AherfsのAIコンテンツヘルパーとは?使い方と活用例を解説します

Ahrefsの新機能

AherfsのAIコンテンツヘルパーは、最新のAI技術を利用してコンテンツ作成を支援し、最適化するためのツールです。この記事で、AIコンテンツヘルパーの概要、使い方、活用例をご紹介いたします。※当記事の内容は2024/12/23時点のものです。

AhrefsのAIコンテンツヘルパーとは?

2024年9月にリリースされたAhrefsの新しいツールです。このツールは以下の特徴を持っています。

  • AI を使ってターゲットキーワードに関連した核となるトピックを特定
  • それらのトピックを扱ったコンテンツを作成しながら、自社と競合他社のコンテンツをスコア評価して比較
  • タイトル、メタディスクリプション、見出しの候補を提案

引用出典:Aherfs|2024 年 9月のリリース機能

現在は、ベータ版としてAherfsの有料プランを契約頂いているすべてのお客様がご利用いただけます。また、今後はページのオーソリティ(権威性)を高めるための内部リンク提案など、さまざまな機能が追加される予定とのことです。

AIコンテンツヘルパーにアクセスするには?

  1. Ahersfにログインします。
  2. ダッシュボードが表示されます。
  3. グローバルメニューにある「AI Conetnt Helper」をクリックします。
  4. AIコンテンツヘルパーの画面が表示されます。

AIコンテンツヘルパーを使う手順は?

AIコンテンツヘルパーの画面が表示されたら、次の手順で下書き画面を表示しましょう。

  1. 記事のテーマをキーワードとして入力します。
  2. (任意)そのキーワードで1位表示のページなど、競合ページを入力します。
  3. 対象国を日本(Japan)、またはコンテンツのターゲットとなる国を指定します。
  4. 「Create document」をクリックします。
  5. フォーカスしたいトピックを選びます。
  6. 下書き画面が表示されます。

AIコンテンツヘルパーの見方を解説

AIコンテンツヘルパーは、このような画面となっています。1つずつ見ていきましょう。

URL、title、meta descriptionのキャレットをクリックすると、それぞれを設定できる枠が表示されます。

✨マークをクリックすると、右側にtitleタグまたはmeta descriptionの推奨事項、現在の記述、そしてAIによる提案(Ideas)と、競合のtitleタグ(Competitors)が表示されます。「Use this title」をクリックすると、その記述に置き換わります。

下書きの入力欄です。ここでは、ドキュメント作成ツールとして、さまざまな操作や設定ができます。

  • テキストの入力、コピー&ペースト
  • 見出し(h1~h3タグ)の設定
  • 太字強調やインラインコード表示、リンクの設置
  • 引用範囲の指定
    など

右にある項目を選択すると、次の欄を表示します。

  • Topics(トピック)で、注力したいキーワードに沿ったトピックを提案。
  • Title tagまたはMeta descriptionで、①で説明した項目を表示
  • Headingsで、見出しタグを設定するときの推奨事項や競合他社の見出しを表示。
  • Competitorsで、競合他社の記述をさらに表示。
  • 内部リンク(まもなく登場予定とのことです!)

参考出典:Aherfs Help|About the new AI Content Helper

AIコンテンツヘルパーには、「Ask AI」という機能もあります。任意のテキスト範囲を選択することで、AIに言い換えなどを提案してもらうことができます。

さらに、提案内容へ置き換えることもできます。

AIコンテンツヘルパーの活用例

AIコンテンツヘルパーは、キーワードを詰め込むことではなく、ページの中に含めるべき、または含めた方が良いトピック(話題、情報)の充実を支援するツールです。どう活用すれば良いのか、例をもとに見ていきましょう。

キーワード選定をする

まず初めに、キーワード選定をしておきましょう。今回は以下の設定に基づいてキーワード選定を行います。

  • Webサイトのジャンル:料理のレシピブログ
  • 収益源:サイトに掲載している広告収入、アフィリエイト
  • 得意ジャンル:パスタのレシピ。
  • 読者ターゲット:手軽で美味しいパスタレシピが知りたい。
  • 制作するコンテンツの目標(KPI)検索トラフィックを増やしたい。

この設定に沿って、Ahrefsを操作していきましょう。まずは、Ahrefsのキーワードエクスプローラーに移動します。キーワード候補をたくさん知りたいので、まずは「パスタ」一語で分析し、関連キーワードを見ていくことにします。

関連キーワードに「パスタレシピ 簡単」という候補がありました。

「パスタレシピ 簡単」の概要レポートをチェックしてみましょう。

  1. 「パスタレシピ 簡単」のキーワード難易度は1でとても低く
  2. 検索ボリュームは3,200あり
  3. トラフィックポテンシャルは56,000あります。このキーワードで1位となれば、検索ボリュームの17.5倍ほどトラフィックを増やせそうです。
  4. 順位履歴を見ると、常に変動しているため特定ページが上位を独占しているわけではなさそうです。
  5. 広告履歴も「パスタレシピ 簡単」では出稿履歴がないようなので、SERPに表示されればトラフィックを得られそうです。※実際に Google 検索もチェックすることをおすすめします。
  6. SERP 概要欄にある、「トップキーワード」に注目してみましょう。「パスタレシピ 簡単」をテーマに記事を書くとしたら、キーワードではなくテーマとして、次のトピックを入れてみてはどうか?と気づきました。
  • お手軽=簡単なレシピを知りたい。
  • ワンパン(フライパン1つ)でできるレシピを知りたい。「ワンポット(鍋1つ)」よりも、ワンパンという表現のほうが親しみやすい可能性。※キーワードエクスプローラーでこれらの比較分析もできますが、今回は省略します。
  • 和風のレシピも含めたほうが良さそうである。

では、「パスタレシピ 簡単」でAIコンテンツヘルパーを使いながら記事作成をしてみましょう!

AIコンテンツヘルパーのグループを選択する

「パスタレシピ 簡単」とAIコンテンツヘルパーに入れると、検索意図でグルーピングされた上位競合ページが表示されます。先ほどのキーワード選定プロセスで考えた、「ワンパンパスタ」や「和風パスタのレシピ」も、AIコンテンツヘルパーが自動で提案しています。

今回は検索意図に近い「人気パスタレシピ」をテーマに選択し、「続ける」をクリックします。ここで、下書き画面が作成されました。ここで挙げられているトピックは複数あります。

スクロールすると、さらにトピックが出てきました。

「パスタレシピ 簡単」を大きなテーマとして、「人気パスタレシピ」をトピックの参考にしながら、記事を書いてみましょう。

トピックを選んで、AI検索エンジンに素案を考えてもらう。

ゼロから書くことが難しい場合、次の方法を考えてみてはどうでしょうか。

例:AIコンテンツヘルパーで表示された、「アレンジパスタ」のトピックを拾って、Perplexityで検索してみましょう。

Perplexityでの検索例:

基本のパスタにひと工夫加えたアレンジレシピを紹介したいです。次の食材をアレンジ素材としたパスタのレシピを検索してください。

・お茶漬けの素

・しらす

・たらこ

・アボカド

・ツナパスタ

・ベーコン

・刻みのり

・明太子

・納豆

出てきた結果を、AIコンテンツヘルパーに貼り付けます。

コンテンツスコアを確認する

すると、AIコンテンツヘルパーのコンテンツスコアが0から53に上がりました。コンテンツスコアは、キーワードに即した検索意図を満たしているかどうかを表すスコアとされています。

まだコンテンツスコアが0のトピックもあります。

「フライパン一つで作れるパスタ」のトピックを、もう一度Perplexityに入れてみます。

Perplexityでの検索例:

フライパン1つ、または電子レンジだけでできるパスタのレシピを知りたいです。

簡単で時短、そしておいしいレシピを挙げてください。

以下のレシピが人気のようですが、それ以外の美味しそうなレシピも教えてください。

・きのこと塩昆布のワンパンパスタ

・なすと豚ひき肉のボロネーゼ

・ケチャップツナパスタ

・海苔クリームパスタ

ここで出てきた検索結果を、再度AIコンテンツヘルパーに貼り付けます。すると、AIコンテンツヘルパーのコンテンツスコアが53から78に上がりました。さらにコンテンツスコアを上げるには、「子ども向けパスタ」のトピックを含めた方が良さそうです。

その結果もAIコンテンツヘルパーに貼り付けると、コンテンツスコアが95になりました。

AIコンテンツヘルパー上は検索意図を満たしたと言えそうです。しかし、このままでは検索結果をコピーしただけであり、剽窃や内容の重複、間違いなどのリスクを含んでいます。

レビューして中身を手直しする

この段階で、ライター・編集者、レシピの経験者・発案者など、人間によるレビューが必要となっていきます。今回はレシピブログの運営を想定していますので、次のポイントに注意しながら正しい内容に修正していきましょう。

  • 再現性のあるレシピかどうかを確認する(存在しない食材や、あり得ない調理手順ではないか、など)。
  • そのレシピが美味しいかどうか、発案者やレシピ経験者のレビューを募る。
  • 作った人にしかわからないワンポイントアドバイスや、経験則を含める(EEATを意識)。
  • 基本的な校正・校閲をする。
  • 他の記事にリンクできないか、収益源となるアフィリエイトのリンクができるか、内部リンクの機会を探して張る(Ahrefsのサイトエクスプローラーサイト監査を、ぜひご活用ください)。

これらの作業によってコンテンツスコアが下がることがあるかもしれません。ですが、AIコンテンツヘルパーはキーワードの羅列ではなくトピックの充実を支援するコンセプトのツールです。記事のテーマ性や内容の正しさ、コンテンツマーケティングとしての品質を優先することが望ましいでしょう。

titleタグとメタディスクリプションを決める

下書きの成型が終わったら、titleタグメタディスクリプションを決めます。AIコンテンツヘルパーでは、AIによる自動提案や競合の上位ページを参照できます。

記事のテーマや文脈に沿った内部リンク・外部の出典リンクも張っていきましょう。

これで、AIコンテンツヘルパーで行える機能を使った作業が完了しました。

WebサイトのCMSに流し込み・公開

公開先のWebサイトに備わっているCMSで、サムネイルや画像の挿入、各種設定を行って公開すれば完了です。公開した後は、ソーシャルメディアでの情報発信や、ランクトラッカーの設定も行いましょう。

AIコンテンツヘルパーの活用アイデア

今回はキーワードエクスプローラーを掛け合わせ、外部ツールも使いながらAIコンテンツヘルパーを使ってみました。この他にも、Ahrefsのさまざまなツールを組み合わせれば、次のような活用もできると考えられます。

  • 競合サイトをサイトエクスプローラーで分析し、オーガニックキーワードを元にAIコンテンツヘルパーで新しい流入キーワードを狙う。
  • 自社サイトをサイトエクスプローラーに入れて、11~20位のキーワードと対象ページをAIコンテンツヘルパーに入力し、リライト版の下書きを作成する。
  • サイト監査に登録した自社サイトをチェックし、内部リンクが少ないページをAIコンテンツヘルパーに入力して、記事の内容だけでなくリンクも追加する。
    など。

AIコンテンツヘルパー ベータ版を使うときのポイント

この項目では、実際に操作しながら気づいたポイントをご紹介します。お気づきのことがありましたら、Ahrefsにフィードバックをお寄せください。※Cannyアカウントが必要です。

下書きの保存は?:自動保存です。Ahrefsのヘルプページによればバージョン履歴があり、古いバージョンに戻すこともできます。

下書きに画像や動画を挿入は可能?:2024/12/23時点では、画像や動画を埋め込む操作ボタンはないようです。

下書きを他のメンバーやツールと共有したり、メール送信したりすることは可能?:こちらも、現在のバージョンには共有機能やメール送信機能はないようです。

以上、AhrefsのAIコンテンツヘルパーを実際に使い、活用方法の例をご紹介いたしました。活用方法のアイデアがありましたら、ぜひXにてご紹介ください!

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  • ・コンテンツが少なく、Webサイトのアクセスが伸びない。
  • ・競合サイトに検索順位で後れを取っている。
  • ・リンク獲得ができず、Webサイトが評価されない。
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