【生産性を高めるためのSEO自動化ツール】お気に入りツール10選

SEO

この記事はAhrefs公式ブログの日本語訳です。
原文:SEO Automation Tools: My 10 Favorites to Boost Productivity
(著者:Joshua Hardwick / 原文の最終更新日:July 30, 2024)
※フルスピード註:この記事は2024年7月30日時点の記載をもとに翻訳しています。Ahrefs公式ブログの記事は今後追記・再公開されることがありますことをご了承ください。

SEO施策はすぐに複雑になる可能性があります。多くのプロセスには多くの可動部分があり、繰り返し実行するタスクも多数あります。

これらをすべてを自動化することはできますか? いいえできません。うまくいかないので、試す必要はありません。ただし、いくつかを自動化して、SEO 戦略の改善など、本当に重要なことに集中する時間を確保することはできます
※フルスピード注記:日本語ブログ版『非常にシンプルなSEO戦略(果樹園戦略)』もございます。

以下は、私が気に入っているSEOを自動化するためのツールのトップ10 です。これらのツールが一般的なタスクにどのように役立つか、そして SEO 自動化を次のレベルに引き上げて、ほとんどあらゆるものを自動化する方法をご紹介します。

1. キーワード調査の自動化に役立つキーワードエクスプローラー

キーワード エクスプローラーはキーワード リサーチ ツールです。業界に関連する単語やフレーズを入力すると、287 億 のキーワードのデータベースからアイデアが検索されます。これは手動のプロセスですが、このツールには面倒な手順の一部を自動化する便利な機能があります。

AIでシードキーワードの検出を自動化

シード キーワードとは、キーワード リサーチ ツールに入力する単語やフレーズのことで、キーワードのアイデアを見つけるために使用されます。これまで、シードを考えるのは手作業でしたが、今では AI で自動化できます。これは、自分の理解度は低い・詳しくない業界で作業する場合に特に便利です。

たとえば、ピザのウェブサイトのリサーチをしているとします。おそらく「ピザ」や「モッツァレラ」のような明らかにメインとなるキーワードは思いつくでしょうが、それ以上の専門用語は知らないかもしれません。このような場合は、トピックに関連するシードキーワードを提案するよう AI に依頼するのが理にかなっています。

結果は次のとおりです。

その後、それらのシードを検索してキーワード アイデア レポートにアクセスすると、見逃されていたであろうアイデアがたくさん見つかります。

AIによる検索意図分析の自動化

検索意図とは、検索者が探しているもの」を言い換えたものです。Google で上位にランクされる可能性を高めるには、検索者が求めているものを提供する必要があるため、これを把握しておくことが重要です。

これまで、意図の分析は、検索結果を目で見て共通点を探すという手作業で行われてきました。今では、AI が代わりに実行できます。SERP の概要までスクロールして、「意図を特定」ボタンをクリックするだけです。

たとえば、「00 小麦粉」というキーワードでこれを行うと、ほとんどの検索者はそれが何であるかを知りたいだけであることがわかります。そのため、小麦粉を販売するページよりも、これを説明する記事の方がランク付けしやすいでしょう (小麦粉は人々が検索しているものではないため)。

キーワードクラスタリングを自動化

キーワード クラスタリングは、同じまたは類似の意図を持つキーワードをグループ化するプロセスです。これにより、複数のページではなく 1 つのページでこれらのキーワードをターゲットにすることができます。

検索結果の類似性を目視で確認して手動で行うこともできますが、時間がかかりそして非常に退屈な作業です!キーワード エクスプローラーでは、[親トピックによるクラスター] タブをクリックしてプロセスを自動化できます。

簡単に説明すると、この仕組みは次のようになります。

インスタント クラスタリングは、Ahrefs の「親トピック」と呼ばれる独自の指標を使用してキーワードをグループ化することで機能します。この指標を取得するには、キーワードのランキング 1 位のページを取得し、そのページに最も多くのトラフィックを送信しているキーワードを見つけます。

詳細については、以下のリソースをご覧ください。

参考文献

※フルスピード注記:このセクションで紹介された日本語翻訳版の記事もございます

2. サイトエクスプローラーでSEOのチャンスを自動で見つける

Site Explorer は、競合調査および分析ツールです。SEO の観点から競合他社の成果と不成果をリバース エンジニアリングし、自社の Web サイトの SEO を改善する機会を見つけるのに役立ちます。

これは、多数のレポートとフィルターを備えた非常に柔軟なツールですが、機会レポートには、一般的な SEO の機会を自動的に検出するためのフォーマット済みのリンクも用意されています。

いくつか見てみましょう。

簡単に見つけられるキーワードを自動化

簡単に成果が得られるキーワードとは、現在 4 位から 15 位にランクされているキーワードです。ランキング ページを最適化して、これらのキーワードでほんの数位上位にランク付けできれば、トラフィックが大幅に増加することがよくあります。

これらのキーワードを見つけるには、機会レポートの「簡単に成果が得られるキーワード」リンクをクリックします。これにより、オーガニック キーワードレポートのフィルターされたバージョンが表示されます。

このレポートに目を通し、適切な箇所でコンテンツを最適化してください。その方法の詳細については、以下のリソースをご覧ください。

参考文献

※フルスピード注記:このセクションで紹介された日本語翻訳版の記事もございます

コンテンツ更新の機会を自動で見つける

ランキング掲載が永遠に続くことはめったにありません。コンテンツが古くなり、有用性が低下した場合、Google は躊躇せずに、より新しく有用なコンテンツを上位にランク付けします。トラフィックが減少しているコンテンツを更新することが重要であるのは、このためです。

サイト エクスプローラーでは、機会レポートの「トラフィックが減少しているコンテンツ」リンクをクリックすると、これらのページを自動的に見つけることができます。これにより、過去 6 か月間でトラフィックが最も減少したページを示す、フィルターされたトップ ページレポートが表示されます。

たとえば、当社のリンク構築ガイドへの推定トラフィックは、過去 6 か月間で 4,000 件減少しました。トラフィックの流れを維持するためにガイドを更新して再公開する必要がある可能性があるため、この点についてはさらに調査する必要があります。

私たちはこれまで何度もこれを行っており、最近のSEO 戦略ガイドの更新など、大きな成功を収めています。

簡単なリンク再利用の機会を自動で見つける

リンクはランキング要因として知られていますが、リンクを構築するのは困難です。そのため、すでに獲得したリンクが引き続き機能し、Google によって「カウント」されるようにすることが重要です。

これを実現する方法の 1 つは、バックリンクのある古い無効な URL を同様のライブ ページにリダイレクトすることです。機会レポートの [実装するリダイレクト] リンクをクリックすると、これらの URL を自動的に見つけることができます。これにより、404 でフィルタリングされた [リンク別ベスト]レポートのバージョンが表示されます。

たとえば、当社のサイトの URLは無効ですが、10 個の参照ドメイン (固有の Web サイト) からのリンクがまだ残っています。その URL を当社の内部リンクの実用ガイド /blog/internal-linking/ にリダイレクトすることで、これらのリンクを「再利用」できます。

※フルスピード注記:このセクションで紹介された日本語翻訳版の記事もございます

3. リンク構築の機会を自動で見つけるウェブエクスプローラー

ウェブエクスプローラー は、検索演算子を使用して、検索エンジン (Yep.com) のページ、ドメイン、リンクのデータベース全体を検索するためのツールです。これを使用すると、あらゆる種類の非常に具体的な SEO の機会を自動的に見つけることができます。いくつかの例を見てみましょう。

リンクされていないブランド言及の自動検出

リンクされていないブランドへの言及は、リンク構築の素晴らしい機会になり得ます。誰かがすでに言及している場合、その言及を被リンクに変えるには、ちょっとした手法で十分です。Web Explorer でリンクされていないブランド言及を見つけるには、次のように検索します。

[your brand name] -outlinkdomain:[yourwebsite.com] -site:[yourdomain.com]

たとえば、Ahrefs の検索は次のようになります。

次に、言語、初回閲覧日、ドメイン評価 (DR) などのフィルターを追加して、関心のある機会を絞り込むことができます。

さらに、日付フィルターを適用したレポートを保存すると、新しい機会の発見を自動化できます。数日おきに戻って確認するだけです。

ゲスト投稿の機会を自動で見つける

ゲスト投稿とは、検索エンジン上の露出とバックリンクを得るために、自分の専門分野の別のサイトに記事を書くことです。ほとんどの人は、Google を使ってこれらの機会を探し、次のようなプロセスをたどります。

  1. あなたの業界の「寄稿」ページを検索
  2. すべてを手動でスクレイピングする
  3. サードパーティのツールを使用して、各機会のドメイン評価(DR)などのSEO指標を取得します。
  4. 最適なものにアタックできるようにを絞り込む

この手順でやればうまく機能しますがどうしても処理が遅くなります。Web Explorer を使うことにより、はるかに高速になります。基本的には、これを検索して、フィルターを追加するだけです。

intitle:[topic] AND (incontent: write for us OR incontent: become an author OR incontent: guest post OR incontent: guest author)

たとえば、子育て分野の DR30+ サイトで英語のゲスト投稿の機会を見つけるのがいかに簡単か、以下に示します。

日付フィルターも追加してレポートを保存すると、数日ごとにレポートに戻って、新しい機会の発見を再び自動化できます。

※フルスピード注記:このセクションで紹介された日本語翻訳版の記事もございます

4. メールアドレスの検索を自動化するHunter.io

Hunter.io は、プロフェッショナルなメール アドレスの検索を自動化します。その人が勤務する会社の名前と Web サイトを入力するだけで、検索します。

たとえば、私の名前と「ahrefs.com」を入力すると、すぐに私のメールアドレスが見つかります。

サイドノート:
信頼スコアも提供され、電子メール アドレスが有効か、無効か、すべて受け入れ可能かが通知されます。

これは、リンクアウトリーチの連絡先の詳細を見つけるのに非常に便利です。

検索するメールアドレスのリストが大量にある場合は、一括検索ツールまたはGoogle スプレッドシートのアドオンを使用して、さらに自動化することができます。後者は、Ahrefs からデータをエクスポートした後の自動化とスピードに特に役立ちます。

たとえば、ロングテール キーワード ガイドのアウトリーチを行いたいとします。競合するガイドを Site Explorer に入力してバックリンクレポートを確認すると、リンク先のページの多くに作成者が表示されることがわかります。

これを Google スプレッドシートにエクスポートし、ファイルを少し整理して、ファーストネームとセカンドネームを分割すると、Hunter のアドオンを実行して著者のメール アドレスを一括検索できるようになります。

これにより、リンク構築キャンペーンの初期アウトリーチ リストの作成がほぼ自動化されます。

※フルスピード注記:このセクションで紹介された日本語翻訳版の記事もございます

5. リンクアウトリーチを自動化するPitchbox

Pitchbox は、見込み客の発掘から最初のアウトリーチ、フォローアップまで、リンク アウトリーチ キャンペーンの自動化と管理を支援します。

たとえば、業界のリソース ページを見つけて売り込みたいとします。Pitchbox でキャンペーン タイプを選択し、キーワードを入力するだけで、準備完了です。Pitchbox があなたに代わってチャンスを見つけてくれます。

Ahrefs の SEO メトリクスを使用して、特定の品質の機会のみを見つけるようにキャンペーンを設定することもできます。

後は、見つかった機会の中から追求したいものを選択し、連絡先の詳細を確認し、テンプレートをカスタマイズするだけです。そこからは Pitchbox がアウトリーチを処理し、設定したパラメータに従ってキャンペーンを管理します。

たとえば、特定の曜日の特定の時間にのみメールを送信するように Pitchbox に指示できます。

受信者が返信しなかった場合、Pitchbox が自動で送信するフォローアップ メール シーケンスを作成することもできます。

基本的に、キャンペーンを設定したら、プロセスの大部分は自動化されます。また、いつでも簡単に新しい見込み客をキャンペーンに取り込むことができます (詳細は後述)。

6. 技術的なSEOの問題を自動的に検出するサイト監査

サイト監査は、 Web サイトをクロールして、パフォーマンスを妨げている可能性のある 170 以上の技術的な SEO 問題を検出します。Ahrefs Webmaster Tools (AWT)アカウントがあれば、完全に無料で使用できます。多くのデスクトップ監査ツールとは異なり、すべてがほぼ自動化されており、一度セットアップすると自動操縦で実行されます。

たとえば、Ahrefs ブログのクロールを毎日実行するように設定しています。

完了すると、新しい内容の概要がメールで送信され、修正が必要な可能性のある新しい潜在的な問題があれば通知されます。

その後は、メール内のリンクに従って問題をさらに調査し、対処するだけです (例: 無効な URL を有効な URL にリダイレクトする)。近日公開予定: パッチによる自動問題修正!

これについてはETAはありませんが、大規模なSEO問題の解決を自動化するために、Site AuditのPatchesと呼ばれるシステムをまもなくリリースする予定です。簡単に言うと、ウェブサイトに少しコードを追加して、Ahrefsが接続して修正を自動的にプッシュできるようにします。

7. SEO ミスの監視を自動化する Little Warden

Little Warden は、壊れたリダイレクト、コンテンツの変更、インデックス作成の問題など、URL の潜在的な問題を自動的に監視します。一部の「ルール」を非常に細かく設定することもできるため、自分にとって重要な特定の事柄を簡単に監視できます。

たとえば、編集者がサイトの投稿からのバックリンクを販売することを心配しているとします。AhrefsのBest by Linksレポートから最も強力なページをエクスポートし、それらのページからの外部リンクが変更または追加された場合に Little Warden に通知させることができます。

カスタム コンテンツ チェックを作成することもできます。たとえば、正規表現を使用して、不快な言葉、アダルト用語、競合他社の言及など、特定のページの SEO に悪影響を与える可能性のあるものを監視できます。

デフォルトでは、これらすべての問題に関する電子メールアラートを受信しますが、Slack、Microsoft Teams、その他のいくつかのオプションを介してアラートを受信するように設定することもできます。

これは世界で最も魅力的でエキサイティングな SEO 自動化ツールでしょうか? いいえ。間違いが起きたときに早期に問題を警告することで、本当にあなたの命を救ってくれるのでしょうか? もちろんです!

8. キーワードランキングの追跡を自動化するランクトラッカー

ランクトラッカーは、キーワード ランクのチェックという、まさに期待どおりの作業を自動化します。最大 10,000 個のキーワードに対して、毎日更新する頻度でこれを実行できます。

たとえば、私たちのブログでは何百ものキーワードを追跡しています。

また、Share of Voice % などの情報を自動的に追跡することもできます。これは、競合他社と比較して自社の認知度がどの程度かを把握するのに役立つ指標です。

サイドノート。まだAhrefsの顧客でない場合は、

無料のキーワードランクチェッカーもご利用いただけます。

9. ChatGPTで他の一般的なSEOタスクを自動化

ChatGPT はSEO 自動化ツールとしては奇妙な選択のように思えるかもしれませんが、実際には AI チャットボットを使用してあらゆる種類の SEO タスクを自動化できます。

たとえば、最近、Ahrefs API からデータを取得するための Google Apps Script コードを記述するように依頼しました。

完璧ではありませんでしたが、ChatGPT と少しやり取りした後、コードを動作させて必要なデータを取得できました。

しかし、ChatGPT は複雑なタスクを支援するだけではありません。単純な SEO タスクも自動化できます。

たとえば、次のような簡単なプロンプトでタイトル タグを作成できます。

「ベスト マーケティング ブック」という仮題のブログ投稿用に、クリックに値するタイトル タグを 10 個ください。60 文字以内にしてください。

Gael Breton 氏の経験を参考にすると、ChatGPT によって自動的に生成されたタイトルは、人間が作成したタイトルよりも優れている可能性があります。

メタディスクリプションでも同じことができます。プロンプトを少し変更するだけです。

「ベストマーケティングブック」という仮題のブログ投稿に、クリックに値するメタディスクリプションを 10 個付けてください。文字数は 150 文字以内にしてください。

ChatGPT の SEO 使用例の詳細については、以下のリソースをご覧ください。

参考文献

AI を使ってタイトルやメタディスクリプションを簡単に作成したいですか?

無料のAI タイトル ジェネレーターメタ ディスクリプション ジェネレーターをお試しください。ChatGPT とは異なり、プロンプトを書く必要はありません。トピックまたはキーワードと文章のトーンを入力するだけで、いくつかのバリエーションから選択できます。

※フルスピード注記:このセクションで紹介された日本語翻訳版の記事もございます

10. Zapier でその他すべてを自動化!

Zapierはワークフロー自動化ツールです。複数のアプリを接続してアプリ間でデータの取得と送信を行い、カスタム ワークフローを構築してほぼすべての SEO タスクやプロセスを自動化できます。

たとえば、Zapier を使用してリンク見込み客の連絡先情報を検索し、アウトリーチ キャンペーンに追加する方法は次のとおりです。

まず、ウェブサイト、名、姓、メールの列を含む Google スプレッドシートを作成しました。

次に、このシートに新しいデータが追加されるたびにトリガーされる Zap (テンプレートはこちら) を作成しました。これにより、各見込み客のドメイン、名、姓が Hunter.io に送られ、メール アドレスの検索が試行され、メール アドレスがシートに返されます。

これにより、Zap の次の段階がトリガーされ、このすべての情報が MailShake のキャンペーンに送信されます。

Zapier は見込み客の名前を MailShake に送信するので、それを使用してキャンペーンのメール テンプレートを自動的にパーソナライズできます。

次のステップ

この投稿で創造力が刺激され、SEO の自動化をさらに進めて作業負荷を軽減したいとお考えの場合は、次の投稿をご覧ください。

※フルスピード注記:このセクションで紹介された日本語翻訳版の記事もございます

著者プロフィール

ご質問やご意見がございましたら、XまたはLinkedInでご連絡ください。

Joshua Hardwick
Ahrefs のコンテンツ責任者です (簡単に言うと、私たちが公開するすべてのブログ投稿が素晴らしいものになるように責任を負っています)。

  • ・コンテンツが少なく、Webサイトのアクセスが伸びない。
  • ・競合サイトに検索順位で後れを取っている。
  • ・リンク獲得ができず、Webサイトが評価されない。
  • ・お問合せや資料請求のコンバージョンが増えない。

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