この記事では、無料でできるSEO対策について、初心者の方にも分かりやすく解説しています。ぜひ、あなたのWebサイトやブログのアクセスアップにお役立てください。
そもそもSEO対策とは?無料でどこまでできる?
SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンでWebサイトやブログを上位表示させるための対策です。上位表示されることで、より多くのユーザーにWebサイトやブログを見てもらうことができ、アクセスアップにつながります。
SEO対策には、大きく分けて以下の2種類があります。
- 内部対策:Webサイトやブログの内部構造やコンテンツを最適化する対策
- 外部対策:外部のWebサイトから被リンクを獲得する対策
一般的に、外部対策は専門的な知識やツールが必要になるため、費用がかかる傾向があります。しかし、内部対策は比較的簡単に行うことができ、無料でも十分な効果が期待できます。
SEO対策を無料で行うメリット
- 費用を抑えられる
- 自分で対策できるため、柔軟性が高い
- SEOの基礎知識が身につく
特に、Webサイトやブログを始めたばかりの方は、まずは無料でできるSEO対策から始めるのがおすすめです。
無料でできる!SEO内部対策の具体的な方法
ここでは、無料でできるSEO内部対策の具体的な方法を解説します。
キーワード選定
キーワード選定とは、ユーザーが検索する可能性のあるキーワードを特定し、Webサイトやブログのコンテンツに組み込むことです。適切なキーワードを選定することで、検索エンジンからの評価を高め、上位表示されやすくなります。
キーワード選定のポイントは以下のとおりです。
- ターゲットユーザーが検索するキーワードを考える
- 検索ボリューム(検索される回数)が多いキーワードを選ぶ
- 競合性(上位表示されているWebサイトの強さ)が低いキーワードを選ぶ
- ロングテールキーワード(複合キーワード)も取り入れる
キーワード選定には、Googleキーワードプランナーなどの無料ツールを活用するのがおすすめです。
もし、有償でしっかりとキーワード選定をすると決めた場合は、Ahrefs(エイチレフス)のスタータープランなど、手軽に始められる分析ツールの利用を検討することもおすすめします。
タイトル・見出しの最適化
タイトルと見出しは、検索結果に表示される重要な要素です。ユーザーはタイトルと見出しを見て、Webサイトやブログの内容を判断します。そのため、タイトルと見出しを最適化することで、クリック率を高め、アクセスアップにつなげることができます。
タイトルと見出しを最適化するポイントは以下のとおりです。これらは、Google などの検索エンジンで表示される文字数を考慮し、検索者のクリックを惹きつけ、最後までコンテンツを読んでもらうために必要です。
本文の最適化
本文は、Webサイトやブログのメインコンテンツです。本文を最適化することで、検索エンジンからの評価を高め、上位表示されやすくなります。
本文の最適化のポイントは以下のとおりです。
- キーワードを自然な形で盛り込む
- ユーザーにとって有益な情報を提供する
- 文章を分かりやすく書く
- 画像や動画などを活用する
- 文字数は最低でも1,500文字以上にする
内部リンクの最適化
内部リンクとは、Webサイトやブログ内のページ同士をつなぐリンクです。内部リンクを最適化することで、クローラー(Webサイトの情報を収集するロボット)がWebサイト内を巡回しやすくなり、SEO効果を高めることができます。
内部リンクの最適化のポイントは以下のとおりです。
- 関連性の高いページ同士をリンクでつなぐ
- アンカーテキスト(リンクの文字列)にキーワードを盛り込む
- リンク切れを起こさない様に定期的にチェックする
サイト構造の最適化
サイト構造とは、Webサイトやブログのページの配置や階層構造のことです。サイト構造を最適化することで、ユーザーとクローラーがWebサイト内を移動しやすくなり、SEO効果を高めることができます。
サイト構造の最適化のポイントは以下のとおりです。
- 階層構造をシンプルにする
- 重要なページへのリンクを分かりやすく配置する
- サイトマップを作成する
モバイルフレンドリー対応
近年、スマートフォンからのアクセスが急増しています。そのため、モバイルフレンドリー対応(スマートフォンでの閲覧に最適化)は必須です。モバイルフレンドリーではないWebサイトは、検索エンジンからの評価が下がる可能性があります。
モバイルフレンドリー対応のポイントは以下のとおりです。
- レスポンシブデザイン(画面サイズに応じて表示を最適化する)を採用する
- ページの表示速度を改善する
- スマートフォンでの操作性を考慮する
予算を抑えてこれに対応する場合、予めモバイルフレンドリーとなっている、WordPressの無料テーマなどを使うことをおすすめします。
また、ブログの場合は予めモバイルフレンドリーとなっているブログサービスを使うことで、これらを制御する手間を省き、コンテンツ作成に集中できます(例:note、はてなブログなど)。
SEO効果を高める!無料ツールの活用
ここでは、SEO効果を高める無料ツールを紹介します。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、キーワードの検索ボリュームや競合性を調べることができるツールです。キーワード選定に役立ちます。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、Webサイトやブログのアクセス状況を分析できるツールです。アクセス数やユーザーの行動などを把握し、SEO対策の効果測定に役立ちます。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは、Webサイトやブログの検索エンジンでのパフォーマンスを分析できるツールです。検索キーワードやクリック率などを把握し、SEO対策の改善に役立ちます。
Ahrefs ウェブマスターツール
Ahrefs ウェブマスターツールは、Ahrefs Pte. Ltd.の提供する無料サービスです。所有権を持つサイトを登録することで、サイトのSEO 健全性を評価し、修正すべき箇所を提案します。
さらに、登録したサイトが現在どのような被リンクを獲得しているのか、どのようなキーワードで検索エンジンに表示されているのかを確認できます。これらのデータを把握することで、無料でありながら自サイトのSEO対策を包括的にチェックすることができます。
また、同じく無料で提供される、Ahrefs Web アナリティクスというツールもあります。こちらをAhrefs ウェブマスターツールと組み合わせることもおすすめです。
無料でできる!SEO外部対策の考え方
SEO外部対策とは、外部のWebサイトからの被リンクを獲得する対策のことです。被リンクは、検索エンジンからの評価を高める重要な要素ですが、獲得には専門的な知識やツールが必要になるため、費用がかかる傾向があります。
しかし、無料でもできるSEO外部対策はいくつか存在します。
SNSの活用
X(旧Twitter)や Facebook などのSNSで、Webサイトやブログの記事をシェアしましょう。読者の関心を惹きつける内容であった場合、被リンクを獲得できる可能性があります。
ブログランキングへの登録
ブログランキングに登録することで、同じジャンルのブログから被リンクを獲得できる可能性があります。
ローカルビジネスの登録(店舗ビジネス向け)
店舗ビジネスを展開されている方に限定されますが、Googleビジネスプロフィールなどのローカルビジネスリストに登録することで、地域に特化した検索で表示されやすくなり、集客効果が期待できます。※店舗ビジネスとは、事務所や営業所、出張所をお持ちのビジネスも含まれます。
ただし、これらの方法は即効性があるわけではありません。あくまでも「効果を期待できる」外部SEO対策として捉えておきましょう。
SEOの効果を高める!コンテンツSEOの重要性
コンテンツSEOとは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成し、検索エンジンからの評価を高めるSEO対策です。
コンテンツSEOのポイントは以下のとおりです。あなたが得意なジャンル、または専門性があると自覚されているジャンルであれば、無料でも十分に行うことができるでしょう。
- ユーザーの検索意図を理解する
- オリジナルのコンテンツを作成する
- 専門性・権威性・信頼性の高いコンテンツを作成する(E-E-A-Tを満たす)
- 定期的にコンテンツを更新する
ローカルSEO対策で地域ユーザーにアプローチ
実店舗を持つビジネスにとって、地域に根差したユーザーへのアプローチは非常に重要です。そこで効果を発揮するのが「ローカルSEO対策」です。
ここでは、無料でも可能なローカルSEOのポイントを解説します。
ローカルSEO対策とは?
まず、ローカルSEO対策とは、Googleマップや地域検索結果で上位表示を目指す施策です。具体的には、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の最適化や、地域キーワードを用いたコンテンツ作成などが挙げられます。
Googleビジネスプロフィールの最適化
Googleビジネスプロフィールは、地域検索結果に表示される店舗情報です。以下の項目を最適化することで、地域ユーザーへの訴求力を高めることができます。
- 正確な店舗情報を登録する(店名、住所、電話番号、営業時間など)
- 店舗の魅力を伝える写真を掲載する
- 最新情報を定期的に発信する(イベント情報、キャンペーン情報など)
- ユーザーからの口コミに返信する
地域キーワードを用いたコンテンツ作成
Webサイトやブログに、地域キーワードを盛り込んだコンテンツを作成することで、地域検索からの流入を増やすことができます。
- 地域名+サービス名(例:新宿 イタリアン)
- 地域名+お役立ち情報(例:渋谷 おすすめ カフェ)
- 地域名+イベント情報(例:〇〇祭り 2024)
MEO対策
MEOとは、「Map Engine Optimization」の略で、Googleマップエンジン最適化のことを指します。主にGoogleマップ検索において、自社の店舗情報を上位表示するための対策を指します。
MEO対策は、ローカルSEO対策の一部として捉えられることもありますが、よりマップ検索に特化した対策と言えます。
MEO対策としては、以下の設定最適化、運用がポイントとなります。
- Googleビジネスプロフィールの最適化
- 正しいNAP情報の登録。Name(ビジネス名・会社名・屋号など)、Address(住所・所在地)・Phone(電話番号)の頭文字を取ってNAPと呼ばれます。
- 口コミ対策
- 写真の最適化
サイテーション対策
サイテーションとは、インターネット上であなたのビジネスに関する情報(名前、住所、電話番号など)が言及されることです。これにより、検索エンジンはあなたのビジネスの信頼性について判断しやすくなり、検索結果へどのように表示するかを手助けすることになります。
サイテーションは必ずしもリンクを伴う必要はありませんが、可能な限り被リンクも得られるようにすることがポイントです。無料で行う場合、まずは地域ポータルサイトや口コミサイトに店舗情報を登録し、お店の存在をさまざまな場所で発信するようにしましょう。
まとめ
本記事では、お金をかけずに無料でできるSEO対策について解説しました。これらの対策を継続的に行うことで、Webサイトやブログのアクセスアップの可能性が高まりますので、是非お試しください。