この記事はAhrefs公式ブログの日本語訳です。
原文:How to Get on the First Page of Google in 2023
(著者: Joshua Hardwick、Reviewed by Sam Oh / 原文の最終更新日:April 26, 2023)
※フルスピード註:この記事は2023年8月26日時点の記載をもとに翻訳しています。Ahrefs公式ブログの記事は今後追記・再公開されることがありますことをご了承ください。
Googleの2ページ目以降にランクインするのは、実質的に目立たないことと同じです。
実際、私たちのブログに送られるトラフィックのほとんどは、Google検索で1ページ目にランクインした記事から来ています。
残念ながら、Google検索結果の1ページ目にランクインすることを保証できる人は誰もいません。ただし、論理的なプロセスに従うことで、その可能性を高めることはできます。
その論理的なプロセスについては、以下をご覧ください:
段階的に見ていきましょう。
注:飲食店や工事サービスなどのローカルビジネスを経営している場合は、Google検索の1ページ目にランクインする方法は2つあります。そのため、代わりにローカルSEOガイドをお読みください。※フルスピード注:ローカルSEOガイドの日本語翻訳版もあります。
1. そのページが検索意図と一致していることを確認する
Googleは、検索ユーザーが探しているページのタイプをランクインさせたいと考えています。そのページが検索者の意図と一致しない限り、1ページ目にランクインすることはほぼ不可能になります。
残念ながら、検索者が何を望んでいるのかを確実に言うことは不可能です。ただし、Googleの目的は検索者が探している物事と最も関連性の高い結果をランクインさせることなので、現在の1ページ目にランクインしているページの中で最も一般的なタイプ、形式、および切り口を調べると、良いアイデアが得られます。
コンテンツタイプとは
Google検索で1ページ目に表示される結果は通常、次のいずれかになります:
- ブログ投稿
- インタラクティブツール
- 動画
- 製品ページ
- カテゴリページ
たとえば、「日付間の日数」に関する1ページ目の結果は、すべてインタラクティブな日数計算ツールのページです。
「セーター」で検索した場合、1ページ目の結果はほぼすべてECサイトの「セーター」カテゴリページです。
コンテンツ形式とは
コンテンツ形式は、主にブログ投稿に当てはめられる「型」のことです。1ページ目のコンテンツタイプが主にブログで占められる場合は、以下のうちどのコンテンツ形式が最も多く表示されるかを確認してください。:
- ステップバイステップのチュートリアル(つまり、xxのやり方、手順などのハウツー記事)
- リスティクル(おすすめ◎選など、リスト型の記事)
- 意見記事(考察、私見、提言など)
- レビュー記事(感想、使用感、批評など)
- 比較記事(例:x対y記事、xとyどっちがおすすめ?記事など)
たとえば、「Google検索で1ページ目に表示させる方法」というキーワードでの結果のほとんどは、ページタイトルからステップバイステップのチュートリアル記事のコンテンツ形式であるとわかります。
一方、「SEOに最適なChrome拡張機能」の場合は、「SEO担当者/専門家におすすめの拡張機能14選」のように、ほとんどがリスティクルのコンテンツ形式です。
内容の角度(切り口)
これはコンテンツタイプやコンテンツ形式よりも定量化するのが難しいですが、基本的に最も一般的なものは、ユニークな販売提案の内容です。
たとえば、「最高の普通預金口座」の1ページ目はほとんどすべてのページに、「2023」と年数が含まれています。
これは、検索者が新鮮な情報を求めていることを示しています。
一方で、「ブログのヒントとテクニック」の最初のページの検索結果のほとんどは初心者を対象としています。
今のページでは、それらの検索意図に合わせることはできませんか?
ギアを切り替えて、今のページとより関連性の高いキーワードをターゲットにするのが最善です。無関係なページを強制的にランクインさせようとすると、負け戦になってしまいます。
2. ページがトピックに必要な情報を完全に網羅しているか確認する
検索意図とほぼ一致するコンテンツを用意するだけでは十分ではありません。検索者が知りたい、または見たいと期待しているものすべてをカバー(網羅)する必要もあります。
たとえば、「メンズ スニーカー」の1ページ目の結果すべてに、靴サイズのフィルタがあります。
これは、検索者がスニーカーを購入する前に、フィットするサイズがあるか必然的にフィルタリングしたくなるからです。
同様に、「最高のメンズ スニーカー」の1ページ目の検索結果はすべて、おすすめの利用シーンとしてウォーキング、ランニング、クロストレーニングなどのカテゴリ分類をしています。
「最適な」スニーカーとは必要なアクティビティによって異なる、つまり検索者が何をしたいかで履くべきスニーカーのタイプも変わるためです。
検索者が、あなたのページで取り上げられたり含まれたりしていて欲しいものを調べる方法は次のとおりです。
1ページ目の検索結果にある共通点を探す
1ページ目にランクインしているページを1つずつ目視でチェックする、手動作業になります。
たとえば、「偏平足に 最適な ランニング シューズ」の検索結果1ページ目は、予算に応じた最適な選択肢を説明しています。
検索結果の1ページ目で使われる、一般的なキーワード・言及を探す
Ahrefs のキーワード エクスプローラーを使ってこの作業ができます。行う方法は次のとおりです:
- Ahrefsのサイトエクスプローラーに、キーワードを入力します。
- 対象国を選択します。
- 関連用語(Related terms)レポートに移動します。
- 「こちらにも言及(Also talk about)」ボタンをクリックして表示モードを切り替えます。
- 「トップ10」ボタンを押して、切り替えます。
たとえば、「扁平足に 最適な ランニング シューズ」の1ページ目に表示される検索結果の多くでは、「アーチ サポート」と「筋力低下」について言及しています。
これらは明らかに扁平足の人が気にする問題であるため、あなたがこのコンテンツを作るなら、そうした言葉を踏まえた知識やアドバイスを含める必要があります。
1ページ目の検索結果に共通する、他のランク付けキーワードを調べる
Ahrefs のキーワード エクスプローラーを使って簡単に行える作業です。方法は次のとおり:
- Ahrefsのキーワードエクスプローラーに、対象キーワードを入力してください。
- 対象国を選択してください。
- 関連用語レポートに移動します。
- 「こちらもランクイン(Also rank for)」ボタンをクリックして表示モードを切り替えます。
- 「トップ10」ボタンを押して、切り替えます。
先ほどの例と同じく、「偏平足に 最適な ランニング シューズ」の1ページ目に表示される検索結果たちは、以下のスクリーンショットのように靴のサポートに関連するキーワードでもランクインされることがよくあります。
「靴のサポート」は、偏平足の検索者がランニングシューズ選びに求めている重要な要素・品質であることは明らかです。
特定の上位ページについて、一般的なキーワードランキングを確認したい場合は、Ahrefs のサイト エクスプローラーのコンテンツ ギャップ ツールを使ってください。
また、最も簡単な方法としては、Ahrefsのキーワードエクスプローラーにキーワードを入力し、SERP概要の枠までスクロールして、以下の操作をすることです。
- コンテンツギャップ分析に含めたい、1ページ目の検索結果のページたちを選びましょう。
- 「開く(Open In)ボタン」をクリックし、その中から「コンテンツギャップ」をクリックします。
たとえば、上のスクリーンショットでチェックを付けた3つのページはすべて、「偏平足に 最適な ブルックス」の検索結果1ページ目にもランクされています。
これは、一部の検索ユーザーがこのブランド(ブルックス)の最適な製品を探していることを表しているため、このキーワードに合うコンテンツを作るならそうした内容を含める必要があります。
3. オンページSEOの最適化ができているか確認する
Googleはページ自体の内容を調べて、ランク付けするかどうかを決定します。ここでオンページSEOが登場します。
ページ上シグナルのほとんどは、小さなランキング要素にすぎません(※)。ただし、それらのほとんどはすぐに自分で変更/修正でき、サイト運営者が完全に制御できるため、最適化する価値があります。※フルスピード注:Google検索ランキング要因の日本語翻訳記事もあります。
オンページSEOを改善するためにできる、簡単な方法をいくつか見てみましょう。
URLにキーワードを含める
Googleは、URLには長さを避け、サイトのコンテンツに関連した単語を使うよう求めています。これは、ターゲットキーワードを使うべきという意味ではありません。しかし、関連する言葉でURLを作ることは、そのページについて端的に説明することでもあるので、これは理にかなっています。
たとえば、この記事自体(原文)のターゲットキーワードは「Googleの 最初のページに 表示される方法」なので、記事URLに使用しました。
参考文献
titleタグにキーワードを含める
titelタグは、ページタイトルを囲む小さなHTMLコードです。検索エンジンの結果、Twitter(現X)などのソーシャルネットワーク、ブラウザのタブに表示されることがよくあります。
GoogleのJohn Mueller氏は、これはランキング要素の1つにすぎないと述べていますが、それでもtitleでキーワードに言及するのは良い場所だと考えています。詰め込むのではなく、あくまでも自然に行うようにしてください。
表示されているページのタイトルをH1タグで囲む。
H1タグは、ページタイトルをマークアップするために使用されるHTMLコードです。
GoogleはH1タグの重要性について少し不明瞭です。John氏は検索ランキングにとって重要ではないと発言したと記録されていますが、Googleの公式ドキュメントには「記事のタイトルを<h1>タグ内など、記事本文の上にある目立つ場所に配置する」と書かれています。
ページタイトルにはページごとに1つを使用し、内容と関連する場合はターゲットキーワードを含めることをお勧めします。
参考文献
読みやすさを向上させるために、小見出しを使う
Googleでは、ページ上のコンテンツをより深く理解するために 小見出しを使用しています。
これは必ずしもランキング要素であることを意味するわけではありませんが、ページに書かれている内容を消化しやすく流し読みしやすくすることで、コンテンツは改善されます。その改善は、SEOに間接的な影響を与える可能性があります。
私たちのアドバイスは、重要なサブトピックには小見出しを使用することです。
著者の専門知識を紹介する
Googleは専門家によって書かれたコンテンツをランク付けしたいと考えているため、その専門知識をページ上で実証することが重要です。
Googleがそれを行うために提案しているいくつかの方法を以下に紹介します:
- 情報の出典を明確に提供する
- 著者に関する背景情報を提供する
- コンテンツを簡単に検証できるように、事実の誤りがないようにする
Healthlineの素晴らしい例を以下に紹介します。
参考文献
4. ページが内部リンクされていることを確認する
内部リンクとは、Webサイトのあるページから(同じWebサイトの)別ページへ張る発リンク/被リンクのことです。
一般的には、Webサイトのページに内部リンクが多くあるほど、より多くのPageRank (PR)を受け取ることになります。Google は今でも Web ページのランク付けに PR を使用しているため、これは良いことです。
あなたのWebサイトで構築できそうな、関連性のある内部リンクの機会を見つける方法を見てみましょう。
Ahrefsのサイト監査で、内部リンクの機会レポートを使う
このレポートは、対象ページがすでにランク付けされている単語/フレーズについて、サイト内でほかに言及されているかどうかを検出します。Ahrefs ウェブマスター ツール (AWT)アカウントでも、無料で利用できます。
このレポートを使う方法は次のとおりです。
- Ahrefsのサイト監査(Site Audit)ツールに移動します(そして、登録しているプロジェクトの中からチェックしたいプロジェクトを選択します)。
- [内部リンクの機会レポート(Internal link opportunities)]をクリックします。※フルスピード注:定期的にクロールしているプロジェクトの場合、先に概要>最新クロール日をクリックしてから、内部リンクの機会レポート画面に移動してください。
- 1ページ目にランクインさせたいページのURLを検索し、プルダウンを「ターゲットURL」にします。
たとえば、Google のキーワード調査ガイドでは「キーワード調査」がランク付けされているため、この内部リンク機会レポートでは、サイト上でそのキーワードに関するリンクがまだされていない言及が見つかります(※)。これを見つけることができれば、それらの単語/フレーズ部分をアンカーテキストにして、キーワード調査ガイドに内部リンクを張ることができます。
※フルスピード注:キーワード調査ガイドの日本語翻訳版記事はこちら。
Ahrefsのサイト監査でページエクスプローラーツールを使う
このツールは、Webサイト上のページに関するあらゆる種類のデータを表示しますが、フィルタを適用して内部リンクの機会を見つけることもできます。これも、Ahrefs ウェブマスター ツール (AWT)で無料で使えます。
使い方は以下のとおりです:
- Ahrefsのサイト監査に移動し、プロジェクトを選択>概要>最新クロール日をクリックして概要ページに移動します。
- 左のサイドバーから、ページ エクスプローラー(Page explorer)ツールをクリックします。
- 「詳細フィルタ」をクリックします
- 最初のルールを[URL]を[含まない] に設定し、 [内部リンクを追加するページの URL]を指定します。
- 2番目のルールを[内部リンク]を[含まない] に設定し、[内部リンクを追加するページの URL]を指定します。
- 3番目のルールを[ページのテキスト]を[含む]に設定し、 [最初のページでランク付けしたいキーワード] を指定します。
たとえば、このツールを使うことで、Ahrefsのポゴスティックガイド記事に「無料キーワード調査ツール」というキーワードは記載されているものの、そのテキストには無料キーワード ツールのリスト記事がリンクしていないことを調べる、といったことができます。 ※フルスピード注:ポゴスティックガイド記事と、無料のキーワード調査ツール記事の翻訳記事もあります。
実際にページを開いて「free keyword research tools」のキーワードを検索すれば、関連する形で内部リンクを張れる場所が見つかる可能性は明らかです。
Google検索を使う
Googleでsite:yourwebsite.com "keyword"
と検索すると、対象サイトの中に絞り込まれ、かつそのキーワードに言及しているすべてのページが表示されます。
たとえば、キーワード調査ガイドには「無料のキーワード調査ツール」について言及されていることがわかります。
この戦術の問題は、内部リンクがすでに存在するかどうかがわからないことです。
実際、このケースでは、内部リンクはすでに存在していました。
先ほど紹介したAhrefsのサイト監査を使う方法と比較して時間がかかり、非効率的ではあります。
参考文献
5. 十分な被リンクがあることを確認する
被リンクは重要なランキング要素です。これまでGoogleの1ページ目にランクインできていない場合は、おそらくコンテンツが十分ではないためです。
では、そのコンテンツに被リンクはどれくらい必要で、どうやって獲得するのでしょうか?
一部の被リンクが他の被リンクよりも強力であることを考えると、1ページ目にランクインするために必要な被リンクの数を正確に言うことは不可能です。ただし、Ahrefsのキーワードエクスプローラーに表示されるキーワード難易度スコアよりも低い概算値を提供します。
まだ、Ahrefsのユーザーではありませんか?
無料のキーワード難易度チェッカーを使ってみてください。
この数字は正確な科学とは程遠いので、塩をひとつまみ加えて考えることを忘れないでください。
たとえば、Ahrefsは、「カーディガン セーター」で1ページ目にランクインするには、約53個のWeb サイトから被リンクが必要になると推定しています。しかし、この時点で1ページ目に表示されている結果の1つをAhrefsのサイトエクスプローラー(または無料の被リンクチェッカー)にそのページを入力して分析すると、2つの参照ドメインからのリンクしか含まれていないことがわかります。
これは以下2つの理由で発生します:
- 被リンクだけがランキング要因ではないため。重要なランキング要因は他にもあります。
- 一部の被リンクは他の被リンクよりも強力です。強力なWebサイトから被リンクがある場合、ランクインに必要な被リンク数は少なくなります。
ランクインするためにさらに多くの被リンクが必要だと思われる場合は、以下のリソースを確認するか、無料のリンク構築コースを受講してください。被リンク構築は難しい場合があるため、競合キーワードでランクインされるほどのリンクを構築するには時間がかかる場合があることを知っておいてください。
参考文献
※フルスピード注:以下の記事は日本語翻訳版もあります。
まとめ
この記事で紹介したプロセスに従うと、あなたのサイトやページがGoogleの1ページ目に表示される可能性は高まりますが、それでも時間がかかります。
いつまで掛かるか?それは難しい質問です。しかし、 4,300人のSEO担当者/専門家を対象としたアンケートでは、83.8%がSEOの結果が現れるまでに3か月以上かかると考えていることが明らかになりました。
Googleの1ページ目で、かつ上位にランクされない限り、多くのトラフィックを獲得できない可能性が高いのも事実です。
たとえば、「アフィリエイト マーケティングとは」では8位にランクされています。しかし、月間検索ボリュームが30,000件であるにもかかわらず、このキーワードに対する米国からの月間アクセス数は推定885件のみです。
ですから、1ページ目に到達できたら、次なる目標は1位にランクされることです。
以下2つのガイドに従えば、次の目標にも役立つでしょう:
参考文献
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著者プロフィール
Joshua Hardwick
Ahrefsのコンテンツ責任者(わかりやすく言うと、Ahrefsが公開するすべてのブログ記事が素晴らしいことを保証する責任者です)。
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