視覚的な階層を改善しましょう。小見出しにはH2、さらに小さな見出しにはH3以降を使いましょう。検索者が消化しやすく、時には読み飛ばしやすくなります。

※フルスピード註:左の悪い例はタイトル(H1)だけ設定されていますが中小見出しがHタグで囲まれていないため、読みづらくなっています。一方、右の良い例は中見出しにH2、小見出しにH3以降と思われるタグを囲んでおり、読みやすくなっています。

魅力的なタイトルタグを書く

タイトルタグは、検索結果でどれをクリックするか、(検索者が)決定するための主要な情報になるということがよくあります(註4)。ここでは、魅力的なタイトルタグを書くヒントをいくつか紹介しましょう。

  • 短くしてください。(検索結果表示での)切り捨てを避けるため、70文字以下がベストです。
  • 検索意図と一致させる。検索者が求めるものであることを伝えましょう。
  • 説明的であること。漠然としたものや一般的なものは避けましょう。
  • クリックベイトにしない。コンテンツとの整合性を確認しましょう。
  • キーワードを含むこと。より理にかなっている場合は、近いバリエーションを使いましょう。
  • 年号を入れる。新鮮さが求められる話題の場合に含めましょう。

※フルスピード註:上記のルールに基づき、Ahrefsブログの原文では「SEOライティング:検索最適化コンテンツを作る7つのステップ」といった記事タイトルを設計しています。

インデックス可能なすべてのページに、タイトルタグを設定する必要があります。もしよろしければ、Ahrefsのサイト監査を使って、タイトルタグが空だったり長すぎたりといった問題があるページを見つけることができます。必要なのは、無料のAWTアカウントだけです。サインアップしてサイトをクロールしたら、コンテンツレポートにアクセスして問題がないか確認しましょう。

※フルスピード註:左図は、タイトルタグがウェブサイトにあるページすべてに設定されていることを示すグラフ。右図は、設定されているタイトルタグのうち、適切な文字数、長すぎるタイトル、短すぎるタイトルの割合を示すグラフ。

魅力的なメタディスクリプションを書く

メタディスクリプションはランキング要因ではありませんが(註5)、より多くのクリックとトラフィックをもたらすことができます。これは、Googleが検索結果の説明的なスニペットにそれらを使用することが多いためです。ここに、それらを記述するためのいくつかのヒントがあります:

  • 短く書く。(検索結果表示での)切り捨てを避けるため、160文字以下がベストです。
  • タイトルタグを拡張する。タイトルタグに書ききれないUSPを含めましょう。
  • 検索意図と一致させる。検索者が何を求めているのかを明確にしましょう。
  • アクティブボイスを使う。検索者に直接語りかけるような言葉にしましょう。
  • キーワードを入れる。Googleは、検索結果でこれらを太字で表示することが多いです。

※フルスピード註:先ほどの「SEOライティング:検索最適化コンテンツを作る7つのステップ」という記事のメタディスクリプションが、ヒントに沿って設計されています。

Ahrefsのサイト監査を使用すると、メタディスクリプションが空だったり長すぎたりといった問題があるページを確認することができます。繰り返しになりますが、これを行うには無料のAWTアカウントが必要です。サインアップしてサイトをクロールしたら、コンテンツレポートに移動して問題をチェックしましょう。

※フルスピード註:左図は、メタディスクリプションがすべてのページで設定されていることを示すグラフ。右図は、設定されているメタディスクリプションのうち、適切な文字数、長すぎるもの、短すぎるものの割合を示すグラフ。

ご存知ですか?

Googleは、検索スニペットにメタディスクリプションをあまり使用しません。私たちの調査によると、メタディスクリプションを使用するのは37.22%に過ぎません(註6)。残りの時間は、ページ内にある他のコンテンツを使用します(註7)。

SEOに適したURLを設定する

SEOで成功するようにウェブサイトを設定する場合、URL構造は健全であるべきです。しかし、各ページには、説明的なスラッグが必要です(註8)。Googleは、コンテンツに関連する単語を使用するように言います。多くの場合、それを行う最も簡単な方法は、ターゲットキーワードを使用することです。

画像を最適化する

ページの画像は、Googleの画像検索で上位に表示され、より多くのトラフィックをあなた方に送ることができます。画像を最適化するためには、3つのポイントが必要です。

説明的なファイル名を使用する

Googleは、ファイル名が画像の主題に関する手がかりを与えると述べています。
つまり、dog.jpgIMG_859045.jpgよりも優れているということです。以下に、ネーミングのヒントをいくつか挙げておきます。

    • 説明的であること。puppy.jpg よりも black-puppy.jpg の方がよいです。
    • 簡潔であること。「私の超かわいい黒い子犬、名前はジェフ(my-super-cute black-puppy-named-jeff.jpg )」より、black-puppy.jpg の方がよいでしょう。
    • キーワードを詰め込まない。puppy-dog-pup-pooch.jpgよりblack-puppy.jpgの方がよいです。
    • 単語と単語の間にダッシュ「-」記号を使う。black_puppy.jpg(アンダーバーでつなぐ)よりも、black-puppy.jpgとダッシュでつなぐほうがより良いです。

説明的なaltテキストを使用する

Googleは、画像の主題を理解するためにaltテキスト(代替テキスト)も使用しています(註9)。これは、画像を説明するために<img>タグで使用されるHTML属性です。ページ自体には表示されず、以下のような形をしています:

altテキストの主な目的は、スクリーンリーダーを使用する訪問者のためのアクセシビリティを向上させることです。スクリーンリーダーは、画像を含むページのコンテンツを音声に変換します。

ここでは、altテキストを作成するためのベストアドバイスをご紹介します:

  • 説明的であること。実際に画像中に写っているもののみを説明しましょう。
  • 簡潔であること。できるだけ短くまとめましょう。
  • キーワードを詰め込まない。Googleは、それがネガティブなユーザーエクスペリエンスにつながると言っています。
  • 画像であることを明示しない。説明文に「…の図」や「…の画像」と入れる必要はありません。

Ahrefsのサイト監査の画像レポートを使えば、altテキストがない画像をチェックすることができます。

※フルスピード註:ウェブサイト中にある画像ファイルについて、alt属性が設定済か、それとも未設定なのかを示すグラフ。

圧縮する

画像を圧縮すると、ファイルサイズが小さくなり、読み込み時間が短くなります。圧縮するためのツールはたくさんあります。ShortPixelは良いオプションです。

外部リンクを使う

外部リソースへのリンクはSEOに不利だと考える人がいます。しかし、それを示唆する証拠はありません。Googleは、他のウェブサイトへのリンクは、ユーザーに価値を提供する素晴らしい方法であると述べています(註10)。それが意味のある場合は、行うことを恐れてはいけません。

専門知識をアピールする

Googleは、専門家のコンテンツを高く評価します(註1)が、専門知識があるだけでは十分ではありません。読者にとって、あなたの専門知識がすぐにわかるようにする必要があります。以下は、Googleがアドバイスするいくつかの方法です(註11)。

  • トピックをよく理解していることを示す。
  • 情報の出所を明確にする。
  • 著者のページへのリンクなど、著者の背景情報を提供する。
  • 簡単に確認できる程度の事実誤認がないことを確認する。

フィーチャードスニペットに最適化する

フィーチャードスニペットは、検索者の質問に短い回答で答えるものです(註12)。Googleはウェブ検索リストからそれらを取得し、それらはほとんどトップ10にランキングされているページの一つから来ています(註13)。これは、スニペット(表示の争い)に勝つことによって、トップポジションへの道をショートカットできることを意味します。

※フルスピード註:「h1 tag」で検索し、Ahrefsブログの記事がフィーチャードスニペット化され、上位10件の記事よりも上の位置に記事のテキストが表示されています。

フィーチャードスニペットは、以下のようなキーワード(でランクインしているページ)に適している傾向があります。

  • すでに10位以内に(あなたのページが)ランクインしている。
  • Googleはすでに(そのキーワードで)フィーチャードスニペットを表示している。
  • あなたはまだ、(そのキーワードで)フィーチャードスニペットを所有していない。

Ahrefsのサイトエクスプローラーを使用すると、これらの機会を見つけることができます。あなたのサイトを入力し、オーガニックキーワードレポートでスニペットを所有していないトップ10のランキングをフィルタリングしましょう。

あとは、その答えをページに追加するだけです。

構造化データでリッチスニペットを取得する

リッチスニペットは、ウェブページに埋め込まれた構造化データを強調する検索結果です。その目的は、検索者に対し、検索結果に関する要約情報を一目で伝えることです(註14)。

※フルスピード註:リッチスニペットの例。「オールドファッション パンケーキのレシピ」について、記事への評価(★4.6)、17,865ユーザーの投票、調理時間20分であることが構造化データとして表示されています。

構造化データはランキング要因ではありません(註15)が、Googleがあなたのページに何が書かれているかをより理解するのに役立ちます(註8)。また、検索結果でより多くの人の目に留まるようになり、クリック率が上がる可能性もあります。

オンページSEOの主なポイント

  • オンページSEOとは、ページ自体でできる施策で、順位を上げるためのものです。
  • キーワードを繰り返すことではありません。それはランキングに悪影響を及ぼします。
  • Googleと検索者があなたのコンテンツをより良く理解し、消化できるようにするためのものです。

参考文献

  1. “ランキング結果 – How Google Works”. Google. 2022年8月17日取得
  2. “無関係なキーワードとキーワードスタッフィング”. Google。2022年8月17日取得
  3. ジョン・ミューラー “English Google Webmaster Central office-hours” Google Search Central YouTube Channel. 2019年12月27日の記事。
  4. “検索結果でのタイトルリンクの制御”. Google。2022年8月17日取得
  5. “Google はウェブランキングでキーワードのメタタグを使用しない”. Google。2022年8月17日に取得
  6. “Googleはどのくらいの頻度でMeta Descriptionsを書き換えているのか?(新データ調査)”. Ahrefs.
  7. “検索結果におけるスニペットのコントロール”. Google 2022年8月17日取得
  8. “検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド”. Google. 2022 年 8 月 17 日に取得。
  9. “Google画像SEOのベストプラクティス”. Google。2022年8月17日取得
  10. ジョン・ミューラー “リンクアウト。SEOに良いのか?”. Google Search Central YouTube Channel. 2019年7月26日の記事
  11. ダニー・サリバン “Googleのコアアップデートについてサイトオーナーが知っておくべきこと”. Google Search Central ブログ. 2019年8月1日付。2022年8月17日取得。
  12. “Googleのフィーチャードスニペットの仕組み”. Google. 2022年8月17日に取得
  13. “Aherfsが200万件のフィーチャードスニペットを調査:10個の重要なポイント”. Ahrefs. 2017年5月30日の記事。2022年8月17日に取得
  14. Kavi Goel, Ramanathan V. Guha, Othar Hansson. “Introducing Rich Snippets”. Google Search Central Blog. 2009年5月12日。2022年8月17日閲覧
  15. ジョン・ミューラー “SDの使用で一般的なランキングブーストはない”. ツイッター。2018年4月2日の記事。

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